とても気になっていて、タイミング合えば行こうと思っていたイベント。このイベントは、GURU GURUのマニ・ノイマイヤーさん、RUINS等の吉田達也さん、Acid Mothers Templeの津山篤さん、河端一さんの4人がそれぞれの組み合わせでされているユニットをショウケース的に披露するお祭りイベント。今回、ちょうど仕事の休み取ったのと重なったので行ってきました。
当日は家でダラダラしていたり、会場に行く途中でゆっくりご飯食べてたりしていて開演時間ギリギリに到着。神宮丸太町駅を歩いていたら、大急ぎでどこかへ走って行く津山さんとすれ違ったので、遅刻ではなさそうです。
場内に入ると、平日ですが結構な客入り。やはり外人さんが多くおられました。あとは仕事帰りと思われる方も何人か。15分押しくらいでメンバーがふらりとステージに上がりライブスタートです。
吉田さんの簡単な挨拶からさらりと演奏スタート。いきなり全員が凄い手数での乱れ打ち的な展開で、一気にボルテージが上がりました。そこから突拍子もなくサイケファンクな展開へとなだれ込んでいくところがこの人たちらしい。津山さんがベースシンセをかましていて、要所要所でその音が出てくるのが面白かったです。河端さんもギターを抱え上げながらのワウプレイがかっこ良かった。この方のギターは時空がねじ曲がるみたいなサイケ感があって好きです。1曲目は10分くらいでしたが、サイケから民族音楽チックなところから、コロコロと展開が変わる濃厚な演奏でした。
次は「twelve century」と題された曲。河端さんが「マイクに12世紀くらいのリバーヴを…」と言っていたのがツボでした。津山さんの尺八みたいなリコーダーと、河端さんの三味線みたいなギターが怪しく絡み合う不思議な楽曲。さらに、津山さんの歌舞伎チックな雰囲気ボーカルが加わり、何が何だかな展開へと流れる謎な時間を過ごしました。謎だったけど、面白かったです。
そのままの流れで赤天へ…。ここからはさらに謎が広がる時間です…。赤天は日用品にマイクを付けて、それで曲を演奏するユニット。1曲は1〜2分ないくらいです…。今回の曲はこんな感じでした。ちなみにそれぞれの曲にはてっきとうなボーカルが付きますね。
「ジッパー」→2人のズボンのジッパーを上げ下げする曲。前にも観たことがあるかも。けっこうノイジー。間にかまされたエフェクターで意外にテクノっぽかったり。
「ゆで卵切り機」→切り機の金属部分のおかげか、想像以上にサイケな曲になっていました。マイクのブチブチいう音がうるさかったりもしました。
「シザー」→ハサミです。シャカシャカしていました。
3人のアカペラユニット。1曲目は「ZUBI ZUVA」で。2曲目は「MARIA MARIA」でした。意外にも荘厳な瞬間があったり、ダイナニズムを感じるから不思議です。すんごい演奏の後に普通に赤天、ZUBI ZUVAみたいなユニットでの演奏(?)もあったりなのがこの方達の面白いところだな〜、と改めて思いました。
※動画みたいなことをもっとキュッと短くしたイメージか。
ドラマー2人の共演です。前半は1台のドラムセットを2人で叩いていて、これは正直あまりしっくりきませんでした。ちょっと窮屈な気がしたし、2人ならではの広がりみたいのも感じられなかったです。
後半は、マニさんが袋の中からいくつもの金属製のお皿やボウルを床にぶちまげて、それを2人で叩きまくる展開でした。こちらは凄い面白かったです。時折、床を叩いてみたり、皿の端を叩いてピョ〜ンと宙を舞うお皿。いろんな種類、大きさのものがあるため、音の広がりもあって、原始的なお祭りムードが漂っていました。これには客席からも歓声が起こったり。この部分が個人的には一番面白かったです。
最後はこの3人によるユニット。マニさんのドラムは吉田さんに比べて、ドシッとしていてシンプルな演奏だったのが印象的でした。先ほどに比べてサイケ、プログレ要素の強いロックサウンドでした。イベントチラシの写真みたいな極彩色グルグルなサウンド。早々に5弦が切れてしまうハプニングがありましたが、そんなの関係なしに強烈なギターサウンドを聴かせてくれた河端さんに脱帽でした。スタイドバーを使ったサイケな演奏にも、目がトロトロと溶けていきそうでした。
アンコールも含めて2時間弱というキュッと凝縮されたこのイベント。最高にサイケで最高にナンセンスな時間が過ごせて満足でした。