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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.30 「全面照射」特別先行発売 TRANSPARENTZ vs 百々和宏と狂った馬 /秋葉原GOODMAN

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TRANSPARENTZのライブです。半年に1回くらいしかないのと、土曜日でスケジュール的にも行けるので、もちろんって感じで行ってきました。このバンドの対バンはいつも面白いので、そこも楽しみでした。
 
残業続き&前日2時くらいまで職場の人と飲んでたこともあって、お昼に新幹線で東京へ。相変わらず微妙に早い時間に着いてしまったので、秋葉原の街をブラブラしながら開場を待ちました。15分前くらいかな。到着したら、かなりの行列でびっくりしました。
 
場内へ入り、新譜「全面照射」の予約を。それからお知り合いの方たちと談笑し、ふと周りを見てみると、けっこうキュウキュウ。8割くらいは埋まってたのかなと思います。そんな感じで待って、20分押しくらいでスタートしました。
 
 
TRANSPARENTZ
今回もこちらが先行でした。いちお、メンバーは山本精一さん(Gt)、日野繭子さん(electronics)、HIKOさん(Dr)、Issheeさん(Ba)の4人。バーッと幕が開いて目に飛び込んできたのは、けっこうな数のアンプでした。全部で6つくらい。そのうち3台は山本さんが使用って感じ。HIKOさんのカウントからいきなり始まるカオスなノイズ世界が広がりました。
 
今回は山本さんのテンションがかなり高めで、演奏開始3分くらいでいきなり弦が1本切れてました。それでもおかまいなしにギターを掻きむしったり、ペグを回して音程をいじったりして強烈な音を生み出してました。今回はスライドバーを使用する場面が多かった気がしました。音程とかチューニングおかまいなしで、なんか、ストラトがノイズ発信機になってた。髪の毛から汗が飛び散る場面もあって、珍しいなと思ったりです。
 
日野さんに目をやると、胸元が大きく開いた衣装で直視できず。上着でコート着てたんだけど、時折肩が見えるなと思ったら、タンクトップでした。セクシー過ぎる。音は緻密に計算されているのかな、とても艶っぽい色気のある音。冷静に音を構築されていた印象を受けました。
 
HIKOさんのドラムはやっぱり凄すぎる。基本、ブラストビート。バスドラムの連射と音の強さが半端ないです。顔を歪めながらも身体が爆発しそうなテンションでドラムを叩きまくっていました。
 
Issheeさんは各楽器の間を紡ぐように、そして動きのある音は、バンドに大きなうねりを与えているようでした。途中で、背を向けてベースをアンプに向けてフィードバックさせてたところ、最高でした。
 
全体的なところでいくと、今回の演奏はこれまでとは大分雰囲気が違っていました。これまでは、とにかく個性的な4人の音のぶつかり合いから生まれるカオティックな轟音ノイズという印象だったんでした。けど、今回は中盤にエイトビートな展開があったりと、激しく音がぶつかり合いながらも、緩急ついた演奏だった気がしました。そのせいか、これまでよりも音の幅も広がり、混ざり合っているような印象を受けました。アイコンタクトを取るわけでもなかったので、音だけで繋がり、すごく高い次元で溶け合ってるような感じ。この辺は、メンバーが意識的にやったのか、それともライブを重ねていくうちに自然になっていったのか気になるところです。そんな感じで40分くらいの演奏でした。限界の向こう側を見た気がします。
 
早くも次回のライブを期待してしまいますね。
 
 
 
 
百々和宏と狂った馬
メンバーは百々和宏さん(Gt、Vo:MO’SOME TONEBENDER)、有江嘉則さん(Ba:VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、照沼光星さん(Dr:thatta)
の3人。百々さんが出演されているライブは3年くらい前にフジロックで観たモーサム以来かも。別名義でのライブは初めてです。どんなになるかあまり想像もできず、楽しみにしてました。バンド名から、初期モーサムみたいにバキバキなサウンドなのかな、と思ってみたり。
 
幕が開くと、お酒片手に煙草をふかしている3人。フラリと始まる楽曲。曲はカバーも多めなんでしょうか。歌謡曲っぽいのから、ちょっとオールドスタイルなロックが中心だった気がします。誰の曲か、自分はその辺あんまりわかりませんでした。大体の進行は1曲やって、数分MC、その後1曲って流れ。ライブ前に物販で百々さんの泥酔ジャーナルが売っているのをみたからか、そんな雰囲気なんかなと思いながら観てました。気の知れた仲間と緩く酔っぱらいながら音楽を楽しむ…。そんな感じ。

1時間ちょっとで6曲か7曲くらいだったと思うけど、普通に良かったです。終わってからしばらくして「ああ、良かったな」ってしみじみ思うようなライブでした。演奏も喋りも、雰囲気も「なんか良かったな」って書きながら思っています。
 

という感じで、今年の初上京はこの2組でございました。終わった後の打ち上げ込みで、本当に来て良かったなと思える素晴らしいライブが観れました。