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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

10.19 CLAPPER 8th Anniversary【 not forget pleasure2 】(THE MAN、溺れたエビの検死報告書、CASANOVA) /アメリカ村CLAPPER

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存在は知っていたけど、どうしようか迷っていたイベント。やっぱり堪えきれなくて行ってしまいました。
 
THE MANのおかげか、チケットはほぼソールドアウトらしく、ギリギリでチケット取った自分は後ろの方かな〜と思っていました。が、開場時間に到着すると、並んでいるお客さんはほとんどいない。なもんで、楽勝で最前列に被りつくことができました。
 
場内に入ると、ステージにひっついてお立ち台的スペースが。両方とも大所帯のバンドなので、ステージに乗り切らないのかな、と思ってみたり。お客さんも最初は寂しい感じでしたが、開演時間が近づくにつれて当初の予想通りの満員状態となっていました。ライブは開演時間ぴったりにスタートしました。
 
 

CASANOVA

ベース、ギター、ドラムの3人組のインストバンド。確かなテクニックで変拍子炸裂しまくり楽曲がとても印象的でした。ギターの音作りやリフにメタルチックなフレーズが散りばめられているのが面白かったです。小難しいことをやっているのにそんなにややこしく聴こえないのは、情緒的なメロディーと肉体的な演奏で、頭ではなく身体で聴くことができたからでしょうか。4曲ほどで20分くらいの演奏時間でしたが他の2組目当てのお客さんにもしっかりと爪痕残せていた気がします。少なくとも自分はそうでした。
 
どうでもいいけど、ベースの方がアトランシアだったのに興奮していました。そして、幕が閉じて溺れたエビの検死報告書のセッティングが始まりました。
 
 
 

溺れたエビの検死報告書

RSRで観て以来なので、2ヶ月振りくらいです。
 
30分弱くらいセッティングがあり、幕が開く。すると、ステージ上キチキチに並んでいる11匹のエビたち。客席からはどよめきに似た歓声があがっていました。この日のエビはステージ上の配置がいつもと違っていて面白かった。エビたちは縦4×横3という長方形にカチッと配置(一番左は縦3だったけど)されていました。ざっくりと向かって右手がホーン隊。真ん中が木琴とパーカッション。左手がドラムとギター、ヲサのアップライトベースという並び。ほとんど身動きできないくらいぎゅうぎゅう詰めのステージで、大量のエビがワシャワシャやってる様子に何度も観ているはずなのに思わず笑ってしまいました。
 
で、エビの目が怪しく光り、1曲目の「ワシャワシャ!! グギャギャギャギャ!!!」へ。パーカッシブなリにのっけから踊りまくりなお客さんたち。そのまま間髪入れずに「イソギンチャクノ上デ踊レ!」とトロピカルでファンキーなナンバーが続く。ステージ前のお立ち台にやってきてお客さんを煽りながら踊るヲサ。それにつられるように踊っているお客さん。皆、笑顔で楽しそうだった。
 
中盤に差し掛かり、おどろおどろしい「アノマロカリス」の演奏が始まると、それまでの楽しい雰囲気が一変。あっという間にに深海の底へとつれて行かれたようでした。その次やった曲は…よく聴くんだけどタイトルが分からない。そこまで出かかっているんだけど。テンポ落とし目でコミカルな音が印象的な曲。
 
ライブも後半へ。「The D-Shrimp Carnival 」ではお約束のかっぱえびせん配布タイムがあったり。エビだけにかっぱえびせんというセンスがバカバカしくて楽しいし、なんか異様に盛り上がるんですよね。自分も含め笑顔で手を差し出して欲しがるお客さんの様子が可笑しい。ラストは「Psychedelic Under Water」でした。ここでのギターソロがかっこよかったな〜。
 
この日のライブは自分が観た中で今年、というか今までで一番完成度が高いライブだったと思いました。それほど大きくはない会場ならではの密着感。観るたびに少しずつだけど常に変わっている曲のアレンジも、各々の楽曲のカラーが際立つようなものになっていたような気がしました。楽器から衣装の靴までちゃんと統一された世界観のビジュアルもよくって、ぜんぜん隙のない素晴らしいステージでした。ライブを観ながら、いろんな場所の海底でエビたちのお祭りを観ているような絵がずっと浮かんでいて本当に楽しかったです。
 
 
 
 
 

THE MAN

エビで満足した自分は、後ろでお酒を飲みながら観ていました。
 
THE MANは元 東京スカパラダイスオーケストラ冷牟田竜之さんが中心のバンドとのこと。正直、このイベントまで存在を知らなかったです…。やっている音楽は無骨な感じのスカミュージックが主なんだけど、スパカラよりはオーセンティック寄り。ロックステディライクな曲やファンクナンバーもあったりで、楽曲の幅はとても広かった。汗がほとばしるような演奏、客席乱入や前に出てきてのギターソロなどパフォーマンスも派手でよかったです。
 
出してる音もクールだしぶっといベースがとてもよかったです。が、1曲1曲はとても好きなんだけど、盛り上がるパートとじっくり聴き入るパートが混在していて個人的には振り切れずでした。曲の並びなのか…。ちょっとそこは残念でした。