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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

2.19 山本精一と、ゑでぃまぁこん /梅田ムジカジャポニカ


恐ろしいほどに素晴らしい2マン。ウキウキしながら行ってきましたよ。

開場時間ちょっと過ぎに到着したら既に何人か並んでました。僕の後にもたくさんの人がやってきて、ゆったり椅子に座りながら観るのは難しそうな状況。この組み合わせの力を甘くみてました。

リハが押しているらしく、中からゑでぃまあこんの音が聴こえてくる。漏れてくる音もとてもよくて期待感が高まります。が、なんか雪というか雨というかよくわからないものが降っていて、震えながら待ってました。

なんとか中に入ったら、さすがに机に椅子スタイルではなくて、階段状に並べられた椅子が客席に並べられていました。自分は3列目真ん中あたりに座ってた。後ろでビール飲みながらタバコ吸ってたら、どんどん人がやってきて最終的には身動きとれないレベルになってた。入口あたりまで人がいたんやなかろうか。

ゑでぃまぁこん

狭いステージにメンバーがぎゅうぎゅうになっている様子がとても可笑しい。会場が小さいので、ドラムやサックスはマイクを通さずに生音で。ちょっとした物音まで聴こえてきた。ゑでゐ鼓雨磨さんのギターの音と伸びやかな歌声がとにかく心地いい。

個人的には楯川さんのドラムがとてもよかった。ブラシや手、お箸みたいにとても細いスティックを使って、やさしく、そしていろんな音を出していた。

ゑでぃまぁこんのライブを観てると、深い森の中に飛ばされてしまう。深緑で少し暗い。とても落ち着く。

約1時間の演奏だったけど、あっという間でした。


山本精一
今回は完全にひとり。ギターアンプ2台とベースアンプ1台にギターを繋いでた。で、何故かステージ奥のピアノとドラムの間にセッティング。ご本人はギターアンプの後ろで演奏。ちょっと退いた感じ。

出てくるときにランプを持ってきていて、スネアの上に置くも、場所が悪かったのかハイハットの上に置き直していた。おもむろに安定の悪い場所に置く様子に会場からはちょびっと笑いが漏れる。で、スタッフさんに照明を落とすように指示。本人は真っ暗にしたかったみたいだけど、全部は消えなかった。それでもかなり暗いなかでのライブでした。

いつもとは趣向を変えたライブだったので、曲も少し違った感じだった。前半は『待ち合わせ』、『飛ぶ人』、『宝石の海』あたりの定番曲。後半は『めざめのバラッド』や「羅針盤の曲やります。ソングラインの曲。10年ぶりくらいにやります」と前置きがあり『波』を演奏。今日できたという新曲もやってました。「歌詞もコードも覚えてない」ということで譜面をガン見しながら演奏していて可笑しい。

歌っている時は小さめの音で聴き入るように聴いていた。でも、ギターソロに入った途端に歪ませた大音量でノイズにも近い音になってビビった。この空間でこんな大きな音出して大丈夫なのかというくらい。

そんな感じでギターソロに驚かされながらも、全体的には淡々と進んで行きました。で、唐突に「これで終わりですけど、リクエストありますか?」と『まさおの夢』が挙がったけど楽譜ないってことで、次に挙がった『夢の半周』。そして、「気分が乗った時しかやらない」と想い出波止場の『第三Rock』を演奏。ギターの音も大きく、一気に空気が変わった。

そこから、「せっかくなんでみんなで何かやりましょう」とゑでぃまぁこんの皆さんを呼んでセッションへ。『野の人の野のうた』と、ゑでぃまぁこんのライブでやらずにがっくりしていた『とらとらいおん』を最後の最後に持ってきてくれて感激な涙がちょちょぎれそうになった。


この曲はやってないけど好きなのです。

ムジカジャポニカはとても小さくてアットホームなところで、途中でなんか友だちの家でちょっとライブを見ている…というような感覚になりました。多分、他の会場では味わえない感覚なんだろうな〜。

終わってみれば22時半で、3時間以上の長丁場でしたが、そんなことを全然感じさせない素晴らしい時間を過ごせました。