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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

12.26 『PARA KYOTO LIVE 2014 w/ TIMEPAINTING AKITO SENGOKU』 /京都アバンギルド

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何かで流れてきた「PARAのライブがある」という情報。しかも今回はTIMEPAINTINGで仙石さんも参加されるという奇跡的なことが起きるしかないんじゃないかというライブ。行く意外の選択肢はなく、平日だったけど行ってきました。
 
当日は会議なんかもあって、仕事が押してしまうのでは?という不安もありましたが、サッと終わりアバンギルドへ。開場前に余裕で到着してしまい、時間をつぶしたり。アバンギルドは開場時間が押す、お客さんは結構並んでいるイメージなので、いつ頃行くかのタイミングが難しい…。
 
で、場内に入へ。今回はステージ向かって左サイドにテーブルと椅子席、真ん中は踊れるフロアという配置でした。年末だったのもあってか、飲み物や食べ物をいつも以上に頼んでしまい、自分たちのテーブルだけ宴会ムードでございました。ここに来るとついつい頼んでしまう。物販に売っていた新作のTシャツもついつい購入。デザイン2種類でカラーバリエーションがとても豊富でした。前の「ノーコン」Tシャツもだったけど、たぶん山本さんはいろんな配色のシャツを作ることに凝っている…。開場時間から途切れることなくお客さんはやってきて、開演時間になるとほぼ満員。15分くらい押しでメンバーがステージにやってきました。
 
 
まずは山本さんの簡単なコメントから。「京都は久しぶりですね」みたいなことをお話しされたりして、さあ…となったところで「あ、俺ギター持ってくるの忘れた」と楽屋に戻って行く山本さん。笑い声が広がる場内。相変わらずだし、いつも通りで安心しました。
 
 

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セットリストはこんな感じ。アンコール込みで10曲と追加で演奏された「Arabesque」の合計11曲。たっぷりとやってくれました。
 
今回、YOSHITAKE EXPEさんは珍しくサングラスなし。機材もとってもスリムになっていてびっくりしました。エフェクターが4、5個くらいしかなかったような。千住さんはやっぱり爽やかでカッコいい。西さん、家口さんは見た目は変わらずだけど、オーラがあるな〜。あ、家口さんも機材がシンプルになってました。山本さんはよく観ているから、いつも通り。今回は椅子に座って演奏する場面が多かったです。
 
1曲目の「JACK」のフレーズが耳に入り込んで来たとき、「PARAのライブだな〜」と当たり前の感想が出てくることが嬉しかった。千住さんのドラムに身体を委ね、他のメンバーのフレーズを頭で聴きながらイメージの中の音像を動かして行く。そんな作業がとても楽しく、他のバンドではない感覚にどんどんとハマっていきました。で、自分は「M/O」が好きだなと改めて思った。ドレミファソと単純な音階を休符のタイミングやテンポを変えることで、サイケな陶酔感だったりパッと広がっていくような開放感があったりして楽しい。
 
そして、後半に演奏された「ミラージュ」ですね。中盤の輪唱フレーズの気持ちよさが本当に凄くて、PARAというバンドの魅力が一番詰まっている気がする1曲です。前半から輪唱フレーズ、そして後半にかけての盛り上がりも最高で、全体の曲構成も凄い好き。早く音源化されて何度も聴きまくりたいです。
 
アンコールで演奏された新曲は、今年の大阪でも演奏された1曲。ちょっとボカしたような音色が幻想的で、さっきの「ミラージュ」とは違った側面からPARAの魅力を体感できる曲です。そして、「Arabesqueもやる?」ってことで急遽演奏されました。今回のArabesqueは本当に素晴らしかったです。10分くらいかけてじっくりと盛り上げていき、最後の最後で一気に爆発するような感じがあって、感動的でした。
 
全部で1時間半くらいのたっぷりした演奏で大満足。PARAというバンドは、中央にメンバーはいなくて、真ん中を囲むようにメンバーが並んでいるのが面白いです。たぶん、敢えてなんだろうけど、この配置のおかげで各パートが上だったり下だったり、左や右だったりと自由に動いているように見える。中心がないからこその危うさなんかもあって、このバランスが他では聴けないPARA独特の音楽に繋がっているのだろうと改めて感じました。
 
 

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この日は全編で仙石さんのTIMEPAINTINGが入っていたためか、いつもよりも幻想的な印象がありました。メンバーも時折、背後に映し出される映像に目をやっていたりしたから、影響もあったのかもしれません。アバンギルドと仙石さんの映像の相性は本当によくって、いつも感激してしまいます。特に「Arabesque」のときのがよくって、この映像があったからさらによくなっていたのは間違いないです。
 
 
 
半年振りくらいのPARAのライブ。やっぱり最高だと思いながら家に帰りました。できれば、そろそろ新しい音源が欲しいです…。