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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

渋さ知らズ(西渋) /新世界ブリッジ

今年最初にして最後の渋さのライブです。この日は久しぶりに心斎橋方面に行くので、早めに家を出て心斎橋界隈を歩き回りました。で、以前から名前は知ってたけど場所がよくわからなくて行ったことのないタイムボムに行ってみました。ここはヤバイですね。自分にとっては完全に魔窟。なんせ、かかる音楽のすべてが自分好みだし、自分の中で品揃えのよさナンバーワンのタワーレコードを軽く抜いた。いままで知らなかったことを後悔するとともに知ってしまったことを恐ろしく感じます。10万円くらいなら簡単に使えそうです。で、結局ボアダムスの「スーパールーツ3」と巨人ゆえにデカイの2枚組みCD-R、来年1月7日ベアーズでやる「奇奇奇の怪怪怪」というイベントのチケットを購入。

そんなこんなで開場時間ぴったりに到着。当日券は出ないみたいで、当日券目当てに来た人がショックを受ける姿を何回か目撃しました。2月のイベントのときは当日券が異常に多かったせいか、入場にかなり時間がかかりましたが、今回はすんなりいけた。

中に入ってみると、ステージの前に椅子が60〜70個くらい用意されていて後ろの方の人もよく見えるように配慮されてました。ただ本当は、みんなが暴れると床が抜けてしまい危ないからだということでした。で、僕は内橋さん(g)が観たかったので、ステージ向かって左側の椅子の後ろあたりで立ってみることに。場所を確保してあたりの様子を見渡すと用意されていた椅子の一番端で不破さんが思いっきり寝てました。これはびっくりした。

ドリンクチケットを引き換えて、喫煙所でタバコを吸ったりしながら時間を待ってました。この日のお客さんは普段行くライブよりも若干年齢層高め、髭率高しで「ああ、ジャズやなあ」とか関心してた。

開演時間になると不破さんがムクッと起きだし、控え室(?)へ、15分くらい遅れでメンバーがお客さんの間を抜けてやってきました。

前述したとおりこの日は暴れると床が抜けるので比較的おとなしめな感じなライブでした。人数は18人で、ドラム3台とパーカッションが2人いるのが印象的でした。では、セットリストと感想を。

1.ライオン
ミディアムテンポで30分くらいやってたかな。内橋さんがソロでギターを弾きまくってたのが印象的でした。もう1人のギターの人もソロを任されたんでけど、こっちはイマイチでした。

2.火男
ソロからライオンの「テーマ」に戻ったかと思ったら、♪デデデデ、デデデデっていう火男のイントロへ突入。これが大体3分くらい続き、メインテーマへ。渋さの曲の中でこの曲のテーマが一番好きです。で、このとき今まで溜め込んでたものを吐き出すようなお客さんの熱気がすごかった。でも、椅子に座ってたりして上半身だけ踊ってたりする姿がおかしかった。ソロ回しはテンポを落として、ジプシーバンドっぽい曲調の展開になってました。いままで聴いた火男は速いテンポのまま押し切ることが多かったので新鮮でした。ソロからメインテーマに戻ってからはすぐに終わってしまって、カタルシスを感じなかったのは少し残念。たぶんそんなことになったら会場がヤバかったからかな。

3.ナーダム
こっちも火男からリズム隊の怒涛のセッションになだれ込み、切れずに始まりました。こっちはソロからテーマに戻っていく感じとかでカタルシスを感じました。ここでペロさん衣装チェンジでいったん舞台裏へ。

4.Space Is The Place
チューバ(この日はblowbass)の高岡さんがコーラスを頑張ってました。

5.本多工務店のテーマ
女性パーカッショニストのイントロからメインテーマへ。みんな手を叩きながら歌ってましたよ。ここでペロさんが客席から戻ってくる。

6.仙頭
サクッと終わりました。

不破さんが「お酒を飲むのとエレベーターの時間がなくなるので終わりです。」と言って終了。アンコールが止まらなかったんですが、残念ながらメンバー退場。退場しながら「ステチキ」のテーマが演奏されました。ここで時計を見たら10時。前のイベントのときは終わったら11時だったので、てっきり11時だと思ってた。7時半から10時までの2時間半はアッと言う間でした。

やっぱり渋さのライブは凄いです。この日は内橋さんを中心に観てましたが、この人はすごいですよ。ソロではガンガン弾きまくるし、ひっそりリズムを刻んでたかと思ったら裏でチョロチョロ変な音を出したり、観てて飽きなかった。もう1人のギターの人は最初のソロで「ちょっとなあ」と印象悪かったんですが、この人は弾きまくるタイプでなく、リズムギター的なアプローチをするギタリストだと気づいてからは、そのいぶし銀なプレイに惹かれてました。あと不破さんの指揮ね。いきなり変な指示を出して演奏者が驚いてたり、そういったコミュニケーションが観れるのはライブならではの楽しみですね。

ただ、今回はベースがいなかったので(blowbassはいたけど)、腹にくるような音圧が少し弱かった気がしました。そこはちょっと残念。何曲かだけでもいいから不破さんのベースが聴きたかった気もします。この人のベースはホントすごいですから。