ズボンズが来る。しかも、おとぼけビ〜バ〜との共演なんやったら行くしかないかな、ということで行ってきました。仕事はほどほどで、晴れてたら自転車で行きたい距離なのですが、微妙な天気だったので歩きで。
開演時感ギリギリに着いて、中でまったり。nanoは広くはない…ってか狭いんだけど、必要なものがシンプルに揃ってる感じで好きなハコです。10分押しくらいで始まりました。
THEロック大臣ズ
ガムシャラな演奏と決して上手いとは思わないんだけど、胸を打たれるボーカルが本当にいいなと思います。手を上げたり、パンクロックのエッセンスがストレートに詰まったパフォーマンス。頭カラッポにして楽しめました。思いのほか曲の幅もけっこう広くて、そういうところも良かったです。
おとぼけビ〜バ〜
この日は「おとぼけビ〜バ〜のテーマ」始まりでした。何十回と聴いている曲だけど、やっぱりこの曲はテンションが上がる。2曲目は「ぶりっこ撲滅」やって、初期の楽曲多めのスタート。
中盤では、新曲の「親族に紹介して」が演奏されました。個人的にはサイケデリック・プログレッシブな曲だと思っています。テンポ落とし気味でトローンとしたフレーズが続いたと思ったら、突然メーター振り切ったようなテンションになったり。そんな曲に乗る歌詞が凄くて…、いい意味で狂った曲だと思います。どんな精神状態だったらこんな曲ができるのか。本当に凄いです。
で、この日は最近ライブの最後にやってた定番曲「あきまへんか」が最後じゃなくて、「あなたがフォーリン・ラブしたのはわたしがきらいな女の子」終わりというちょっと変則的な感じで新鮮でした。ちゃんと、よしえさんの客席乱入もあったしね。
常にハイテンションのよよよしえさん。ブリンブリンのベース弾きながら時折見せるキュートな仕草の広田さん。シンプルに見えてかなり複雑なドラムを叩きこなすぽっぷさん。時にヒステリックに、時に可愛らしく魅せるパフォーマンスのあっこりんりんさん。楽曲や歌詞も他ではありえない、女性ってことも要素のひとつとしてはあるだろうけど、他のところでも「自分たちはこれしかできない。どういう風にやってもこうなってしまう」という唯一無二な感じが好きなんやなー、と思ったりでした。
初めて聴いたのは高校生の頃かな。15年くらい前かな。わかりやすく「Doo-Bee」から入ったクチです。これまで聴いたことないようなファンキーなテイスト溢れるロックに衝撃を受けました。それからライブを観る機会はそんなに無くて、数年に1回くらいのペースで観るくらいでした。今回も、ずっと前にアバンギルドで観て以来かな。
今回もとにかく衝撃的でしたよ。最初から最後までほぼ休むことなくフルスロットルで続いた1時間くらい。ぶっとくて、それでいて身体が勝手に踊らされてしまう。音の説得力というか、長年続けてきて、その中での迷いや意志みたいなものも全部が音に乗っかっていて、「あー、楽しかった」だけではない何かがありました。ここまで色んな感情が渦巻いたステージってここ最近観たことない。後半に演奏された「Mo’ Funky」で爆発したって感じ。
アンコールでの、ドン・マツオさんの長めのMCも本当に良くて、これまでの色々な感情や人生の面白さがたくさん詰まったもの。何があるかわからないから人生って楽しいんですよね。
久しぶりに観ましたが、ますます良くなっていて、素晴らしい演奏でした。