θ

企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

20190105 kesäkuuta market presents “新春 silhouette release party”(SaToA、やなぎさわまちことまちこの恐竜、1983) /下北沢シェルター

f:id:otakebi:20190105182023j:plain


新春ライブ2日目はSaToAの7インチレコ発でした。これまでSaToAのライブはTHREEでやってるイメージがあったけど、今回はシェルターということで、ちょいと新鮮み(何年か前におとぼけビ〜バ〜企画で出てたけど)。

開場時間に間に合わず、けっこうギリギリで到着。めちゃ狭い入り口ドアを通り場内へ。そのときは6割くらいの入りだったんだけど、最終7〜8割くらいは埋まってた感じだったのかな。10分くらい押しでの開演となりました。

 


やなぎさままちことまちこの恐竜
去年のSaToA企画のちきにayU tokiOさんのサポート(?)で出てたことが縁で今回の運びとなったようです。ayU tokiOさんもバンドメンバーとしてギターで参加されてました。

 

可愛らしさもありながら、伸びやかなまちこさんのボーカルと、鍵盤2人という編成だからか、音がとても彩鮮やかで楽しい気持ちになってくる演奏でした。ayUさんがちょいちょいノイジーなギターを弾く瞬間もあって、そういうところが個人的にはツボでした。

 

サポートベースでSaToAのTomokoさんが入っていて、普段とは違って、語弊あるかもやけど「ベーシストらしい」ベースで、こちらも新鮮な感じがありました。

 

www.youtube.com

 


1983
ずっと気になっていて、ようやっと観ることができました。ボーカルの優しい歌い方が少しノスタルジックな気分にさせてくれて、ホッとさせられる。こちらは、トランペットとフルートと管楽器が入ることの鮮やかさがありました。モノトーンの情景の中で、管楽器が入った瞬間にサッと情景に彩りが加えられるような。こういう景色が見えるバンドって好きなので、観れて良かったです。

 

www.youtube.com

 

 

SaToA
初期の曲、スリーショットの曲、新曲とバランス良く配置されたセットでした。先の2組がけっこう大所帯だったこともあって、3人というシンプルな編成での演奏の良さも感じられたステージでした。

 

相変わらず、3人のコーラスワークの美しさと絡みが面白かったです。それぞれの声が個性的なこともあって、ソロ、デュオ、全員と各々の重なり方で全然違った印象になるのも面白いところでした。演奏も、ドラムとベースで楽曲の芯を作って、ギターが程よいスパイスとなってるところが良かった。全部のパートが等価値に絡んでいるから、いろんな魅せ方ができるのだなと思ったりでした。何となくやけど、Sachikoさんのギターの音色が少し変わった印象があったり。ほんの少しだけど歪み成分が増したような気がしました。気のせいかもしれんけど。演奏自体もどこか垢抜けた印象があって、徐々に次のフェーズに入りつつあるのかなと思ったりでした。

 

アンコールで披露された新曲もとても良かったです。春頃にミニアルバムをリリース予定らしくて、そこに参加されてたayU tokiOさん、やなぎさわまちこさんを迎えての演奏でした。

 

www.youtube.com

 


イベント全体通して、3組とも「東京のバンド」ってことが色濃く出ていた印象がありました。みんな上手いし、大阪や京都だとこういったカラーのバンドっていないし出にくいんだろうなと思いました。やっぱりその土地土地の空気感というものがあるのだなと改めて感じるイベントでもありました。

20190104 久土N茶谷 / 小岩BUSH BASH

f:id:otakebi:20190104193459j:plain


2019年ライブ初めは、何年も前から行きたいと思っていた久人N茶谷のワンマンでした。今年は暦が良かったのと、たまたま東京で観たいライブが続いたので行くことができました。

 

当日、昼間に京都から新幹線で向かった訳ですが、家でダラダラし過ぎて発車2分前にホームに滑り込むギリギリ進行。東京着いたら着いたで、ホテルでだらけ放題してた。そんな感じでゆるっと会場のBUSH BASHへ。

 

f:id:otakebi:20190104193448j:plain

 

ここも前から気になっているハコで、エントランスのバースペースがとても広く落ち着ける雰囲気。ライブスペースはステージ低めだったけど、程よい広さで、こういったライブ観るにはとてもマッチしたいいところでした。

 

着いてハイボールでも飲んで、開演待ち。開演10分前あたりでライブスペース行ったら、前方はがっちりファンの皆さまがキープしていて、ちょっとカルチャーショックでした。こういうライブはギリギリに何となく人が集まってくることが多かったので…。

 

10分くらい押しで久人さんと茶谷さんがステージに上がってきました。チューニングとかしてそのままライブに突入。こういった緩い始まりはソロやデュオならではですね。で、とにかく2人なのに音がデカイデカイ。久人さんはギターをベースアンプにも繋いでいることもあって、低音の出力も申し分ないし、茶谷さんの全身バネみたいなスナップ効かせて叩くドラムは速くて重たかった。

 

久茶の楽曲はカバーがほとんどで、この日も「STOP JAP(スターリン)」、「B1のシャケ(山本精一)」、「JOHNNY(MOST)」、「まさおの夢(山本精一&Phew)」、「マリリンモンローノーリターン(野坂昭如)」、「解剖室(スターリン)」、「青年は荒野をめざす(ザ・フォーク・クルセダーズ)」など。他にも「SITTING ON THE FENCE」もやってたかも。あと、ちあきなおみさんの曲。そして、「職質やめて!」などECDさんの楽曲も多めでした。どれも原曲の雰囲気も残しながらも、2人のオリジナルかってくらいのものでした。

 

エレアコとめちゃシンプルなドラムセット(エレアコエフェクター沢山繋いでたけど)で凄い幅のある演奏で素晴らしかったです。そして、全体に溢れるやさぐれた空気感や色気。何となくセッションになだれ込んでそのまま次の曲にいったりと自由なステージも本当に良かったです。第1部、第2部とアンコール込みで2時間半くらい。冬の夜に全身汗だくになるようなとんでもない演奏で、濃厚な夜となりました。

 

お客さんもみんな楽しそうだったし、こんなこと書いてる間にもまた観たくなってきた。関西にも来て欲しいと本当に思うばかりです。

 

www.youtube.com

 

 

f:id:otakebi:20190104223359j:plain

 

f:id:otakebi:20190104230942j:plain

2018年も終わりですね

f:id:otakebi:20181230201737j:plain

 


今年も今日で終わりとなります。

毎年やってますが、行ったライブの数でも数えてみましょう。

Googleカレンダーに登録されてるものを集計したので、急に当日行くことにしたのとか、漏れもあるかもです。自分の企画や手伝ったのも入れてます。フェスは1本カウントです)

 

1月…8本

2月…6本

3月…9本

4月…8本

5月…7本

6月…9本

7月…8本

8月…15本

9月…11本

10月…11本

11月…11本

12月…8本

 

合計111本でした。ベストライブみたいのは決めません。決めるの好きじゃないんで。他人のは好きで見るけど。ベストディスクも決めません。決めるの好きじゃないんで。他人のは好きで見るけど。今は、でんぱ組.incの新譜をエンドレスで聴いてます。

 

www.youtube.com

 

最後に収録されてる「絢爛マイユース」が大好き過ぎて50回は聴いてる。

 

観に行った人では、集計してないけど、山本精一さんが一番多いと思う。場所は難波ベアーズか、京都UrBANGUILDだと思います。一番きつかったのは、8月後半に東京で金曜ひとつ、土曜2つ(オールナイト)、日曜3つ、月曜帰りついでに名古屋でひとつというのでした。

 

で、今年は開催側は自分の企画3本と、SaToAのレコ発手伝ったの2本でした。ベアーズでできたのがとても嬉しかった。年々徐々に回数が増えてますが、これくらいが限界かなと思います。

 

これも毎年のように書いてますが、来年はもうちょっとライブ行く本数減らして、ちゃんとブログに感想を残したい気持ちです。ライブ行くのと、企画するのと、ちゃんと楽器が弾けるようになるのと(ステージに立ちたい欲求はあんまないけど)、運動するのと(今年の健康診断でついに再検査項目出てしまった…)をバランスよくやっていきたいなーと思っとります。

 

来年の企画も、2月と(ぴったり1年越しのイベントなんで、来て!)、日程調整してるの1本(決まれば夏になると思います)、無謀なオファー出したのがいくつか…他にも声掛けたいなと思うアイデア有りなので、何回かはできると思います。

 

とりあえずは…

 

f:id:otakebi:20181205120324j:plain

 

こいつ来てや!自分も手売りチケット(良番)持ってるので、お気軽に連絡くれてもいいんやで!!

 

今日は友だちの家で子どもと戯れるはずなので、この辺で…。絡んでくれた方や、こんな最果てブログ見てくれている人(ほとんどおらんと思うけど)、色々な方々ありがとうございましたー!

20180716 SHIBUYA CLUB QUATTRO 30th ANNIVERSARY "QUATTRO STANDARDS" 極東最前線~Enjoy Your Hell~(eastern youth、DMBQ) /渋谷クラブクアトロ

f:id:otakebi:20180716171551j:plain

 

Twitterでこの知らせを見つけたとき「行く以外の選択肢がないな」と東京行きを決めたイベントです。旧知の仲である2組、そして同郷対決ということで、とても楽しみにしてました。

 

同じビル内にあるブックオフが閉店間近で、寂れた2階、3階を抜けて4階へ。お客さんの入り具合が予想できなかったこともあり、開場時間を少し過ぎたくらいで入場。渋谷クアトロは、フロアまでが遠い…。で、「そこまでは埋まってないな…」なんて思いながら知り合いと談笑してたんだけど、気がつけばかなりの人で埋まっておりました。そして、10分押しくらいでスタートです。

 

DMBQ

登場SEが「禿げ山の一夜」で歓喜のパターン。この曲がかかるとDMBQのライブが始まるって感じがします。

 

メンバーが登場し、まずは、増子さんのギターから。大爆音でギュイィィン!って最高の音が響き、「Blue Bird」へ。重く印象的なギターリフが荒々しい音色をまとって客席に響いてくる。そこにMakiさんの身体が震えるほどの低音がベースが場内を満たし、和田さんの野獣のようなドラムが炸裂する構図。各楽器の音域の区分けがきっちりとなされているので、地獄みたいな轟音なんだけど、意外に聴きにくさはないです。で、曲は決まったフォーマットはあれど、ガチガチでないから、曲がうねるように入ってくる感覚が快感でたまりません。

 

そこから「Taste」や「So The Word Of Good Spread」なんかもありつつ、DMBQの特に嬉しかったのは「She walks」が聴けたことでした。アップテンポで、むちゃくちゃカッコいいリフミュージック。そのままラストの「Are You Satisfied?」へ繋がる流れも最高です。

 

ライブ中、増子さんは唾液ダラダラ、吐いた唾を顔面キャッチ(今回は失敗だったけど)。顔をガチで殴って、出てきた血を顔面に塗りたくるなど、本当に狂っていて最高でした。和田さんは凄い表情でドラムをどつき倒してるし。そんな2人をよそにMakiさんは涼しい顔で体調悪くなるレベルのベースを鳴らしている。この辺のメンバーのバランスというか、塩梅も凄く良いです。

  

最後はもちろん、空中ドラム&ガスマスクからのドラム破壊でした。増子さんや和田さんがお客さんを促しながら、お客さんの上にドラムセットを積み上げていく。大音量のノイズが垂れ流される中、お客さんの上でドラムを叩く和田さん。最初は戸惑ってるお客さんも、気がつけば大興奮&楽しそうで、その変わっていく表情が面白いです。で、その後は、ドラムセットをステージに積み上げて、増子さんと和田さんがMakiさん抱えてそのままドラムセットへ突っ込み完全破壊にて大団円となりました。

 

50分くらいのステージだったけど、完全振り切れ仕様のヤバいライブ。これを体験してしまうと、他のバンドが物足りなくなってしまう罪もある。また必ず観に行かねばと思える素晴らしいパフォーマンスでした。

 

www.youtube.com

音が割れまくってるけど、雰囲気ということで…。

 

 

eastern youth

むちゃくちゃ久しぶり。村岡さんが加入されてから初めて観ます。これまで、ボロフェスタなどで、京都来ることもあったのに、ことごとくタイミングが合わなかった。

 

ステージ上の雰囲気は、自分が知っているeasternそのもの。メンバーが登場し、吉野さんのギターが搔き鳴らされた瞬間に「あの音だ!」と一気に時間が戻ってきたような気持ちに。それからは、真っすぐと芯が通ったバンドサウンドと歌声にずっと心が揺さぶられていました。

 

やっと聴けた村岡さんのベースは、凄いうねりを繰り出しながら、曲をグイグイ引っ張ってました。音自体も女性ならではの優しい感じもあったりで、本当に最高でした。帰りの時間があったので、フロア後ろのバーカウンター付近でゆっくり観ていたんですが、気がつけばハイボールが進み、楽しく踊ってました。初期曲もいくつか聴けて嬉しかったです。「青すぎる青」とか。泣くかと思った。

 

easternの楽曲は、涙腺を刺激するようなグッとくるメロディーが散りばめられていて、吉野さんのあの声が自分の心に刺さりまくり。そして、アンコールで演奏された「たとえばぼくが死んだら」もとても良かったです。この日、このタイミングでこの曲が聴けたことはずっと忘れないと思います。時間の関係で、ダブルアンコールは聴けなかったけど、本当に素晴らしいライブでした。

 

www.youtube.com

 

 

DMBQeastern youthも、自分が一番音楽の衝動に駆られていた高校生のときに知ったバンド。なので、こうやって共演している様子を観ていると、あのときの気持ちが戻ってきたようで、そういうところも嬉しかったです。

 

会場を出て、渋谷の街を歩きながら、「たまには一緒にやって欲しいな」と思った夜でした。

20180715 FUDEOROSHI vol.9(URBANフェチ、ワッツーシゾンビ) /高円寺UFO CLUB

f:id:otakebi:20180715184059j:plain

 

16日に渋谷でDMBQeastern youthの2マンがあり、それを観に行くのに「近くの日程で面白いライブないかな?」って調べていたら見つけました。URBANフェチとワッツーシゾンビの2マンを。「そら行くやろ!」って思いながら、前売り予約したの前日という堕落振りですが、行って来ました。

 

東京行ってもやることないから、昼過ぎに京都を出発して、そのまま東高円寺へ。相も変わらず真っ赤な店内のUFOクラブ。ステージにはちゃんと幕があったりして、転換のときはキチンと閉まる。もちろんバーカウンターもある。その様子を見て「これが東京なのだ…」とどうでもいいことを考えているうちに10分押しでスタートしました。

 

 

ワッツーシゾンビ

前は、京都精華大で観て以来か。ライブハウスで観るのはめっちゃ久しぶりな気がしました。

 

いつものSEで登場し、1曲目「WATASI ZOMBIE」から異様なくらいのテンションでした。いきなりフルスロットルで畳み掛けてきて、開始10分くらいで汗だくになっていたり。アンリさんのジャキジャキ&ファズってるテレキャスターの響き、めっちゃアグレッシブにお客さん煽りながらジャンプしたりしてる姿。じゅげむさんのどっしりと重たい低音と客席にもガンガン突撃してくるところ。セイヤさんも1音1音がむちゃくちゃ重くて、髪を振り乱しながらドラムどついてる姿は、まるで野獣でした。

 

今回は2マンということで、持ち時間60分と長いこともあって、全体の流れがあるステージが観れたことも良かったです。前半は畳み掛けるように、中盤にちゃんと聴かせる曲を持ってきながら、後半にどかんと爆発させるような流れで、バンドの持ってる魅力を沢山の側面から見ることができたように思いました。

 

こういう、血肉から興奮するような音を出せるバンドって少ないし、本当に素晴らしいです。こうやって観れて嬉しかった。是非、次はにんにく背脂まみれのワッツーシゾンビも観たいところです。

 

www.youtube.com

 

 

URBANフェチ

去年、ハードレインで観て以来なのか。

 

幕が開いて、中央でドカンとイントロ鳴らすメンバーの様子は本当にかっこいいですよね。そんで、耕平さんのギターが音デカすぎるしカッティングは気持ち良かった。梅子さんのベースもゴリンゴリン過ぎた。短パンさんのスネアの抜け具合も大変良かったし、あのシャープなドラミングも本当に最高です。

 

変拍子盛りだくさんなんだけど、ところどころに散りばめられた良質なメロディーが心をくすぐられてしまうのです。むちゃくちゃやってそうで、しっかりと考え抜かれた曲構成。ライブでやったときは、耕平さんの空回り気味なMCの面白さも相まって、コミカルな側面が強く出てきますが、よくよく聴いてるとしっかりとしたテクニックに裏付けされて凄く良いバンドなんだなと思うのです。

 

こちらも60分という長尺セットだったので、聴きたい曲は大体聴けたし、楽しかったです。後半の「整形」から「浮気者」の流れ、「Discommunication」から「安心してXX」の流れが特に好きだったかな。アンコールで「FUDEOROSHI」はあるだろうと思っていましたが、ダブルアンコールもあって「ハッキリしない男とハッキリしない女」まで聴けたのは嬉しいところでした。

 

なんか、タイミング合わなかったりで中々観れなかったけど、こうやって観れると「やっぱり好きだし、何度でも観たいバンドだな」と何度も思ったりするのです。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 

むちゃくちゃ面白いツーマンでございました。

20180714 宇都宮泰、山本精一 / 難波ベアーズ

f:id:otakebi:20180714192108j:plain

 

週末の山本さんのライブだし、気になるところも多かったので行ってきました。

 

難波付近でだらだらしていたら、開場時間をゆうに過ぎてしまっていて、場内に入ってみたら沢山のお客さんで溢れかえってました。フロアは、通路になっている部分を除き、前方は椅子席、後方は立ち見という状況で、椅子は全て埋まっていたし、後方も身動きとるのが厳しいくらいお客さんがいました。次第に通路部分にもお客さんが入っていき、大変な盛況振りでした。

 

開演時間になり、宇都宮さんが出てきて、ステージ後方に置いてあるオープンリールをセッティングし始め、客席後方までテープを伸ばしていきました。そして、電源入れると、テープが動き始めました。これで、今日の様子を録音しているそうです。そして、通常のテープは前の録音を消しながら録っていくけど、これは前の録音に上乗せで録られるそう。

 

山本精一

宇都宮さんがセッティング・説明をしている間に黙々と準備をしていた山本さん。今回はエレアコ、机の上にエフェクターなどの機材。アンプはJC2台だったかな。

 

音量は抑えめな音響系のパフォーマンスでした。いつもの少し籠ったような音色やギターでメロディーを弾くといった要素はほとんどなく、ギターを発信機のように、空間に音が浮かび上がってくるような音像を作り出していました。本当に気持ち良くて…そのまま倒れ込んでしまいそうなくらい。布団があったら確実に寝てただろうな。

 

ギターの生音が余裕で聞こえるくらいの音量だったんだけど、一瞬出てきたノイズパートで耳がやられそうになりました。

 

 

宇都宮泰

実はそんなに詳しくないのです。もちろん初見。そして、ぶっ飛びました。

 

ステージ左側に宇都宮さんの機材があって、PC2台と発信機なのか、アナログな機材が机の上にセッティングされてました。そして、ステージ後方の2台のスクリーン。向かって左側はPCの画面を、右側は、セットされていたクレーンで宇都宮さんの手許を写していました。

 

基本的には、PCのNXパッドとクリックで音の波形を変化させていくスタイル。たまに機材をいじることもありましたが、ほぼPCだけだったんじゃないでしょうか。んで、途中からステージ向かって右前方に積み上げられたスピーカが回転するという展開になったり。いきなりそんなことになって、凄いびっくりしました。

 

何というか、この音、機材、映像、全てが新鮮で刺激的でした。正直、音だけだったら、絶対飽きてたと思います。ほぼ発信音だったので。それが、手許が見えることで音の変化をビジュアルで感じることができたし、回転するスピーカーや通常のスピーカーに振られた音なんかで立体的に音を体感できて、音の面白さがまた一つ広がった感じがしました。けっこう思うことがある「音ってただの空気の振動なのに、その組み合わせで感動したりするの何でだろう?」という疑問をダイレクトに体感できた気がしました。ベアーズ自体が大きな楽器になったみたいでした。

 

この後、2人のセッション?もありました。んが、あまり印象に残っていないです。さっきのクレーンで、山本さんの手許が観れた面白さはありましたが、音としては、良かったけど、2人の化学反応みたいなものはあまり感じられなかったかも。

 

f:id:otakebi:20180714192408j:plain

 

終演後、最初にセットしたオープンリールのテープを回収、切っていき、お客さんに記念に配布してました。全員が集まって繋ぎ合わせると、今日の様子が再現される…らしいです。浪漫がありますね!人が多くて、キンメさんのお茶が飲めなかったことだけが、残念ではありました。

20180701 Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O. Electric Dream Ecstasy Tour 凱旋公演 in 京都(Acid Mothers Temple、はいからはくち、カチコチ虫、DJ BABI) /京都メトロ

f:id:otakebi:20180701175048j:plain

 

Acid Mothers Templeが京都に来るってことで、行く以外の選択肢がないので行ってきました。ライブ観るのは、多分3年くらい前に津山さんが抜けたときのアシッドマザーズ祭り以来かも。そこから、ベースにWolfさんが入り、タバタさんが抜け、ジョンソンTsuさんが加入するという激動を経ての久しぶりのライブ。楽しみにしてました。

 

開場時間をちょっと過ぎた頃、場内に入ってみると、ステージにドドンと積まれているギターアンプ。マーシャルのキャビとヘッドの間にJCが挟まる川端さん仕様。勝手な意見だけど、ギターアンプやベースアンプが沢山積み上がっていると無条件で興奮してしまいます。

 

そんな感じで定刻を15分近く押して始まりました。

 

カチコチ虫

完全に初見でした。ボーカルの方が普通のサラリーマンみたいな外見なのに、むちゃくちゃ狂ってて最高でした。少し捻れたようなグルーヴと、ジャンキーなギター、色々と「ヤバい」要素多めで、そっと興奮してました。

 

www.youtube.com

 

 

はいからはくち

こちらも初見。ボーカルさんの外見で、こちらもジャンキーな感じなのかと思いながら観てたんだけど、意外にも正統派のロックでした。奇を衒うこともなく、ストレートで熱量あるパフォーマンスでした。磔磔なんかでもやってるんだろうか?そんな印象のバンドでした。演奏も上手かったし、盛り上げ方も良くて、自然と惹かれてしまうところがありました。

 

www.youtube.com

 

 

Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.

冒頭に書いた感じで、かなり久しぶり&メンバー変更でどうなるかとても楽しみにしてた。川端さんのエフェクターの調子が悪かったのか、セッティングに時間がかかってしまったけど、それも何とかなりライブスタートでした。

 

1曲目は、新加入されたジョンソンTsuさんのブズーキがトラッドな雰囲気を出していて、これまでとは違ったサイケ感がある曲でした。ボーカルの伸びなんかも良くて、新しいAMTって感じがしました。2曲目では、川端さんのギター炸裂なダークでドローンな楽曲だったと思います。この辺までは、これまで自分がもっていたAMTのイメージとは少し違ったところがあり、徐々に自分のギアを合わせながら聴いていたり。

 

そして、ライブは中盤に差し掛かってきて、加速度的にコズミックサイケの彼方へと連れて行かれました。AMT独特のワンリフでどんどん盛り上がっていく感じ。そんな中、ダンサーのフェミニンさんが登場して、メンバーとの絡みや、腰を振ってお客さんをガンガンに煽ってきたりで、視覚も聴覚も恍惚の果てへ・・・。80分のステージだったんですが、永遠に観ていたい一瞬のステージでした。アンコールなんて無しで潔く大団円でございました。

 

新生?AMT。最高でした。どうしても津山さんが居た時と比べてしましますが、その当時は気持ち和物な空気感があった気がします。メンバーが変わり、フロントマンでボーカルが入ったこと、ジョンソンTsuさんの衣装やビジュアルもあってか、トラッド&洋風な雰囲気になったような印象でした。

 

全体的には、強固で疾走感溢れるリズム隊に、河端さんのギターが唸る感じ。そして、ガンガン目立つ訳ではないけど、AMTサウンドの中核である東さんのシンセサイザーテルミン。これがないと全然違ったバンドになってしまう。そんな核の部分はそのままに、新たな魅力を感じることができたステージでした。

 

www.youtube.com

 

異様なくらいハードな国外ツアーの傍ら、こうやって国内でも観ることができて嬉しいです。年末のアシッドマザーズ祭りも行きたいな。

 

f:id:otakebi:20180701204434j:plain