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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

MASONNA , DIODE JOHNNY(from DMBQ/増子真二), ASTRO. DOOG(from BusRatch & Culpis), RUNZELSTIRN & GURGELSTOCK /難波ベアーズ

開場15分後くらいにベアーズの近くを歩いていると、髪の長い男性の軍団を発見しました。やはり増子さん、マゾさん御一行でした。街中でこんな人たちと遭遇したら空気が一変してしまいそう。で、中に入ると10人くらいしか人がいない。やはり、こういった席取りがない会場では開演に間に合えばいいやと考える人が多いのでしょうか。結局50人くらいになってたと思います。

増子さんとマゾさん以外の出演者が誰が誰かわからなかったので、全体的な感想を書きたいと思います。

前半2組まで、前方のお客さんが床に座って観てたのが印象的でした。みんな微動だにしない。さすがに3番目のマゾンナでは座ってる場合じゃないとみんな立ち上がってましたが、ライブで誰もリズムにノらず(ノれるようなリズムはありませんが)ただただ聴くだけってのは新鮮でした。

それにしても一言にノイズといってもいろいろありますね。最初の人たちは腹にくる低音重視のノイズで、20分くらいの演奏時間でしたが、かなり疲れた。2番目はちょっとスペースマシーンみたいな宇宙音で、音の密度はそんなに濃くないけど、脳にキーンとくる感じ。演奏時間が長くて、40分くらいしてました。前方のお客さんの半分くらい寝てたみたい。僕も半分寝てました。聴きながら(寝ながら)考えてましたが、これは寝てるような状態で聴くものなんじゃないだろうかと。ノイズなんていってしまえばグルーブもメロディもないいろんな周波数の空気の振動なんだし、その空気の振動で気持ち良い空間が作り出されたんなら寝てもいいじゃないか!とか思ってみたり。3番手マゾンナは格が違います。ちょっと試しに音を出した瞬間「ビクッ!」と体が反応してしまった。ライブは出てきた!→マイクチェック→マゾンナ叫んだ!→お客さん興奮しまくり!→終わってたといった感じで気が付いたら終わってました。たぶん時間にして2分くらいだと思います。マゾンナが去ったあとのフロアにはマイクスタンドが足元に転がり、みんな興奮しながら拍手してた。やっぱこの人すごいわ。で、4番手DIODE JOHNNY(from DMBQ/増子真二)ですが、ノイズをやることはわかってますが、さてどういう風に音を出すのかなと思って準備してる姿を見てました。すると、アンプの壁がどんどんできてくる。最終的にはステージ幅のアンプの壁ができてました。マーシャルの2段積みキャビネネット(スピーカ)4台にアンペグが1台という異様さ。増子さんは謎のガスマスクみたいのをかぶってアンプの上(!?)に座ってツマミをいじってノイズを出します。これがすんごい暴力的な音で強烈だった。なんというか、ノイズの粒子が耳から入って体の中を駆け巡ってメチャクチャにされていくような強烈さでした。爆発してるような感じじゃなくて滝のようなずっと続く激しさでした。

で、最後、トリの人がいましたが、これは言葉にできません。あえて言うなら「すべてを超越してた」ってことかな。

ただ棒立ちで聴いていただけなのに、家に着いたらヘロヘロになってました。これはホント疲れる。でも楽しかったです。