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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.12 VIOLENT ATTITUDE 2015 -DOOM///RECHARGED-(TRANSPARENTZ、ZENI GEVA etc) /クラブチッタ川崎

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関東でのライブ2本目。前日のDMBQPHEWさんのツーマン後の打ち上げで死にそうになっていた自分は、泊まっていたホテルでチェックアウトギリギリまで過ごし、ダラダラと次の目的地であるクラブチッタ川崎へと向かいました。
 
思ったより近かった川崎の街。ちょっとだけ迷いながらも開場時間ぴったりくらいで到着。そしたら、既にたくさんの人が開場待ちの列をつくっていました。5分程遅れて開場し、中へと。ロッカーに荷物を預けてフロアに入ると、かなりでっかいステージが広がっていました。
 
フロア後方は机があって、ドリンクでも飲みながら観れそうな感じ。疲れてはいましたが、最初のTRANSPARENTZは前で観たかったので、迷わず前方へ。出演者が多いイベントですが、時間の関係もあって途中で帰ったので、レポは目当てのTRANSPARENTZとZENI GEVAだけです。
 
 
TRANSPARENTZ(山本精一×日野繭子×HIKO×Isshee)
昨年7月以来、約半年振りです。定刻を10分ほど過ぎたあたりでメンバーが登場。今回、日野さんは黒のノースリーブのドレス(であってるかな?)で、いつもと違う雰囲気がありました。他のメンバーは…いつも通りでした。
 
山本さんはいつもの黒いストラト。机の上には多数のエフェクターやカシオレータがあり、それらが2台のマーシャルアンプに繋がっていました。日野さんはベースアンプとマーシャルだったかな。机の上にはテルミンエフェクターがいっぱい。
 
登場したメンバーが準備をし、「シャー」というアンプのノイズ音じわじわと場内を満たしていく。一瞬のハウリングの後、HIKOさんのドラムの音と同時にTRANSPARENTZの轟音ノイズの世界が広がっていきました。今回はいきなりピークから始まるような演奏でした。日野さんがライブの後半で使う事が多かった鉄板をいきなり使っていたり、山本さんも残像が見えるくらいのスピードでストロークを繰り返してた。約30分、中だるみは一切なく、ピークのみ。
 
今回は広い会場だったこともあって、各々のメンバーの距離もあったからか、それぞれの音がきっちり分離して聴こえたのが面白かったです。これまでの会場だと、どうしてもそれぞれの音が混じってしまうところがありましたが、今回はそういうことはなかった。ひたすらジャンキーでカオティックな音を出していた山本さんに対し、日野さんは電子的な音色だったり多彩な音だったのが印象的でした。また、日野さんのノイズは、動きの効果もあってか、とても艶っぽくて「こんなノイズもあるんだな〜」と感激しきりでした。中盤に高く立っているテルミンのアンテナを呪術的に、舞うように操作している姿が艶美でセクシーでした。山本さん、日野さん、HIKOさん、それぞれの音を結びつけるようなIssheeさんのベースも素晴らしかった。このベースがあるから、TRANSPARENTZの音が「バンドの音」になっているような気がします。
 
延々と会場内に轟音ノイズが撒き散らされる中、Issheeさんと山本さんがアイコンタクトを取りながら同時に会場を去って行く。ラスト、山本さんが2台のアンプのケーブルを同時に手で引っこ抜いて去って行く姿は鳥肌ものでした。そして、日野さんが去って行き、最後にHIKOが全身全霊のドラムソロを披露してライブは終わりました。それまでの音が止み、嘘みたいに静かな場内で歓声と拍手が響いていました。
 
 
 
 
 
ZENI GEVA
KK NULLさん(Gt、Vo)、吉田達也さん(Dr、Vo)の2人。名前はよく聞いていましたが、観るのは初めてでした。
 
なんと言うか…とにかく凄かったです。極悪なディストーションと重量感あるギターに変幻自在な達也さんのドラム、絶叫にも似たKK NULLさんのボーカルが圧巻でした。ハードコアとも取れるし、プログレみたいだし、ノイズっぽくもあるような。音や曲はこういうイベントに出るに相応しいハードな感じだったんだけど、意外に楽しく観れたのは面白かったです。音は強烈だけど、曲が次にどう展開していくのか楽しみながら聴けたからかな。
 
そして、むちゃくちゃ凄い演奏をした後、「ありがとうございました。良いお年を!」と去っていたKK NULLさんの天然っぷり(?)が可笑しかったです。
 
 
 
 
 
昨日からの疲れ、この日のイベントの疲れ(ノイズかグラインドコアのばんどばっかり出演)で消耗されていた体力はZENI GEVAの演奏で完全に消耗されきり、果ててしまったので、これで京都に帰りました。いろいろとんでもないイベントでした。