θ

企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.22 KI-NO Sound × levitation presents あらかじめ決められた恋人たちへ & LAGITAGIDA W Release Live(あらかじめ決められた恋人たちへ、LAGITAGIDA) /京都メトロ

行ってきました。大好きなインストバンド2組のダブルレコ発。そのくせにバタバタしていてどちらの新譜も聴いていないという不届きな状態でしたが行ってきました。

仕事の疲れもあって直前まで爆睡で、寝ぼけたような状態で到着。開場時間の少し前だったのですが、そこそこの数のお客さんが集まっていて、徐々に気持ちが盛り上がってくる。中に入ってとりあえずビールでも飲みながら開演を待ちました。少しずつですが、確実に増えていくお客さんにさらに気持ちが盛り上がってきました。


■LAGITAGIDA
オンタイムで開演。メトロという会場のせいか、今回は音がすごくよかったです。リズム隊の音が耳ではなく身体に響いてくるようで、全身で音を浴びることができました。爆音なんだけど、各パートのバランスがよくて、ストレスを感じることがく、自然に楽しめたのがまたよかった。

さっき書いたように新譜をまったく聴いていないので、曲目はほとんどわからず。前半に「TUTELA!!」をやって、後半に「Drastica」。最後に「Yellow Shark」やったな〜くらいしか記憶にありません。

LAGITAGIDAのライブは曲目がわからなくても、ステージからの音に身を任せて何も考えずに踊っていれば大丈夫だと思うので、頭をカラッポにして楽しんでいました。合間にステージに目をやるとめちゃくちゃに動き回りながら超絶ギターを弾きまくる康範さんや完全に「向こう側にいってる」ような五十嵐さんがいてあっけにとられながらも、なんだか楽しくなってくるから不思議です。すごい難しいことをしているのに、パフォーマンスが面白くて、小難しく聴こえないこの感じはさすが。MCで喋って、次の曲に行くぞー!となったところで「待った!チューニング」と流れの腰を折ってしまい、笑いを誘うようなアバウトなところもよいです。

約40分の演奏はとにかく「楽しかった」のひと言でした。


あらかじめ決められた恋人たちへ
今回はギターにLAGITAGIDAの大竹康範さんが参加。これは予想通りでした。本人もLAGITAのMCで言っていたけど弾きまくりですね。

池永さんがステージ中央でMacのボタンを押して始まる1曲目。イントロだけでスーッと外の世界と切り離されて、このバンドの世界に引き込まれてしまうのはどうしてなんでしょうか。自分はこのバンドの演奏を聴くと、都会のビル群、そこを行き交うたくさんの人、その人たちの人生というか感情みたいのが交差点で交わって渦巻いている…そんな景色が見えてきます。たぶん、打ち込みの音がけっこうあるためか、ストイックで無機質な感覚や、池永さんのどこか哀しげなピアニカの音がそんなものを見せてくれるのだと思う。そして池永さんが振り絞るように叫び声をあげると、グワーッと気持ちが高ぶってきてどうしようもなくなって泣きそうになるこの感じ。たまらなかったです。

本編は40分くらい。もちろんアンコールの拍手は鳴り止まず。アンコールで「Back」のイントロが聴こえてきたときの盛り上がり方はすさまじかったです。もっと演奏を聴きたいお客さんはダブルアンコールも求めたんだけど、次のイベントの関係もあってこれで終了。



開演から終演まで2時間くらいのイベントでしたが、どちらのバンドも濃密な演奏で、大満足でした。