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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

6.9サイケでロック!普通に歌!(サイケ奉行、bloomfield、ネコグルマ) /梅田ムジカジャポニカ

なんかで偶然見つけたイベント。サイケお奉行さまが「ロックバンドとやりたい」とのことでした。ROVO@サンホールもあったけど、久々に津山奉行を観たかったのでこちらへ来ました。

会場に着いたら入り口のドアが開いていたので中を覗いてみると、須原さん、津山さん、ベアーズPAの方が並んで座っていてビビッた。おののきながらも中へ。開場からそんなに時間が経ってないからか、お客の入りはそんなに。ゆっくりできそうなので、こないだの山本さんのライブでは頼めなかったカレーを頼んで食べたりしてた。開演時間が近づいてもそんなに増えなくて「大丈夫か?」と思ったけど、最終的にはけっこうな客入りでした。

■ネコグルマ
ギターボーカル、ベース、ドラムというシンプルな3人組。悪く言えば普通に聴こえてしまう。自分はそんな風には聴こえなくて安心して聴けるロックだと思った。ボーカルも通っていたし、楽曲もシンプルでわかりやすい。でも退屈という感じは全くなかった。スッと自分の中に入ってきて心地いい感触。こういうのは簡単そうにみえてとても難しいと思う。

関西でライブするの10年ぶりくらいらしいです。CD欲しかったけど、ないみたいで残念だった。今度レコーディングするって行ってたから、できあがったら欲しいな。


■bloomfield
すんません。あんまり印象に残らなかった。ボーカルが通ってなかったからやろうか。

■サイケ奉行
お奉行さま(津山さん)はのっそりと登場。エフェクターも無造作に床に置く感じでアバウト。そういう感覚は大好きです。NANIさんは花柄(?)な上着に同じような柄のハデハデなバミューダの海パンと思われる格好だった。けっこう参加率高い西さんは今回は不参加でした。

まずはCDと同じ効果音から不穏なベースイントロで始まる『俺の暴れん坊将軍』からスタート。5拍子のリズムがとても気持ちいいです。のっけから津山さん驚異的なギタープレイが炸裂しまくってました。速弾きから時折耳障りのいい音だったりいろんな表情を持つギタープレイ。土台を支える2人は全然ブレのないリズムでこれまた凄い。変拍子を軽く弾きこなしてる。

どんどん広がっていくギター、津山さんのアイコンタクトでメインフレーズにキュッと戻るのがとても心地いい。そして歌。「俺の暴れん坊将軍は今日もどこかでむちゃをする」って。CDでは9分くらいから自分のエレキギターに合わせて津山さんが口ギターのユニゾンするところがあるけど、そこもやってた。曲が終わったときは放心状態だった。

いきなり強烈なプレイで会場の心を持っていった後のMCが適当すぎた。「僕ら歌ものバンドなんで…(俺の暴れん坊将軍の歌詞朗読)・・・というメッセージ性のある歌詞なんで」とか「さわやかな公園で歌ってほしい」とか、でまかせばっかり(笑)

その後も曲名覚えてないけど柳生十兵衛やったり石川五右衛門をモチーフにした曲をしてたように思います。どの曲も恐ろしいくらいの技術であっけにとられながら聴いてました。曲調もサイケはもちろん、プログレ要素やハードロックな感じなのもあってこのメンバーの許容範囲の広さを感じた。インプロはフリージャズっぽくも思えました。

1時間くらいのライブだったけど、密度が濃くて、大満足のライブでした。このバンドはほんとに観たほうがいい。自分もまた絶対観に行く。曲の合間に客席から「お奉行さまー!」という黄色い声援が何度かあって笑いました。

山本さんも津山さんもこの界隈の方は圧倒的な演奏力で演奏しつつも、どこかバカバカしさのあるセンスやテイストでくるんでいるというか…凄い中にも面白い、楽しいと思わせる要素があるところが素晴らしいと思います。