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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

2.13星、飛ぶ /割礼、山本精一PLAYGROUND (Vocal&Guitar 山本精一 / Drums 山本達久)、欠伸 (ゆーきゃん バンドセット)

やっぱり大好き山本精一さんに対バンで一度観たかった割礼が出るということで即チケット取ったイベント。メトロは自分の家の沿線の阪急京都線からはアクセスが悪くて行きにくいんだけど、それを補うくらいに好きな場所です。今回も烏丸から30分以上かけて歩いて行きました。鴨川沿いをふらふら歩くのも気持ちよくて歩くのもいいかもしんないとか思った。

ほぼ時間通りに開場し、中へ。前から2列目あたりでのんきに開演を待ってました。

■欠伸
京都を中心に活動するゆーきゃんのバンド。ボロフェスタ関連で名前はよく知ってたけど、ちゃんと聴いたのは初めてでした。冒頭で「僕たちはサイケではなくてフォークロックみたいです」と謙遜しながら喋るゆーきゃんに好感。

少しかすれた美しい歌声に終始感激してました。心の中のもやもやしたものや溜まった負の感情をすべて洗い出してくれるようだった。

最後にやった『エンディングテーマ』という曲がとにかくよかった。このメロディーは泣かせるなぁ。

■割礼
見た目は普通のおっさんだな〜という感じでセッティングを見てました。ボーカルギターの宍戸さんはセッティング中の動きもゆっくりしていてちょっとおかしかった。

最初の1音が鳴った瞬間、割礼の宇宙が広がりました。スローテンポでねっとりと10分はゆうに超える長尺曲ばかり4曲。目がどんどんトローンとしていってだんだん視界が薄れていく…。これは大人な音楽ですね。男だけど、音に愛撫されてるような感じがしました。

山本精一PLAYGROUND (Vocal&Guitar 山本精一 / Drums 山本達久)
PLYAGROUNDのときはドラムに千住さんが多いけど、今回は山本達久さんが相方。PLAYGROUNDは弾き語りが中心なので、いつもみたく座ってやるのかと思いきや、
立って演奏してました。このイベント仕様なのか、ギターアンプだけでなく、ベースアンプにもギターを繋げていて、どうなるのか期待が膨らみました。

なんか、歌詞を忘れてしまったらしくて「できる曲がほとんどないねん」ということで「羅針盤の曲をやります」といきなりサプライズをばらす精一さん。「これは言わんほうがよかったかな」と照れてました。

いつものような小さい音での弾き語りではなくて、少し音は大きめ。でも歌のよさを殺さないくらいの音量でちょうどよかった。やったのは『水』、『待ち合わせ』、『宝石の海』あたり。羅針盤の曲は『カラーズ』でした。

本編最後にやった『Days』が圧巻で、それまではけっこうおとなしくというかそっと曲を演奏してたのに、突然スイッチが入ったように大音量でイントロを弾き出してびっくりしました。途中のインプロのときにアンプのつまみをグイッとひねって大音量から轟音へと変わった瞬間に自分自身のスイッチも入ってしまった。精一さんもノッてきたのか、けっこう長く続けてました。達久さんが「そろそろか?」と合図出すも、精一さんがもう一回続けたりして苦笑してるのが面白かった。この人についていくのは並大抵のことじゃないんだろうな〜。

精一さんもこの演奏がよかったのか、アンコールで出てきたときに「自己完結した。後は抜け殻の演奏ですよ」ととんでもない発言。「年に2、3回くらいしか気合い入らへん。今日はその2、3回や」とか「ROVOのときはいつも気合い入ってない。勝井ばっかり弾きやがって」とか毒舌満載でした。そのまま1曲やっておしまし。

山本精一さんは正直歌上手いわけじゃないのに、なんでこんなに聴きたくなるか不思議。メロディーかな?あとはそこにあるのかないのかわからない蜃気楼のような歌詞が好きだからかな。