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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

BAKUTO OSAKA2010 /名村造船場跡地

関西ごちゃまぜカオスイベント「BAKUTO OSAKA」へ行ってきました。一昨年開催されたときは、PAが最悪でガッカリしたんで、どうしようか迷ったけど、赤犬復活や他にも出演者がよかったので行くことにしました。

●1日目
昼過ぎに家を出て梅田寄ってから向かいました。19時過ぎに着いたかな。ガレキステージでパフォーマンスしてるのを横目に奥へ。

で、屋台でカレー食べてこの日のお目当てPARAを待ちました。

■PARA
この日は野外でライブ。とても開放感あって新鮮なライブだった。後ろのスクリーンに映像が映し出されて雰囲気よかったけど、照明があんまりなくて全体的に暗がりだったのが少し残念。

・セットリスト
1.pastral
2.EURA
3.CORINTO
4.ARABESQUE

完全にライブの定番曲となった「pastral」。あのリフの繰り返しはとても気持ちいいです。何も考えずに音に身を任せられる。2曲目はめずらしい「EURA」。スローテンポで切なさ感じるメロディーの繰り返しにうっとりしました。

全体的には山本さんがキレたプレイをすることなく、おだやかに終わった印象です。

■EYE
パルティッタ内でDJ。けっこう踊れる曲をかけてました。もしかしたら、ずっとドローン系の音楽で、棒立ちかなと思ってたんでよかったです。

このあとBOGULTA観たかったけど、そのステージがとんでもなく押してそうだったし、終電がなくなりそう(さすがに徹夜する体力はない)なので帰りました。

●2日目
■ウルトラファッカーズ
朝到着したら、ガレキステージで演奏してたので観ることにしました。けっこうガレージっぽい演奏で意外だった。もっとめちゃくちゃだと思った。

ボーカルの河合さんはけっこう客席に乱入してました。

■cavilll
ヨシカワショウゴさん(exBOGULTA)のソロ。4台のアンプを使ってバキバキのコアサウンドを出して、マイクで絶叫するスタイル。とにかく爆音で音もデカくてかっこよかった。

イルリメ
次のお目当てまでやることなかったんで、軽い気持ちでパルティッタへ。

いきなり客席で歌うといって客席で歌ってみたり、お客さんをステージに上げてリズムトラックを鳴らさせて、ラップを被せてみたりと盛り上がるしかないライブ運び。軽い気持ちだったのにあまりの楽しさにその場から離れられなくなりました。まさにエンターテイナーです。

曲もよくって今までライブを観なかったことが悔やまれました。

■オニジャガデルカ
あふりらんぽオニさんの新バンド。初ライブってことで、曲の入りがうまく合わなかったり、危ういところも少しありました。

曲調はソロでやってたような大地系?な曲。うまく言えないけど、母性を感じる大きいライブでした。伊藤さんは激しめに動きまわるのに対して、和田シンジさんはタイトに演奏してた印象。これからどうなっていくのか楽しみなバンド。

伊藤さんはやっぱり金のネックレスしてました。

■SOLMANIA
OOIOOか迷ってたんですが、非常階段本の影響かノイズ聴きたい気分になったのでガレキステージでSOLMANIAにしました。

2人でアンプ6台!機材も半端ない状態。セッティング中はリラックスした様子で、聞こえてくる会話も関西のおっちゃん全開だったのに、音を出した瞬間、恐ろしいノイズが放出される。出てくる音の粒子も荒い粒子が多くて好みです。少しずつ音の層が厚くなっていって、気持ちよさのてっぺんに来るかという瞬間におもむろに終了。

また是非観たいです。

■ダダリズム
会場一番奥のグリーンステージでの演奏。実は直前まで出演することを知りませんでした。完全な誤算でうれしい。

バスドラムを中心に向かい合って座る2人のメンバー。たぶん2人のタイコのチューニングをズラしてるのか、小規模なドラムオーケストラのようでした。ドラムだけでここまでできるのかと感動した。

■DODDODO WITH MIGHTY MARS
ほぼ満員状態のパルティッタでの演奏。DODDODOちゃんが出てきたときの歓声が凄かったです。最近はソロで観ることが多かったですが、今回はMIGHTY MARSさんと一緒のライブ。この人と一緒になると1+1が3にも4にもなるような化学反応があって楽しい。2人ほんとに相性いいよな〜。

全編で歌うようになってから素晴らしさに磨きがかかった気がする。DODDODOちゃんの歌は決してうまいとはいえないけど、内から湧き出る感情がストレートに表れていて、なにか伝わってくるものがある。

neco眠る
BIOMANさんの機材の調子が悪く、本調子でない状態でのライブ。それでも「SUN CITY'S GIRL」のイントロが鳴ればおかまいなしでフロア全体がダンスホールになってました。この曲のワクワク感はすごいわ。途中でDODDODOちゃんも加わって定番の「猫がニャ〜て、犬がワンッ!」も演奏。

いや〜。何度観ても盛り上がるなー。お客さんもみんな笑顔でこんな風にライブできるバンドはそうそうない気がします。

赤犬
ついに!という期待感を胸に前に方へ行きました。アキラさんなしの12人でやるのか?誰かボーカルを入れるのか?曲のアレンジは?とどんなことになるかドキドキしてました。周りのお客さんも同じみたいで、どうなるのかという期待感がひしひしと伝わってくる。セッティングの様子を見てると、ベースが向かって右へ、マルムシさんのヴァイオリンも左側と位置が変わってます。ホーン隊も真ん中でなくて向かって右へ固まる配置。

けっこう待たされて、リョウさんのトランペットが鳴り、照明がついた瞬間びっくりしました。メンバーがスーツでビシッとキメて、ファンキーなイントロが。オーサカ=モノレールみたくモータウン調で行くのか〜と思いながらイントロ聴いてると、ロビンさん、ヒデオさん、テッペイさんのボーカル3人組が登場…ステージ中央へは来ずに向かって左に固まって立ってた。あら?と思ってたら、誰か知らないおっさんが登場。そのまま歌い出しました。ボーカル3人は終始コーラスに徹してた。

曲はファンクではなくて、昔の昭和歌謡といった感じで、歌詞のダサさといい場末の温泉旅館みたいでした。これはいったいどうしたことかとあっけにとられている自分をよそにライブ…というより歌謡ショウはどんどん進行。MCでおっさんが喋り出したときに客席から「誰やー!」とヤジが飛んでたのは笑った。ホントにあのおっさんは誰や?

3曲ほど終わり、おっさんが引っこんでコーラス隊が「いやいや〜」みたく喋り出したんで、「なるほど!これは壮大なドッキリか」と思ったんですが、そんなことなくおっさんは衣装チェンジして再度登場。ロック調な「リボルバー」って曲を歌ってた。

そんな感じで終始昭和の歌謡ショウのようなステージを披露し、ライブは終了。お客さんほぼ全員帰らず、アンコール待ちの拍手が続いたんだけど、アンコールはなしで終了。これは完全に予想してなかった展開でいまだに完全には冷静になれない自分がいます。

これは完全に自分の想像外の出来事でした。昔の曲は1曲もやらず、昭和の歌謡曲、演歌調の新曲ばかり。それを歌うのは誰か知らないおじさん。ステージのメンバーの配置、間のトークやメンバーの振る舞いなどもけっこう練習したのかなというのが見られるくらい徹底してた。おっさんは和傘使って殺陣を披露したり(かなり下手)と終始それ系の空気が漂ってました。

歌ってたおっさんもツッコミどころ満載だし、そういうものだと思って見るとかなり完成度高いと思いますが、いったい何を考えてこうなったのかが僕には解らなかった。メンバーみんな楽しそうにやってたし、これからこういう方向で行くのかな?

まだ、復活1回目のライブだし、このライブ自体がドッキリの可能性も捨てきれないので(もしかしたら、ライブ毎に赴きを変わったショウをするかもしれない)、どうと判断できないですが、正直、このスタンスが続くようなら赤犬のライブから足が遠のくだろうなというのが素直な感想です。

自分が赤犬を観てて感じた曲の爆発力や、MCで何が起こるかわからないアドリブトークといった魅力がまったくなかった。