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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

20180429 〈daub vol.7〉(いかんせん花おこし+高橋幾郎(ex.不失者/LSD March)、INDIAN NO ECHO SIGN BINE NO!、馬車馬) /難波ベアーズ

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出演者のメンツが非常に面白い方ばかりだったので、どうしようか悩んでいたんですが、やっぱり行ってしまいました。

 

「そんなに急いで行かなくても大丈夫だろう」とタカをくくって行ったら、開演時間になってもほとんど誰もいない。いつものベアーズでした。それでも、ライブが始まって気がつくと結構なお客さんが入っているから面白いですよね。この日もそんな感じでした。

 

馬車馬

ワッツーシゾンビやB玉でドラム叩いてるセイヤさんのデュオ。ずっと気になっていて、観たかったのです。ステージ右手にドラムセット、左手にギターとアンプが4台ほど。何となく、音楽のスタイルは想像できました。「ループを駆使した爆音ギターにドラムなんやろな」と想像してた感じのスタイルだったけど、爆音具合やエネルギーが想像を遥かに超えるもので、ぶったまげました。

 

セイヤさんのドラムは、他のバンドで観るよりも野蛮で殺気立ってたし、前に出てきているからか、ドラムセットから飛び出しそうなくらいの叩きっぷりで、本当に凄かったです。んで、ギターは、リフが好みのタイプやって、ずっと聴いていたいという気持ちもありました。こういうバンドってリフがダサいと全部ダメになるんよな。

 

また観たい…ってか、観に行きます。

  

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INDIAN NO ECHO SIGN BINE NO!

何度か観たことはある。ドラム、ベースorギター、ヴァイオリン・ヴォーカルという少し変わった編成。少しトラッドで、どこか懐かしいようでそうでもない独特の音像がとても魅力的。個人的には、少しざらついたヴァイオリンの音に、気持ちがざわつかされます。

 

 

 

いかんせん花おこし+高橋幾郎(ex.不失者/LSD March)

もしかしたら、昨年末UFOクラブで観て以来かも。今回は、ドラムに高橋幾郎さんを迎えてのベースレス3人編成でした。

 

かなりサイケで、歌が、景色が見えてとても良い演奏でした。ずっと3人の世界に浸ってしまっていた。こういう歌もののバンドは、ボーカルなんだけど、長濱さんの声は、少し丸みがありながら必要以上の熱が無くて好みです。んで、高橋さんのドラムともマッチしてたなー。

 

高橋さんのドラムは、ドチャッとしたスネアの音がとても良かったし、歌にもとてもマッチしてた。いかんせん花おこしの音は、もうちょっと軽い印象があったんだけど、ドラムが変わると全体の印象がこうまで変わるのかと関心しきりでした。アンコールの即興も面白かったです。

 

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フラッと来てみたイベントだったけど、どのバンドもそれぞれ良くて、満足でした。

20180428 PHEW「Voice hardcore」発売記念ライブ

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この日はPHEWさんの新作「Voice Hardcore」の発売記念ライブに行ってきました。久しぶりに外へ行けるのもけっこう楽しみでした。

 

「ちょっと早く着いてしまうな…」と思いながら、阪急乗っていたら、東京から同じライブを観るためにこちらに来ていた知り合いの方から連絡があってご一緒することに。少しご飯食べたり、ホホホ座行ったりしてました。

 

前日に立ち見になることなどが記されたメールがきて、沢山の来場者があるということがアナウンスされていただけあって、開場待ちの列ができてました。外で開場待ちがあったのは初めてで凄くびっくりした。開演直前になり、気がつけば沢山のお客さんで埋め尽くされていました。

 

 

空間現代
約40分の演奏でした。一度仕上がった曲のパーツを解体・再編集したようなサウンド。ギリギリ破壌しないくらいの絶妙なバランスが本当に素晴らしかったです。各パートがバラバラになってそうなんだけど、アンサンブルとして成立してる。ひとつひとつの音の強度も凄くて、身体にしっかりと喰い込んできました。聴いている身としては、どの音に寄りかかっていいのかと迷う瞬間もあったり、ドラム、ギター、ベース、各パートに預ける耳を移すことで自分の身体の反応が違ったりして面白かったです。後は、バスドラが4つ打ちになった瞬間に、凄い安定感があり、ウワモノパートがどれだけズレても自然にリズムを取ってしまったりで、4つ打ちの呪縛みたいのを感じてしまったりしてました。

 

もう、あれしかできないというバンドの凄さと尊さを感じた演奏でした。

 

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PHEW
機材セッティングに少し時間がかかってしまった感じですが、トラブルにまでなることなく演奏が始まりました。ステージ上には、Macとフェーダーみたいの、カシオレーターや少しのエフェクターという感じ。ピンマイク(だと思う)とハンドマイクに機材を繋げて、声を操作しているようでした。

 

約60分くらいの演奏でしたが、とんでもなかったです。PHEWさんの「声」が会場を駆け回ったり、生まれ、広がっていき、最後は減退して闇の中に消えていったり…。歌詞のあるところでは、そのシンプルだけど突き刺さる歌詞が意識の奥にこびりついてくる感覚があって、言葉に襲われているような恐怖感すらありました。そんな恐ろしい感覚の裏には、真っ白で包みこまれるような安心感もあったり。この感じは、今まで味わったことないもので、とにかくヤバかったです。

 

アンコールはなし。必要なかった。そして、できることならサラウンドでこの声に囲まれる感覚を体感してみたかったです…。

 

phewjapan.bandcamp.com

 

 

凄い夜でした…。

3.24 TONES vol.6「“うた”のある週末」〜うそつきミシオ レコ発 at 京都〜

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先週末の話ですが、企画したイベントが終わりました。出演して下さった皆さま、アバンギルドのスタッフの皆さま、何よりお越し下さったお客様、本当にありがとうございました。簡単に感想でも。


黒岩あすか
バンドでは2回程観たことがあったんですが、ソロで観るのは実は初めてでした。スルッと始まり、ピアノのインストからスタートでした。拙い感じなんだけど、大切に音を紡いでいる様子が素晴らしかったです。

で、クラシックギターを持って2曲目。もうね、客席を一気に黒岩さんの世界に持っていってました。10年くらいアバンギルド通ってるけど、今までで一番静かなアバンギルドだったんじゃないかってくらい。少しの物音もないくらい、みんな固唾を飲んでステージに釘付けになってた気がします。詞の世界、触れたら消えてしまいそうな歌声に涙腺が刺激されっぱなしで、何度も泣きそうになってました…。

 

 

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ミラーボールズ
やっぱり素晴らしかった。真二さんの滲みよってくるような、それでいて泣けてくるギターや、恵子さんのちょいヒステリックで、泣ける歌声。残酷なようで、切なくて泣けてくる。泣けてくるって何回使うのかって感じだけど、泣けてくるからしょうがない。

新曲も凄く好みで「嘘の幸せでよければあげる」って歌い出しのフレーズが好みすぎて…。すっごい落ち込んだ後で、やっぱり前向きに何かやってみようと思える良さがありました。

この日の演奏は、ちょっと荒いところもあったけど、そういうところも良かったです。演奏が走り過ぎてた真二さんを恵子さんが「落ち着きたまえ」ってたしなめる様子。そんな関係性の2人が本当に好き。

 

 

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見汐麻衣
ライブ観るのは何年振りだろう。数年前に東京でMANNERSは観たけど、ソロはとても久しぶり。

そんな久しぶりな見汐さんの歌は、芯があって伸びやかで凛としていた。聴いていて清々しい気持ちにさせてくれる。ピアノとギター、ベースという編成も、歌の良さを際立たせてくれている気がして、聴き入ってしまいました。んでもって、後半は野田さんのピアノに合わせて見汐さんが歌う流れやって、ピアノと歌というシンプルに、歌の良さが一層際立って、自分の心に沁み入ってきて、素晴らしいという気持ちが溢れてしまいそうでした。

個人的には、埋火の曲もいくつか聴けたのが嬉しかったです。解散してしまって、このバンドでは聴くことはできないけど、こうやって違うかたちでも好きな歌を聴き続けることができるのはとても幸せなことです。

 

 

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てな感じで、三者三様の「うた」があって、表現の違いはあるけど、共通する何かもあって、楽しい夜でございました。

2.11-2.12 "SaToA大収穫祭〜スリーショットリリースツアー"

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東京のスリーピースガールズバンドSaToAの新作「スリーショット」レコ発ツアー、謎の立場で初日である京都と次の日の名古屋の手伝いなどをしておりました。この2日間で観たライブの感想などですよ。


2.11 "SaToA大収穫祭〜スリーショットリリースツアー"京都編(SaToA、柴田聡子、スズメンバ、本日休演) /京都nano

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けっこう寒い冬の京都でしたが、開場待ちのお客さんなんかもいて、ほぼソールドアウトってくらい大入りでございました。

 

 

本日休演
とにかく様々な音楽要素を芳醇に取り込み、京都の土着感を混ざり合い、他には無い独特のサウンドで地味に奇跡のようなバンド。少し前にアバンギルドで観たことがあって、そのサウンドに惚れまくりましたが、最近は観れてなかった。なので、今回観れて凄く嬉しかった。

こちらも新作をリリースするタイミングということで、そちらからの楽曲も織り交ぜながらのステージ。サイケでメロウな楽曲や骨太なロックサウンド、後半で演奏された「知らない街」の爆発力と岩出さんの爆音ギターでメーター振り切れた感覚がありました。

 

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スズメンバ
アコギ、パーカッション、キーボード×2etcという編成も少し独特。間が多くて、シンプルなんだけど、感情の琴線にピンポイントで入り込んでくるような音楽は、素晴らしい以外のものはございません。これ以上に上手くてもヘタでも、成立しない…。そんな不思議な音楽。本田さんと、むうとんさんの歌声・コーラスが本当に良くて泣けそうだったです。

 

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今と編成が違うけどね…。

 

 


柴田聡子
今回は凄くロックな印象でした。インフルエンザ明けだったこともあると思うんだけど、声の感じや佇まいがささくれていた感じ。だもんで、聴き慣れていたはずの楽曲も全然違った印象に変わっていて、新たな魅力を発見できたようなステージでした。

 

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SaToA
前に観たのは、去年の春なんかな。バンドサウンドが凄くタイトに締っていて、初めて観た頃から全然別のバンドになったみたいでびっくりでした。それでありながら、瑞々しさで溢れたキラキラした感じは失われていなくて、新鮮さと安心さが混ざった素晴らしいステージでした。

新曲たちも、メロディーラインやコーラスの絡みが本当に好きで、生演奏で聴いてみると、それぞれの楽曲の良さがくっきりと現れていて感激でした。ドラムがしっかり土台を、ギターが彩りを、グルーヴィーなベースが曲の中央で幹になるようなバランスも素晴らしかったです。各々、しっかり役割持ちながら、等価なんですよね。んで、スネアドラムが凄い歌ってたところも良かったです。

 

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そんな感じで、イベント終了後のエントランスでみんな溜まってる感じとか好きだなーと思ったりしながら終わったのでした。

 

2.12 "SaToA大収穫祭〜スリーショットリリースツアー"名古屋編(SaToA、ミラーボールズ、柴田聡子、ハートカクテル) /名古屋K.D ハポン

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2日目はハポンです。前日の京都は、まだバンド寄りな組み合わせでしたが、名古屋はかなりアコースティックな組み合わせで、各地の色が出て面白いなと思ったりしました。この日のハポンは、アコースティックな出演者が多いこともあってか、椅子有り。ハポンへは何度か来ているけど、椅子有りは初めてで、とても新鮮でした。こちらも沢山のお客さんが来てました。

 

そして私は、諸般の事情により禁酒してたのが開場したところで解禁となり、終演までエンドレスで飲み続けていたため、感想はグダグダです。短いです。

 


ハートカクテル
優しく包み込んでくれるような歌声に「何これ?泣ける…」と静かに衝撃を受け続けていました。寒い冬にほっこりと暖かい気持ちにさせてくれるような素晴らしい音楽に感動しました。じんわりと本当に良かった。

 

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柴田聡子
昨日とは違った、ある意味いつも観ている柴田さんという印象でした。可愛らしさの奥に毒を持ったような歌。ソロだと日によって、組み合わせによって色々な側面が見れて本当に面白かったです。

 

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ミラーボールズ
この日もやっぱり大好きなミラーボールズでした。1曲目「バカンス」で2人の世界に連れて行かれ、ヒリヒリした緊張感ある演奏と恵子さんの剥き出しの歌声。この感じがいつも泣きそうになるくらい素敵です。んで、演奏中とMCギャップが面白くて、いつも笑ってしまう。こういう関係って本当にいいな。

 

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SaToA
ごめん、酔ってた!昨日に引き続き、凄く良かったと思います。ぼんやりそんな記憶はある。

 

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という感じで、本当に楽しくて濃い2日間でした。この時間をもっと過ごしたい気持ちでいっぱいだったけど、自分は次の日仕事だったので、最終の新幹線で京都に戻ったのでした。新幹線の席に座った瞬間に果てて、気がついたら新大阪にいましたね。そして、次の日の自分は使い物にならなかったですよね。

 

どの出演者様も素晴らしくて、本当に楽しかったです!!

雑記12.31

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すっかり更新が滞っているブログです。今年もいろいろありました。
毎年年末にやってる今年行ったライブ本数ですが、googleカレンダー先生によると
 
1月:10本
2月:3本
3月:11本
4月:11本
5月:12本
6月:10本
7月:9本
8月:11本
9月:12本
10月:12本
11月:10本
12月:11本
合計:122本
 
だったようです。急に行くことにして、登録忘れてるものもあるかも。
 
去年が103本(事故って両足折ったしね!)、一昨年が111本だったようなので、多分過去最高です。そして、観に行く本数が増えるのに反比例してブログの更新が滞る分かりやすい状況になってございます。数はこれが限界かなと思います。
 
今年は企画が3つできたのが嬉しかったなー。念願だったDMBQに出てもらえたのが本当に嬉しかったです。人生の半分は好きなので。あと、Mikikiにミラーボールズに記事を書かせていただいたのも面白い経験でした。
 
 
 
観に行った人で言うと、一番多いのは確実に山本精一さんだろな。何年もこれは変わってない。月数回は行ってると思います。あとは、相変わらずおとぼけビ〜バ〜も多いでしょう。
 
来年は、立場的にもちゃんと試験勉強したり、好きでやってる楽器の練習したりして、ライブ行く本数減らしたいかな。で、ブログの更新回数をもう少し増やしたいです。企画は色々とアイデアはあるので、タイミングみて続けたいかなと思います。
 
企画関係では、来年2月にSaToAのレコ発の手伝いをしたり(詳細画像見て!)
 

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見汐麻衣さんのレコ発京都をさせていただく運びになってます。
 
2018.3.24(土)@京都UrBANGUILD
TONES vol.6「“うた”のある週末」〜うそつきミシオ レコ発 at 京都〜
出演:見汐麻衣(トリオ編成)、ミラーボールズ、黒岩あすか
open 18:00、start 18:30
adv 2,500、door 3,000(共に+1drink)
開場~終演まで場内禁煙
 

 

どれも面白いと思うから、お暇があれば是非お越し下さい。
 
そんな訳で、今年も絡んで下さった方、そうでない方もありがとうございました!
これからカオティックな部屋の掃除をして、銭湯納めします。

龍宮ナイトVol.86 ~ニガミ17才 名古屋レコ発 『ニガミ17才 Aー2017ー』~(ニガミ17才、おとぼけビ〜バ〜、ビビビビ) /名古屋K.D ハポン

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「ニガミ17才のライブが観てー」と思ってはいたものの、タイミングが全然合わず、ようやっとのレコ初ツアー。「関西は平日で、週末開催は名古屋かー。でも、龍宮ナイトだったら間違いないだろう」という判断で申し込んだりしてたら、対バンでおとぼけビ〜バ〜が発表されて嬉しい気持ちになったのでした。
 
最初は名古屋で観光でもしようかとも思ったのですが、そんなに行きたいところも浮かばなかったので、ギリギリまでダラダラして名古屋に向かいました。場所を何となくでしか覚えておらず、ふんわり最寄りの鶴舞へ。ご飯食べてから行こうかと思っていたんだけど、駅の近くにはサッと食べられそうなところがなくて断念。そのまま行きました。
 
開場時間を少し過ぎたところで到着。今回は会場前で物販をしていたので、前日に発売されたおとぼけビ〜バ〜の新譜とニガミ17才の新譜を買ってから中へ。
 
2、3回ほど来たことはあるけど、キュッとコンパクトな場内で、フロアとステージの境もなくて、このメンツだったら面白いことになりそうな予感しかありません。もみくちゃになるのがツライ人は2階に座って観れるスペースがあるのが良い感じです。ビールなんか飲みながらふわふわしているうちに、かなりのお客さんでいっぱいになり、開演となりました。
 
 
ビビビビ
去年、名古屋で観たのかな。ギター、ベース、ドラムのシンプルな3人。最初の曲はシンプルなロックサウンドで、単純に楽しい。けど、2曲目、3曲目あたりに「ゾウのフン」とか「金魚のフン」とか短いフレーズっていうか、曲?みたいのがあって謎でした。曲の間にこういうのがちょいちょい挟まれて、ライブ全体を振り返ってみると、独特の謎感がありました。なんか変な違和感を残す感じ。曲自体は、そういう謎なものもあったけど、シンプルながら所々で面白い。こういう謎なところも込みで、お客さんを楽しませようとしているのがとても伝わってくるライブだったと思います。
 
何かね、アホなんだけど、自分が知っているアホとは少し違った面白いバンドでした。
 
 
 
おとぼけビ〜バ〜
2月振りかな、と思ったら、今月アタマに観たのでした。
 
セッティングが終わり、いつもの「いけず」からライブはスタート。音源だと20秒ほどの曲なんだけど、これ、一気にテンション振り切れるような曲で「自分の中でスイッチがバチンと入る」そんな曲でございます。
 
そのまま次の曲へといきたいところだったんですが、ベースにトラブルが。すぐに立て直して2曲目は「ぶりっこ撲滅」でした。このあとはライブが終わるまで一気に畳み掛ける怒涛のような展開でした。その後に演奏されたのは「シルブプレ」、「愛の暴露本」、「ラブ・イズ・ショート」、「親族に紹介して」、「あきまへんか」あたりかな。もうちょっとやってたと思います。忘れた。
 
バンド出演の2バンド目でアンコールが起こってたのも良いですね。「パワフルブス」久々かもで聴けて嬉しかったです。よしえさんがギターを放棄して客席でお叫びになられていたところ含めて。
 
自分はちょい後ろで観てましたが、場所のこともあってか、後ろでも全然安心できないパフォーマンスで、当たり前のようによしえさんはお客さんに担がれてるし、あっこさんもガンガン出てきてた。あっこさんが出てくると、何だか色々とドキドキしてしまう…。
 
今月のアタマと今回と観ていて、バンドサウンドが少し変わってきているような印象を受けました。スネアドラムの音抜けが良くなったこともあってか、バンド全体の音がよりクリアに締まって、そして、コアな部分での強度がより増してきたような気がしました。そして、最新曲である「ラブ・イズ・ショート」が一番好きな曲だっていうことが何気に一番嬉しいことだったりします。この曲のマシンガンみたいなバッキングはむちゃくちゃ好き過ぎます。忙しく動き回るベースも大好きです。そして、コーラスが印象的過ぎます。最新曲が一番好きってことは、「今」のそのバンドが一番好きってことだと思うので。そう思え続けることができるバンドってそうないないのです。
 
あと、前ベースの西川ち様がお客さんで来てたのは、地味に嬉しかった。脱退のときのワンマンは観に行って、たまに「どうしてるのかなー」って思ったりしたので、元気そうで良かったです。
 
 
 
 
 
 
 
 
ニガミ17才
結成の話とメンバーの面白さに、凄くライブが観たいと思い続けていましたが、ようやく観れました。音源は友達に買ってもらってた会場限定のものをひとつ持ってるだけで、ほぼ初めて聴く曲ばかり。新譜もこの日に買おうと思っていたので、あえて聴かずでいました。
 
セッティングが終わり、ラップみたいな感じのイントロからそのまま「おいしい水」へ。クリーンでファンキーな音だけど、ちょい変態的にひねくれた展開が妙な違和感を頭にこびりつかせます。そして、サビのキャッチーさが反則級です。このサビ、ついつい普段に口ずさんでしまうときがあるんだけど、地味に歌詞がヤバくて…。はっと気づいたときには取り返しのつかないことに…。自分はまだそこまでにはなってないけど、そろそろなりそうで怖い。
 
そのまま雪崩込むように「ゴーゴーエアロバイク」へと。オシャレ感もあり、ビートの音のひとつひとつがとても速い。そして、めっちゃキャッチーやった。この時点で、だいぶこのバンドの虜になりつつありました。
 
その後のMCで岩下さんが「こんにちは、嘘つきバービーです」とまさかの言い間違い…そのまま突き通してました。これはめっちゃ笑った。
 
その後に演奏された曲たちは、どれもひとクセあるんだけど、妙にキャッチーで耳に残るものばかりでした。「かわきもの」の途中、セッションぽい展開になって、5拍子のグルーヴを延々やってから、そのまま4拍子、また5拍子、4拍子と繰り返し、ボサノヴァっぽい展開に流れていくところは本当にグルーヴィーで楽しかったです。
 
そんな感じで本編は終わり。アンコールでは、物販の手伝いに来ていた元嘘つきバービーのげるしーさんを呼び込んで、「ねこ子」をやってくれました。初めて生で聴いたこの曲がこのタイミングというのは不思議な感覚がありましたが、聴くことができて単純に嬉しかった。その後、もう一度「おいしい水」やっておしましでした。
 
持ち曲の関係か、時間は短めでしたが、満足のいくライブでした。これからもっと新曲ができて、どんな風になっていくのかとても楽しみです。
 
 
 
 
 
という感じで、面白い名古屋の夜でございました。開演前の音楽も、とても好みで、やっぱり龍宮ナイトはいいイベントやなー、と思ったりもしました。終電の新幹線で京都戻って、家についたら明日になってたけど大満足でした。
 

企画したイベントが終わった

遅くなりましたが、2週連続開催となったイベント。TONESのvol.3とvol.4が何とか無事に終わりました。出演して下さった皆様、スタッフの方々、何よりご来場いただいたお客様本当にありがとうございました。2週連続になったのは、ハコを押さえにかかったら、借りれる日がたまたまこのタイミングだけだったのです。深い意味はありません。
 
全然趣向の違ったイベントだったんだけど、楽しんでくれたのでしょうか。両方とも来てくれた人はいたんだろうかな。そんな人がいらっしゃれば、友達になって下さい。多分、話が合います。…なんてことは横に置いておいて、それぞれ簡単に振り返ってみましょう。
 
 
まずは、「TONES vol.3」です。
出演者などはこんな感じでした。
 

4/8(土)@京都nano

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出演:
URBANフェチ
COUNNT PHANTOM
B玉
ANISAKIS
ばけばけばー
 
各々持ち時間30分でございました。
バンドの感想はこんな感じかな。簡単やけど。
 
 
ばけばけばー
ドラムが替わって初めて観ました。バンドのドラマーが替わるってことは、バンド全体のアンサンブルの根っこが変わることになるので、どうなるかと思っていたんですが、全然違和感なくて驚きました&安心しました。立ち位置が変わって、メンバーが動きやすくなってる感もあって、演奏の勢いも含めて、とても良いライブだったと思いました。
 
このメンバーでの新曲も本当に楽しみです。
 
 
 
 
 
ANISAKIS
2年ほど前に名古屋で観て以来でした。退廃的な雰囲気も醸し出しながら、パンキッシュな側面も見せるサウンドは凄く耳に残ります。あと、湿っぽくもありながら硬質な音像が最高に好き。「なんとかフィッシュ」聴けて嬉しかったです。
 
 
 
 
 
B玉
細かいことをいろいろ言っても仕方ない。とにかくエネルギーで溢れかえっていたステージでした。流血もものともしないパフォーマンスは、耳ではなくて心臓に響いてきた音でした。で、意外に泣かせる曲もあるところがニクいですよ。
 
 
 
 
 
COUNT PHANTOM
やっぱり凄く良かったです。プログレ、ガレージ、サイケなど様々な素養をちらつかせながら、歌謡曲っぽいメロディーがポップな印象を強く耳に残してくれます。古き良きサウンドをしっかり受けながら、今のサウンドに昇華させた曲たちが本当に凄いです。そして、今井さんのベースはロックバンドのベースの中でも最高峰なのでは、と思ったり。
 
 
 
 
 
URBANフェチ
変拍子織り交ぜた面白い構成の曲なのに、ちょいちょい泣かせるメロディーを挟んでくるところがニクいわ。爆音で最高のエンターテイメントやったです。惜しいのは、俺が酔い過ぎていて、よくわからなくなってたことのみでした。ごめん、俺は酔っていた!
 
 
 
 
 
この日のイベントは、進行していくにつれて、どんどん爆音になっていくのが笑えました。そして、nanoでマーシャル祭りとなったのは珍しいのではなかったでしょうか。楽しかったです。最後、俺は泥酔してどうやって帰ったか全く覚えてませんでしたが…。
 
 
この企画、最初は「COUNT PHANTOMとばけばけばーの対バンがもう一回観たいな」だったのでした。何てことをふんわり思っていたら、去年の秋に事故ってしまい、両足骨折&1ヶ月入院だったんだけど、最初のオファーは病院からしてました。「入院暇じゃーい!イベントじゃーい!!」って感じで。どこでやるのがいいかなと思いながら、いろいろ考えていたんですが、そこでハッと浮かんできたのがnanoでした(もう一つ候補のハコがあったんだけど、何度問い合わせメール送ってもエラーになってしまったので諦めてしまいました…)。
 
自分の中ではnano=モグラさんです。モグラさんと言えば京都の音楽好きな人で知らない人はいないんじゃないかっていう「ボロフェスタ」の主催のひとり。自分も大学生の頃、10年くらい前からメンツの良さに惹かれて毎年のように足を運んでしまうフェスで、西部講堂で観たDMBQゆらゆら帝国、最前列ど真ん中で食い入るようにZUINOSINなんかは本当に衝撃的だったし、KBSホールに移ってからも、出演者のメンツを見るたびに「今年も行ってしまうのかー!悔しいけど行ってしまうなー!」ってなってしまう珍しいフェスだという印象なのです。去年も退院してすぐだったけど、杖ついてKBSホール行ってた。いろいろあって、前夜祭だけだったけど。
 
そんな方のところでイベントを組むのだし、nanoにはあんまり出てなくて面白がってもらえそうな組み合わせを意識しました。程よく音楽性も散っていながら、良いメロディーのバンドって根っこのところは共通してたかなと思います。
 
 
で、次の週にやった「TONES vol.4」です。
出演者などはこんな感じ。
 

4/15(土)@京都アバンギルド

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出演:
柴田聡子
SaToA
 
最初のSaToAは30分。柴田さんと渚にては60分ずつのステージでした。
簡単な感想はこんな感じかな。
 
 
SaToA
やっぱりメロディーの良さと個性的な3人のコーラスワークが素晴らしくて素敵でした。音も本当に瑞々しくキラキラしていて良いんですよね。で、あの拙い感じのグルーブ感というか、慣れ過ぎていない感じが本当に素晴らしくて好きです。新曲も素晴らしくて、新曲が良いバンドは無条件に好きな自分としては、この上ない幸せでした。
 
 
 
 
 
柴田聡子
可愛らしさ、儚さ、狂気、面白さ、いろいろな要素がたったひとりのシンガーソングライターから感じることができる。そんな数少ないミュージシャンのひとり。歌の表現の幅が広がっていて、ついつい魅入ってしまいました。新曲が泣きそうなほどに良い…。いや、本当に。
 
 
 
 
 
昔のことは正直知りません。ただ、今の渚にては「このメンバーでなければ」というものを強く感じさせるサウンドでした。竹田さんのドラムがなければ、山田さんのベースがなければ、吉田さんの鍵盤がなければ、そして柴山さんのギターと存在がなければ成立しない音楽。そんな境地に到達した、他のどこにもない音楽でした。シンプルだからこその説得力と吉田さんの鍵盤ソロで天国に連れて行かれた…。そんな多幸感に溢れた時間でした。
 
 

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最近の音源などはあまりアップされていないので、是非新譜を買ってみて下さい。

 
 
こちらの企画は、「京都で渚にてのライブが観たい」からスタートしました。ふとした時にそう思って、サイト見てみたら新譜のレコーディング中だったこともあって、聞いてみたら何とOKでした。それが去年の秋、事故ってしまう直前。渚にてがライブするならどこがいいかなって思うと同時に「アバンギルドしかないだろう」ってことで、そこに決めました。で、対バンどうしようかなと思ったときに「どうせなら、絶対にない組み合わせがいいな」って思ってSaToAに声掛けて、「その2組と一緒にやるなら…」って考えたときに「柴田さんしかいない!」ってなって、運良く決まりましたのでした。柴田さんが決まったときに、イベント全体のピースがカチッとハマった感覚があって、「お客さんにも出演者さまにも、スタッフの方にも新鮮さを感じてもらえる」いいイベントになりそうと本当に思えました。
 
どちらのイベントも「ちゃんとした人」はこんな組み合わせをしないのかもしれません。活動歴20年を超える渚にてと2、3年くらいのSaToAが共演するなんて、正気の沙汰ではないのかも。柴田さんだってそうです。でも、表現の根っこに共通する何かを感じたので、観てみたかった。それは、vol.3でも同じです。
 
演者がステージに立てば、長くやっているとか、年齢とか、性別とか、楽器編成とか、そんなものはどうでもよくて「お客さんが楽しませることができるか」という価値観しか存在しなくなります。自分がお客だったから、変なしがらみを無視して(全体のバランスみたいのは考えたけど)「観たい!」だけで組み合わせられた気がします。少しでも楽しんでもらえたら、企画した人間としてはこんなに嬉しいことはありません。
 
いろいろと、うざったらしいことも書きましたが、イベントの企画はこれからもしようと思うので、誘われてしまったら是非出て下さいね!そして、来て下さいね!