Acid Mothers Templeが京都に来るってことで、行く以外の選択肢がないので行ってきました。ライブ観るのは、多分3年くらい前に津山さんが抜けたときのアシッドマザーズ祭り以来かも。そこから、ベースにWolfさんが入り、タバタさんが抜け、ジョンソンTsuさんが加入するという激動を経ての久しぶりのライブ。楽しみにしてました。
開場時間をちょっと過ぎた頃、場内に入ってみると、ステージにドドンと積まれているギターアンプ。マーシャルのキャビとヘッドの間にJCが挟まる川端さん仕様。勝手な意見だけど、ギターアンプやベースアンプが沢山積み上がっていると無条件で興奮してしまいます。
そんな感じで定刻を15分近く押して始まりました。
カチコチ虫
完全に初見でした。ボーカルの方が普通のサラリーマンみたいな外見なのに、むちゃくちゃ狂ってて最高でした。少し捻れたようなグルーヴと、ジャンキーなギター、色々と「ヤバい」要素多めで、そっと興奮してました。
はいからはくち
こちらも初見。ボーカルさんの外見で、こちらもジャンキーな感じなのかと思いながら観てたんだけど、意外にも正統派のロックでした。奇を衒うこともなく、ストレートで熱量あるパフォーマンスでした。磔磔なんかでもやってるんだろうか?そんな印象のバンドでした。演奏も上手かったし、盛り上げ方も良くて、自然と惹かれてしまうところがありました。
Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.
冒頭に書いた感じで、かなり久しぶり&メンバー変更でどうなるかとても楽しみにしてた。川端さんのエフェクターの調子が悪かったのか、セッティングに時間がかかってしまったけど、それも何とかなりライブスタートでした。
1曲目は、新加入されたジョンソンTsuさんのブズーキがトラッドな雰囲気を出していて、これまでとは違ったサイケ感がある曲でした。ボーカルの伸びなんかも良くて、新しいAMTって感じがしました。2曲目では、川端さんのギター炸裂なダークでドローンな楽曲だったと思います。この辺までは、これまで自分がもっていたAMTのイメージとは少し違ったところがあり、徐々に自分のギアを合わせながら聴いていたり。
そして、ライブは中盤に差し掛かってきて、加速度的にコズミックサイケの彼方へと連れて行かれました。AMT独特のワンリフでどんどん盛り上がっていく感じ。そんな中、ダンサーのフェミニンさんが登場して、メンバーとの絡みや、腰を振ってお客さんをガンガンに煽ってきたりで、視覚も聴覚も恍惚の果てへ・・・。80分のステージだったんですが、永遠に観ていたい一瞬のステージでした。アンコールなんて無しで潔く大団円でございました。
新生?AMT。最高でした。どうしても津山さんが居た時と比べてしましますが、その当時は気持ち和物な空気感があった気がします。メンバーが変わり、フロントマンでボーカルが入ったこと、ジョンソンTsuさんの衣装やビジュアルもあってか、トラッド&洋風な雰囲気になったような印象でした。
全体的には、強固で疾走感溢れるリズム隊に、河端さんのギターが唸る感じ。そして、ガンガン目立つ訳ではないけど、AMTサウンドの中核である東さんのシンセサイザーとテルミン。これがないと全然違ったバンドになってしまう。そんな核の部分はそのままに、新たな魅力を感じることができたステージでした。
異様なくらいハードな国外ツアーの傍ら、こうやって国内でも観ることができて嬉しいです。年末のアシッドマザーズ祭りも行きたいな。