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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

20180714 宇都宮泰、山本精一 / 難波ベアーズ

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週末の山本さんのライブだし、気になるところも多かったので行ってきました。

 

難波付近でだらだらしていたら、開場時間をゆうに過ぎてしまっていて、場内に入ってみたら沢山のお客さんで溢れかえってました。フロアは、通路になっている部分を除き、前方は椅子席、後方は立ち見という状況で、椅子は全て埋まっていたし、後方も身動きとるのが厳しいくらいお客さんがいました。次第に通路部分にもお客さんが入っていき、大変な盛況振りでした。

 

開演時間になり、宇都宮さんが出てきて、ステージ後方に置いてあるオープンリールをセッティングし始め、客席後方までテープを伸ばしていきました。そして、電源入れると、テープが動き始めました。これで、今日の様子を録音しているそうです。そして、通常のテープは前の録音を消しながら録っていくけど、これは前の録音に上乗せで録られるそう。

 

山本精一

宇都宮さんがセッティング・説明をしている間に黙々と準備をしていた山本さん。今回はエレアコ、机の上にエフェクターなどの機材。アンプはJC2台だったかな。

 

音量は抑えめな音響系のパフォーマンスでした。いつもの少し籠ったような音色やギターでメロディーを弾くといった要素はほとんどなく、ギターを発信機のように、空間に音が浮かび上がってくるような音像を作り出していました。本当に気持ち良くて…そのまま倒れ込んでしまいそうなくらい。布団があったら確実に寝てただろうな。

 

ギターの生音が余裕で聞こえるくらいの音量だったんだけど、一瞬出てきたノイズパートで耳がやられそうになりました。

 

 

宇都宮泰

実はそんなに詳しくないのです。もちろん初見。そして、ぶっ飛びました。

 

ステージ左側に宇都宮さんの機材があって、PC2台と発信機なのか、アナログな機材が机の上にセッティングされてました。そして、ステージ後方の2台のスクリーン。向かって左側はPCの画面を、右側は、セットされていたクレーンで宇都宮さんの手許を写していました。

 

基本的には、PCのNXパッドとクリックで音の波形を変化させていくスタイル。たまに機材をいじることもありましたが、ほぼPCだけだったんじゃないでしょうか。んで、途中からステージ向かって右前方に積み上げられたスピーカが回転するという展開になったり。いきなりそんなことになって、凄いびっくりしました。

 

何というか、この音、機材、映像、全てが新鮮で刺激的でした。正直、音だけだったら、絶対飽きてたと思います。ほぼ発信音だったので。それが、手許が見えることで音の変化をビジュアルで感じることができたし、回転するスピーカーや通常のスピーカーに振られた音なんかで立体的に音を体感できて、音の面白さがまた一つ広がった感じがしました。けっこう思うことがある「音ってただの空気の振動なのに、その組み合わせで感動したりするの何でだろう?」という疑問をダイレクトに体感できた気がしました。ベアーズ自体が大きな楽器になったみたいでした。

 

この後、2人のセッション?もありました。んが、あまり印象に残っていないです。さっきのクレーンで、山本さんの手許が観れた面白さはありましたが、音としては、良かったけど、2人の化学反応みたいなものはあまり感じられなかったかも。

 

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終演後、最初にセットしたオープンリールのテープを回収、切っていき、お客さんに記念に配布してました。全員が集まって繋ぎ合わせると、今日の様子が再現される…らしいです。浪漫がありますね!人が多くて、キンメさんのお茶が飲めなかったことだけが、残念ではありました。