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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.22 Phew /京都「外」

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京都に活動拠点を移した空間現代が、その京都にオープンしたスペース「外」。8月にメトロで行われたプレイベントで空間現代を初めて観てとても衝撃的だったこともあり、どんな場所かなという気持ちと、Phewさんのライブってことで行ってみました。
 
 
 
開場時間を少し過ぎた頃に到着。とてもシックで落ち着いた外観。受付を済ませ、少し長めの通路を抜けると、物販やドリンクが販売してあるコーナー、そして右手は客席フロアとステージ。中の壁はコンクリート打ちっぱなし。天井は低く、フロアもそんなに広くなく(キャパ50人くらい?)、1階だけど、地下の秘密基地感がとてもありました。凄く面白い空間だな、というのが第一印象でした。
 
椅子に座ってのんびりと開演待ち。時間になると、たくさんの人が訪れていて、ここの注目度の高さも感じたり。5分押しでライブスタートでした。
 
 
第1部
ステージ後ろの扉からPhewさんが出てきて、そのまま始まりました。30分くらいの演奏で、ノイズ成分多め。リズムがなく、発信音みたいな音がずっと鳴りながら、後半にリバーブかかった声のパフォーマンス。前半は本当にダークなノイズっぽいアプローチで、どんどん暗闇の中に閉じ込められてたような感覚になっていたのですが、後半は少し明るいところも。でも、Phewさんの声がかなり怖くて、内から出る狂気を感じるような演奏でした。
 
 
 
第2部
休憩を挟んでだいたい50分くらいのパフォーマンス。こちらはこれまでのライブでも観た事あるような電子音やリズムマシンのトラックに少し歌が入る構成でした。新譜の曲がメインなんだろうけど、ぶっ続けでされているから、全体でひとつの曲のように聴こえる。いろんな音がコラージュされたように折り重なり、くっついては離れる…。そんな感じでした。
 
Phewさんのソロでは、そういったコラージュされた音の浮き沈みを聴きながら、最後の「子供のように」へと流れて終わる…というのが定番だったかなと思っていたのですが、今回はそこから新曲へと繋がっていく新しい構成で新鮮でした。最初、演奏前に「できたばかりの新曲やります。多分失敗します」というようなことをおっしゃっていたけど、多分、失敗してた。そこでちょっとはにかむような仕草が可愛らしくて良かったです。そんな感じでライブは終了。アンコールはなしでした。アンコールは必要ない。
 
ノイズ、ちょっとチープでシンプルなリズムトラック、温かな鍵盤の音、それらが組合わさり、どこにもないこの方だけの音楽になっているところが素晴らしいです。狂気や優しさ、いろんな感情が入り混じった素晴らしい演奏でした。Phewさんの歌声は、とても芯の通っていて、Phewさんが歌うと、どんなトラックでも「Phewさんの歌」になるところが本当に好きです。
 
 
 
 
 
そんなこんなで終わってみれば22時前。時間も時間だったので、足早に会場をあとにして、家路につきました。
 
というような、とても面白いライブがあった空間「外」。場所は京都市左京区の錦林車庫前すぐ。この辺りはホホホ座なんかも近くで、面白い場所ではあると思うんだけど、いかんせん、京都の中心部からはかなり離れています。しかも、電車だと、最寄り駅(京阪の神宮丸太町)から徒歩だとたぶん20〜30分くらいはかかるから、遠方からの人はバスになるでしょう。
 
自分は京都の西の方に住んでいて、最初、自転車で行こうかと思ったのですが、見事に雨。なんでバスで行きました。阪急で河原町まで出て、四条河原町のバス停から5系統で。
 
 
 
夜だし、そんなに道も混んでなくてバスで20分くらいだったかな。他にも錦林車庫前に行くバスはあるみたいです。阪急の人はこの流れで行くのがよいのかも。バス代230円やったし。京阪の人は神宮丸太町からバスがあるのでしょう、調べてないけどあるのでしょう、多分。んで、京都のバスは渋滞多めで時間が読めないから、ちょっと早めに行くのがいいかも。
 
帰りも、思ったより遅くまでバスは出ているので、なんとか大丈夫でした。バス停まで1分かからないので、22時終わりだったら何本かあります。
 
 
でも、京都在住としては自転車で行きたいところ。西京区の自分の家からだと、1時間くらいはかかるだろうけど…。いつかフラフラしがてら実現しよかと思ったりです。