10月に行われる渋さ知らズのチケットを買いたいなと思い、その口実ってことで行ってきました。ずっと好きでCDは持っていたけどライブは行けていなかったKIKI BAND。行くのは前日くらいで決めましたが、行くと決めてからは一気に期待感が膨らんでいきました。職場を定時で飛び出し磔磔へ。少し遠いですが、歩いて行ける距離に磔磔に行ける環境にあることを感謝しながら会場へ。
開場時間を15分ほど過ぎた頃に到着し、空いている椅子に座ってゆるゆると開演を待つなど。京都のライブハウスはこうやって開演までの時間を過ごせるところがよいですね。ビールを飲みながら適度に酔ってきたりで開演までの時間を楽しく過ごせる。そして定刻となり、梅津和時 KIKI BANDのメンバーが登場しました。
ライブは曲間にバンマスである梅津和時さんのMCを挟みながら進んでいきました。今回の15周年ツアーは3つのセットを日によって変えていく構成で、今回の磔磔公演はセットBとのこと。このセットはロックテイストの曲が多い構成とのことで、当たりだなと嬉しく思いました。
メンバー紹介からの1曲目は「Outer Stopper」。変拍子の力強いリフが印象的なこの曲で、リズム隊の強靭なグルーヴと梅津さんのサックスをいきなり堪能することができました。いきなりジョー・トランプさんのドラムソロなんかも披露されて、初っぱなから大盛り上がりでした。重く、そして速い音に自分も大興奮でした。
その後も演奏される曲が素晴らしいこと。ジョー・トランプさんと早川さんどっしりと強靭なグルーヴに鬼怒さんのありえないくらい変幻自在のギター。そこに絡む梅津さんのサックスは聴いている方が思わず唸ってしまうほどの演奏で、凄すぎて何度も笑ってしまいそうになりました。逆立ちしても真似できないような凄い演奏なのに、案外聴きやすくて楽しませてくれるところが凄い。変拍子も変拍子と思えないようなわかりやすさもあって、このバランス感覚は素晴らしいな、と。
その中でもやっぱり改めて思ったのは、鬼怒さんのギターは好きだなということでした。バッキングの時の心地よさ、そこからソロに入ったときに音がグッ前に出てくる感覚、指の動きがとても綺麗で、無意識のうちに魅入っている自分がいました。圧倒的な演奏力に感動する2時間弱。間にお酒も注文して程よく酔いながら楽しめた至福の時間となりました。
そしてアンコールでは、定番曲という「Viva Chuo-line Jazz」が披露されました。ついつい踊ってしまいたくなるこの曲のリフの楽しさ、鬼怒さんの超絶ギターソロを存分に堪能してメインリフに戻る瞬間の快感。すべてが最高やった。自分はあまりの感動にライブが終わった後、少しの間身動きができませんでした。
UMEZU KAZUTOKI KiKi Band "DOWSER" - YouTube
この日はやりませんでしたが、めっちゃ好きな演奏。鬼怒さんのギターが炸裂しすぎ!
Umezu Kazutoki KIKI BAND " Viva Chuo - line Jazz ...
終演後、メンバーはすぐに楽屋から客席へやってきて、物販でCDなどを買ったお客さんにサインをしたりしている姿にとても好感が持てました。自分も何も買わないつもりだったけど、ついついCDを買って、皆さんからサインを頂いて感激したり。素晴らしいステージの後にメンバーがいると、客としては少しでもその感動を伝えたくて(たとえ「よかったです!」だけでも)、それをこういった形で返そうとしてしまいますもんね。
ほとんどノリで行ったライブでしたが、本当に素晴らしい時間が過ごせて大満足でした。