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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

雑記9.27

入院2日目。

 

入院生活があまりにも暇なんで、記録がてら雑記でも書こうかない、と。

にしても、お事故はびっくりでしたな。左が光ったと思ったら、世界がスローモーションで、身体が宙に舞って「頭が溝にでも突っ込むのかな?」とか思ったら道に倒れていたね。タクシーに吹っ飛ばされていたよね。

 

意識ははっきりしていて、起き上がって運転手さんが「大丈夫ですか!?」と声をかけてきて、自分が吹っ飛んだことを認識したり。左ひじが擦ってるな~、とか左足が痛いな~、とか思ったけど、大したことないかなと思ったり。一応、救急車で運ばれて(俺の救急車バージンはここで失われた)、病院へ。CTとレントゲン撮って、「頭や内臓は何もない。でも、左足骨折してると思うよ」とのこと。右足はジンジンするくらいだったから、とりあえず、応急処置はしてもらい、松葉杖借りてその日は家に帰ることに。が、右足痛くて松葉着杖つくことができなかったのでそのまま入院へ。改めてレントゲンみたら「右足も折れてるかも。ゴメンゴメン」とのこと。「おお!マジっすか!?」とそのまま病室運ばれて寝ました。

 

というのが、週末(25日)の深夜。自分の救急車バージンと入院バージンがここで使われるとは…。主治医の先生の話では、手術して経過見てで3週間は入院だろうとのこと「タバコは吸っていいですか?」、「止めといたほうがいいよ」という喫煙者にとっての死刑宣告も受けながら、2日目にしてヒマしています。

 

ぶっ飛ばされたときに、たまたまノートパソコンやWi-Fi機器、充電器系を持っており、全部無事だったので、大分暇つぶしはできているのですが、ヒマです。職場の方が来てくれたり、初日に友達が来てくれたりで、とても嬉しいのです。が、それ以外はすることがなく、今日はアマゾンプライムビデオで延々「クッキング・パパ」を観ていました。というか、今も観ています。

 

そして、もうすぐ消灯らしいですよ。

 

www.youtube.com

 

動画と本文は全く関係ないです。

ただ好きな曲です。

9.24 JUKE JOINT TOUR2016(KING BROTHERS、TADZIO、COUNT PHANTOM、folk enough) /栄Partyz

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西宮の狂犬、キングブラザーズが主催する極力音響のチカラを頼らずに開催されるライブイベント「JUKE JOINT」。今回も各所のメンツもとても良くて、非常に興味深いものでした。その中でも、名古屋のメンツが個人的に飛び抜けていたのと、週末だったことから名古屋公演に参加してみました。
 
会場となるParty'zは初めての場所。GoogleMap先生の案内が微妙で、かなり迷ってしまいましたが、なんとか到着。地下への階段を下りて、受付を済ませる。手前側はロビーみたいな感じで、物販があったり、お客さんたちが楽しそうにお話ししたり。で、ガラス張りの壁の向こうがライブフロア。かなり狭い&天井が低くて圧迫感がある。けど、それがライブハウスっぽくて好印象でした。ステージ上にはカウントファントムの機材があり、フロア端の区切られたスペースにはfolk enoughの機材が並べられています。フロアライブなのか、これは期待感しかないです。と、そんなこと思っているうちに開演となりました。
 
 
folk enough
観るのは昔のボロフェスタ西部講堂時代)以来なので、何年ぶりになるのか…。メンバーはかなり替わったのかな。どうしてもドラムの女性の印象が強くて、そこは替わってなくて、ちょっと安心だったり。
 
なんというか、このバンドは緩さと緊張感のバランスが本当に素晴らしい。そして、各パートの間みたいなものも独特で、カッコいいな~ってずっと観てました。今回は生音だってこともあって、ドラムのちょっとした音の強弱なんかもリアルに伝わってきたし、さっき書いたような間やアイコンタクト、そういった生々しいものがこのバンドのヤバさをストレートに伝えてくれた気がしました。
 
ライブの後半で、ベースの方が手を振り回したときに照明の目隠しがぶっ飛んで、すっごく明るくなったアクシデントも、もともとあった演習のように楽しめたし、そこでテンション上がるお客さんも間違いないなって思える瞬間でした。
 
 
 
 
COUNT PHANTOM
なんか聴き慣れないイントロからのスタート。新曲でした。複雑な楽曲展開や、休符の挟み込み方にプログレっぽいものを感じながらも、全体で聴くと非常にポップでキャッチーな楽曲になっているところがやっぱり凄い。ロックミュージックが持ってるキラキラしたものがすべて詰まってるようで、のっけから「最高やな!」と再確認させられました。3曲目にも新曲があって、こちらはポップ要素強めで、むっちゃキャッチーでやっぱり最高でした。サビの歌詞やメロディーが反則的。
 
そして、既存曲もアンプやドラムの音そのままで、各パートの音がぼやけることなく、くっきりと聴こえてきた印象です。イマイさんのベースのうねり方が半端なかったし、ミズウチさんのファズも恐ろしいくらい。アツミさんのドラムも切れ味抜群で、良かったな。いつもは楽器の音に埋もれがちなメンバーのボーカルもしっかり聴こえ、前に出てきていて、そこも良かったです。このバンドは歌詞が面白いものが多いからしっかり聴きたかったりします。
 
相変わらず、MCなしの25分くらいのライブでしたが、観るたびに確実に良くなっているバンドってやっぱりいいですね。
 
 
 
 
 
TADZIO
突然の活動休止発表があって、個人的にはすんごい残念すぎる女性2人組のハードコア・ポップデュオ。今回はフロア中央に2人向かい合うかたちで機材をセットしてのフロアライブでした。ベアーズでもこの形式のライブを観たことがありますが、このバンドはこういうジャンキーなシチュエーションが非常に良く合います。
 
セッティングに時間がかかったみたいだったけど、いつもの仮面をつけたお2人が登場し、爆音のギター・ドラムが場内に鳴り響く。「もっと前来いよー!」という煽りに反応してお客さんもジワジワと前のほうへ。気が付けば自分はドラムギリギリのところまで来ていました。
 
多分、40分くらいだったかな。いつも通り、MCなんてなしでひたすらに曲を演奏し続ける。「Pig」で仮面をふっ飛ばす。後半でパート入れ替えがあったりと、大枠の流れは同じなんだけど、やっぱり興奮してしまう。長めではあったんだけど、あっという間に終わった印象でした。活動休止するというのに、いつも通りのライブで、なんだか安心しました。休止は残念だけど、TADZIOらしいなって。
 
美しい女性2人が「ビッチ!!」や「ファッキュー!!」連呼しながら強烈なガレージサウンド演奏してる姿は本当にヤバい。また、どぎついことを言ってるんだけど、声が可愛らしいから、そこまでどぎつく聞こえないところも、とても好きです。曲もそれぞれしっかりしたリフがあって、非常に聴きやすくてかっこいいんですよね。
 
また、ほどほどの時期に活動再開して欲しいです。
 
 
 
 
 
入口あたりで談笑していたら、ライブが始まりました。前半は新曲があったり、後半に「Big Boss」、「マッハクラブ」で締めだったかな。時間の関係か、トリだけど本編30分くらいのライブでした。
 
会場の天井がめっちゃ低いことを逆手にとって、「天井まで届かせろ」って感じの煽りでお客さんの上を泳ぐマーヤさん。生音やし、正直デカさという意味での迫力はあんまりなのですが、アンプから出てる音は何だか音に芯がある気がして、その音を聞いていると、ステージからまき散らされるギターやドラムの音が何倍の大きさにもなって聴こえてくる不思議。これは面白い体験でした。
 
短い時間だからこその嵐のようなライブ、最高でした!アンコールでは、ドラムもフロアに持ってきて、ガチのフロアライブ。こちらも最高やったです!
 
 
 
 
 
どのバンドもマイクを使ったのはボーカルくらいで、他の楽器はアンプ直の音で展開されたこのイベント。だからこそのフロアライブとか、自由度の高さもあって、むちゃくちゃ臨場感ある凄いイベントでした。是非とも定期的に実施して欲しいな~!今回ので、一気にはまってしまいました。

9.22 Phew /京都「外」

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京都に活動拠点を移した空間現代が、その京都にオープンしたスペース「外」。8月にメトロで行われたプレイベントで空間現代を初めて観てとても衝撃的だったこともあり、どんな場所かなという気持ちと、Phewさんのライブってことで行ってみました。
 
 
 
開場時間を少し過ぎた頃に到着。とてもシックで落ち着いた外観。受付を済ませ、少し長めの通路を抜けると、物販やドリンクが販売してあるコーナー、そして右手は客席フロアとステージ。中の壁はコンクリート打ちっぱなし。天井は低く、フロアもそんなに広くなく(キャパ50人くらい?)、1階だけど、地下の秘密基地感がとてもありました。凄く面白い空間だな、というのが第一印象でした。
 
椅子に座ってのんびりと開演待ち。時間になると、たくさんの人が訪れていて、ここの注目度の高さも感じたり。5分押しでライブスタートでした。
 
 
第1部
ステージ後ろの扉からPhewさんが出てきて、そのまま始まりました。30分くらいの演奏で、ノイズ成分多め。リズムがなく、発信音みたいな音がずっと鳴りながら、後半にリバーブかかった声のパフォーマンス。前半は本当にダークなノイズっぽいアプローチで、どんどん暗闇の中に閉じ込められてたような感覚になっていたのですが、後半は少し明るいところも。でも、Phewさんの声がかなり怖くて、内から出る狂気を感じるような演奏でした。
 
 
 
第2部
休憩を挟んでだいたい50分くらいのパフォーマンス。こちらはこれまでのライブでも観た事あるような電子音やリズムマシンのトラックに少し歌が入る構成でした。新譜の曲がメインなんだろうけど、ぶっ続けでされているから、全体でひとつの曲のように聴こえる。いろんな音がコラージュされたように折り重なり、くっついては離れる…。そんな感じでした。
 
Phewさんのソロでは、そういったコラージュされた音の浮き沈みを聴きながら、最後の「子供のように」へと流れて終わる…というのが定番だったかなと思っていたのですが、今回はそこから新曲へと繋がっていく新しい構成で新鮮でした。最初、演奏前に「できたばかりの新曲やります。多分失敗します」というようなことをおっしゃっていたけど、多分、失敗してた。そこでちょっとはにかむような仕草が可愛らしくて良かったです。そんな感じでライブは終了。アンコールはなしでした。アンコールは必要ない。
 
ノイズ、ちょっとチープでシンプルなリズムトラック、温かな鍵盤の音、それらが組合わさり、どこにもないこの方だけの音楽になっているところが素晴らしいです。狂気や優しさ、いろんな感情が入り混じった素晴らしい演奏でした。Phewさんの歌声は、とても芯の通っていて、Phewさんが歌うと、どんなトラックでも「Phewさんの歌」になるところが本当に好きです。
 
 
 
 
 
そんなこんなで終わってみれば22時前。時間も時間だったので、足早に会場をあとにして、家路につきました。
 
というような、とても面白いライブがあった空間「外」。場所は京都市左京区の錦林車庫前すぐ。この辺りはホホホ座なんかも近くで、面白い場所ではあると思うんだけど、いかんせん、京都の中心部からはかなり離れています。しかも、電車だと、最寄り駅(京阪の神宮丸太町)から徒歩だとたぶん20〜30分くらいはかかるから、遠方からの人はバスになるでしょう。
 
自分は京都の西の方に住んでいて、最初、自転車で行こうかと思ったのですが、見事に雨。なんでバスで行きました。阪急で河原町まで出て、四条河原町のバス停から5系統で。
 
 
 
夜だし、そんなに道も混んでなくてバスで20分くらいだったかな。他にも錦林車庫前に行くバスはあるみたいです。阪急の人はこの流れで行くのがよいのかも。バス代230円やったし。京阪の人は神宮丸太町からバスがあるのでしょう、調べてないけどあるのでしょう、多分。んで、京都のバスは渋滞多めで時間が読めないから、ちょっと早めに行くのがいいかも。
 
帰りも、思ったより遅くまでバスは出ているので、なんとか大丈夫でした。バス停まで1分かからないので、22時終わりだったら何本かあります。
 
 
でも、京都在住としては自転車で行きたいところ。西京区の自分の家からだと、1時間くらいはかかるだろうけど…。いつかフラフラしがてら実現しよかと思ったりです。
 

9.17 ベッド・イン、赤犬、UNDERHAIRZ、佐伯誠之助 /味園ユニバース

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赤犬の久々ライブ。ベッド・インも出るのか。場所は…味園ユニバース!?行くやろ!ということで行ってきました。
 
家でノンビリしていたので、着いたのは開演20分前くらいか。中に入ると、フロア後方は椅子がびっちり並んでいて、キャバレー感満載。ケバケバしい照明も、ここでしかないような独特の雰囲気で最高でした。で、オンタイムでイベントスタートです。
 
 
ステージでのスタンバイが完了し、ちょっと待ちの時間が。会場でかかってる明菜の歌を口ずさんでるグッチさんがおもろい。ほんで、演奏スタート。いつものジングルから、ナイトサパーズの面々が登場してきて一気にボルテージがあがる会場のお客さんたち。このジングルはライブが始まるワクワク感があって、気持ち分かりすぎる。そして、キラキラ衣装のタカ・タカアキさんも出てきて1曲目スタート。昭和のミドルエイジアイドルっぽい楽曲でした。演奏のクオリティが無駄なくらい高いから、ノリノリになれてしまうのですよ。
 
2曲目はおなじみ「タカアキのズンドコ節」。キレキレのホーン隊の演奏にチョッピーさんのカッティングが冴え渡り、踊りまくりのフロア。3曲目は「デラノーチェ北浜」。こちらも定番なんだけど、ナイトサパーズの面々がフロアにやってきて、お客さんとチークダンスって展開へ。「キャー!」って感じにもなりながら、しっかり一緒に踊ってるお客さんもさすがです。見えなかったけど、ロビンさんお相手はやっぱり男性だったんでしょうか。
 
ここでタカアキさんは衣装チェンジのために一旦舞台袖へ。その間はナイトサパーズの3人が場を盛り上げていました。「サパーズの部屋」ってことで、お便りコーナーとテッペイさんのカクテルを楽しむコーナー。うん、ジングルも最後の歌もエセ臭くて最高。場内も笑いが起きまくりで、本当に楽しい。
 
ここからは後半戦へ。次はナイトサパーズの衣装チェンジで、その間に赤犬の楽器隊(キーボード、ベース、ギター、パーカッション)で1曲。BOOWYとか、そういう頃のバンドサウンドを再現したようなサウンド。無駄に高い完成度がいろいろ最高です。そこから、壮大な3分ロックオペラ「ア・モーレ」、そして「アンドロメダ大将軍」と続き。「酔わせてよ神戸」で大団円。この曲の盛り上がりは感動的ですらありました。
 
そんな感じの60分。たっぷり演奏で大満足でした。このバンドは曲間のちょっとしたMCも凄く楽しいので、ライブ観たことない人は是非観て欲しいです。ちょっとでも波長が合えば、どんどん惹き込まれて行くこと間違いないです…と書きながらも、次のライブが観たくなってきてる。
 
 
 
 
 
UNDERHAIRZ
初めて観ました。2MCにDJの3人組。凄かったです。めっちゃノリのいいトラック、盛り上げ方も上手い。が、歌詞のほとんどが下ネタ。ヒップホップを中心としたトラックに合わせて放たれるゲスい言葉の嵐。こういうのも女性ならではよな。男性がやってたら、ただの変質者や。
 
言葉のインパクトにびっくりしたけど、トラックはかなり凝ってて、面白かったです。
 
 
 
 
 
佐伯誠之助
すっごい久しぶりに観ました。こちらも下ネタ多め…ってか下ネタしかない。ギターのボディくり抜いて、そこに突っ込んだリズムマシーンやサンプラー。出て来る言葉はほぼすべて「チ○ポ」や「マ○コ」といったもの。めっちゃノリのいいトラックに合わせて繰り出されるそういう言葉。これを笑顔で観ながら踊ってるお客さん。最高でしょう。前観たときよりも、トラックメイキングが凝っていて、テクノミュージックとして聴けたところは面白かったです。
 
 
 
 
 
2ヶ月くらい前に西浦ナイトで観て以来か。セッティングでちゃんまいさんが出てきて歓声があったり、人気度の高さに驚かされる。
 
1曲目は「GOLDの快感」から。メンバーの凄い華のあるパフォーマンス。演奏も歌もむちゃくちゃ上手くて、のっけから盛り上がりが凄かったです。そのあとも「GIVE ME! ~哀・してる~」とか、それっぽい楽曲が続いて、踊りながら扇子振ってるお客さんの楽しそうなことよ。そして、MCの上品な下ネタやバブルジョークね。声のトーンや言葉選びのセンスが最高で、笑いが絶えない素晴らしさでした。このバンドではこれが欠かせません。ちょっとギターにトラブルがあって、復旧に頑張ってたスタッフを「便利クン」って言ってたり、アドリブも面白かったです。
 
後半は生着替えタイムもあったりで、ナイトサパーズとタカアキさんが目隠し持ってたり。ちゃんとスケベな男子を演じながら、それぞれのキャラを出してた皆さんに関心したり。ビキニに着替えた後は、ラストスパートって感じで「C調び~なす!」ともう1曲。「C調び~なす!」はめっちゃ好きな曲なんで、このタイミングでやってくれて嬉しかったです。
 
ほんで、アンコールならぬ「マ○コール」にも応えてくれて「♂ x ♀ x ポーカーゲーム」を演奏してくれました。
 
ベッド・インの曲って、AメロBメロサビの構成が分かりやすくて、メロディーもキャッチー。ちゃんまいさんのギターもめっちゃヘビィで芯の通った音で、楽曲の強度が凄いです。MCや世界観もまったく隙がなくて、変に恥ずかしがることもなく、突き抜けた魅力がありました。そういうところも人を惹き付けるところなんかなー、と思ったり。全部が感動的なくらい素晴らしかったです。
 
 
 
 
 
という感じで、イベント終了。地味に終始ずっとオンタイムで進行していたところもありがたかったです。他では違和感しかないようなメンツだけど、全体的に凄くバランスの取れてたメンツで、新しく知った人たちもいたりで、本当に楽しいイベントでした。

9.16 ズボンズ「Icecream and Dirt Tour 2016」(ズボンズ、おとぼけビ〜バ〜、THEロック大臣ズ) /京都nano

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ズボンズが来る。しかも、おとぼけビ〜バ〜との共演なんやったら行くしかないかな、ということで行ってきました。仕事はほどほどで、晴れてたら自転車で行きたい距離なのですが、微妙な天気だったので歩きで。
 
開演時感ギリギリに着いて、中でまったり。nanoは広くはない…ってか狭いんだけど、必要なものがシンプルに揃ってる感じで好きなハコです。10分押しくらいで始まりました。
 
 
THEロック大臣ズ
京都でライブ観てると、ちょくちょくこういった形でライブを観ることになる。中高はブルーハーツハイロウズ世代だった自分にとっては、その頃の感情を呼び起こしてくれる珍しいバンド。
 
ガムシャラな演奏と決して上手いとは思わないんだけど、胸を打たれるボーカルが本当にいいなと思います。手を上げたり、パンクロックのエッセンスがストレートに詰まったパフォーマンス。頭カラッポにして楽しめました。思いのほか曲の幅もけっこう広くて、そういうところも良かったです。
 
 
 
 
 
おとぼけビ〜バ〜
この日は「おとぼけビ〜バ〜のテーマ」始まりでした。何十回と聴いている曲だけど、やっぱりこの曲はテンションが上がる。2曲目は「ぶりっこ撲滅」やって、初期の楽曲多めのスタート。
 
中盤では、新曲の「親族に紹介して」が演奏されました。個人的にはサイケデリックプログレッシブな曲だと思っています。テンポ落とし気味でトローンとしたフレーズが続いたと思ったら、突然メーター振り切ったようなテンションになったり。そんな曲に乗る歌詞が凄くて…、いい意味で狂った曲だと思います。どんな精神状態だったらこんな曲ができるのか。本当に凄いです。
 
で、この日は最近ライブの最後にやってた定番曲「あきまへんか」が最後じゃなくて、「あなたがフォーリン・ラブしたのはわたしがきらいな女の子」終わりというちょっと変則的な感じで新鮮でした。ちゃんと、よしえさんの客席乱入もあったしね。
 
常にハイテンションのよよよしえさん。ブリンブリンのベース弾きながら時折見せるキュートな仕草の広田さん。シンプルに見えてかなり複雑なドラムを叩きこなすぽっぷさん。時にヒステリックに、時に可愛らしく魅せるパフォーマンスのあっこりんりんさん。楽曲や歌詞も他ではありえない、女性ってことも要素のひとつとしてはあるだろうけど、他のところでも「自分たちはこれしかできない。どういう風にやってもこうなってしまう」という唯一無二な感じが好きなんやなー、と思ったりでした。
 
 
 
 
初めて聴いたのは高校生の頃かな。15年くらい前かな。わかりやすく「Doo-Bee」から入ったクチです。これまで聴いたことないようなファンキーなテイスト溢れるロックに衝撃を受けました。それからライブを観る機会はそんなに無くて、数年に1回くらいのペースで観るくらいでした。今回も、ずっと前にアバンギルドで観て以来かな。
 
今回もとにかく衝撃的でしたよ。最初から最後までほぼ休むことなくフルスロットルで続いた1時間くらい。ぶっとくて、それでいて身体が勝手に踊らされてしまう。音の説得力というか、長年続けてきて、その中での迷いや意志みたいなものも全部が音に乗っかっていて、「あー、楽しかった」だけではない何かがありました。ここまで色んな感情が渦巻いたステージってここ最近観たことない。後半に演奏された「Mo’ Funky」で爆発したって感じ。
 
アンコールでの、ドン・マツオさんの長めのMCも本当に良くて、これまでの色々な感情や人生の面白さがたくさん詰まったもの。何があるかわからないから人生って楽しいんですよね。
 
久しぶりに観ましたが、ますます良くなっていて、素晴らしい演奏でした。
 
 
 
 
 

9.10 Lomboy Pre-Release Shows Vol.3(Lomboy、SaToA) /下北沢440

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6月に自分が主催したイベントに出ていただいたSaToA。そのときに「レコーディングするからライブはちょっとお休みします」ってことで2ヶ月ほど休んでいて、その後で発表されたこのイベント。経った2ヶ月かもしれないけど、バンド結成から2年経たないバンドの2ヶ月は長い。このお休みを経て、どんな感じになっているか観てみたく、お昼ライブなら行けるなって思ったので、行ってきました。
 
当日はバスで東京まで来て、新宿のディスクユニオンでCD物色してたら開場時間過ぎ。大急ぎで下北沢に向かいました。
 
会場となる下北沢440はちょくちょく前を通ったことはあったけど、中に入るのは初めて。かなりオシャレなカフェ&ライブスペースって感じで、晴れた昼間に気持ちいい空間でした。そんな空間でいきなりビール頼んで飲んでいたけど、それすら気持ちいい感じ。おっさんが昼間からビール飲んでいても何気にサマになる勘違い。開演時間になれば、前方の椅子席はほぼ埋まっていて、後方には立ち見のお客さんもいるくらいの盛況振りでした。
 
 
SaToA
定刻通りにライブはスタート。1曲目は「LONELY PLACE」から。屈託の無いギターの音や美しいコーラスの歌声が晴れた週末のワクワク感とマッチしていつもよりもスッと響いてくるみたいでした。そこから「RIVER SOUL」、「TEGAMI」とメンバー3人のそれぞれの個性的な歌声、それらが混じり合っての独特なコーラスも堪能しながら、ずっとライブを観てました。
 
今回のイベントは2マンということで、尺の関係もあってかMC多めのライブ。1曲演奏して少しお喋りがあって、終始和やかなムードで進行してたのが印象的。メンバー紹介があったり、バンド名の由来(メンバーの名前の頭文字を取ったもの。たまたまみたいだけど、フィンランド語で「収穫」って意味もあるみたい)の話や、最新MV制作に関するものがあったりと、いろいろありました。こういうところ、ちょっと珍しくて面白かったです。
 
その後も6曲くらい?既存曲の演奏があって、最後に演奏されたのが新曲「青草のにおい」でした。小気味良いギターのカッティングを中心に跳ねるようなリズムが新鮮で、楽しげなメロディーラインも素晴らしくて、自分のど真ん中を貫く素晴らしい曲です。MVもいいけど、ライブで聴くと臨場感あって、より良かったです。
 
MCのときに話もあったんだけど、この曲のMVは自分たちだけで撮ったそうで、そういうDIYなところも本当に好きです。ガールズバンドらしいキュートさやセクシーな感じもありながら、一本しっかりと芯の通ったところもあって、そういうところも良い。
 
またライブ観たいバンドです。
 
 
 
 
 
Lomboy
あえて前知識ゼロで観ました。ベルギーの女性シンガーソングライターらしい。今回はサポートで、ベース、キーボード、パーカッション、サックスとギターのメンバーが入ってのバンド形式での演奏でした。後は、打ち込みもあったかな。
 
北欧のミュージシャンならでは?かな、打ち込みの音が柔らかだったのが印象的でした。一見ひんやりした見た目なんだけど、触ってみると暖かい…そんな感じの音でした。どこか懐かしさを感じさせるメロディーが本当に気持ち良くて、だんだんと夢うつつ…。本当にドリーミーやったです。で、気がつけばライブはほとんど終わってました。すんごい和やかで暖かい時間でした。
 
アンコールもあったんだけど、もう曲が無いってことで終わり。そこは残念だったけど、また次の機会ってことで。
 
 
 
 
 
そんな感じで、週末のお昼から本当に楽しいイベントでした。何か知らないけど、街を散歩したくなるような気持ちよくて清々しい気持ちにさせられました。

9.3 <ともだちはじめ>リリースライブ(津山篤、山本精一) /難波ベアーズ

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山本精一さんと津山篤さんという、自分の中での大好きなお2人によるデュオCDレコ発イベント。行かない理由は…なかったです。会場時間を少し過ぎた頃に入場。ステージにはお2人の機材がたくさん。フロアは後方に長椅子がいくつか並べられて前方ではお客さんが床にそのまま座るスタイルでした。そんなスタイルでほどよくお客さんで埋まっていたと思います。
 
開演までは、キンメさんのお茶をいただいたり、物販に置いてあるデュオCDを見て「本当に出てる!!」って驚いたりしていました。
 
 
そんなことをしていたら開演でした。
 
 
 
第1部
今回は2部構成でずっとデュオでの演奏でした。前半は短めの演奏を続けざまにという流れで、ざっくりこんな感じ。山本さんは終始エレキギター、津山さんはパート毎に使用楽器を変えてました。
 
1)エレキ×エレキ
お2人ともエレキです。津山さんはベースアンプに繋いでました。エフェクトなしの単音フレーズが多く、不協和音っぽい感じも多い、絶妙なところで噛み合ってない?噛み合ってる?演奏でした。そんな演奏だけど、ピタッ同時に終わったので、噛み合っていたのでしょう。
 
2)エレキ×エレキ
山本さんはエフェクト駆使しまくったギターサウンド。津山さんは低音減多めでベースみたいな役割を担うことが多め。個人的にはこの演奏が一番良かったです。
 
3)エレキ×アコギ
津山さんがアコギに持ち替えての演奏。山本さんは比較的裏方よりで、アコギががっちりフューチャーされてた気がします。後半、徐々にテンポが上がっていった先の展開が素晴らしかったです。テンション上がるけど、どこまでもダークなサウンドでした。
 
4)エレキ×割り箸、笛など
山本さんの演奏の合間に、用意してた割り箸を割る音をマイクに拾わせる津山さん。何の前ぶれもなく、素でしてて、客席から笑いが…。何本か割って、最後は膝で全部割ってた。その後、津山さんは笛を吹いてたり。これも凄い演奏だったんだけど、どこかシュールでコミカルなのは、このお2人だからなのかな〜。
 
これで1部終わりでした。全部で20分ちょい。
 
 
 
第2部
こちらのパートは長めの演奏がひとつ。最初はお2人ともエレキで、ゆっくり包まれるように音の世界へ。山本さんはエレキのみ。津山さんはエレキと他の楽器半々くらいか。他の楽器というのが、笛とiPadのピアノアプリと声って感じ。いろんな音の世界が万華鏡のように移り変わっていって、ずっと聴き入ってました。中盤、山本さんがインド音楽っぽいギター弾いて、津山さんがお経っぽく歌ってる?ところが特にお気に入りでした。40分くらいかな。
 
 
 
アンコール
山本さんのギターシンセに登録されているのかな。エレクトリックでちょいサイケで怪しいリズムに山本さんの単音多めのギターが乗っかり、津山さんのピアノアプリでの演奏が絡む(音色変えてたから、シンセかも)。後半はギターアプリに変わっていて、本物があるのに、アプリで演奏してました。指が画面を滑るように弾く場面もあったりで、これでしかできない演奏があるのかも。そんな感じで10分くらい。ちょっと長かったかも、です。
 
 
 
そんな感じで、バラエティに富んだ面白いイベントでした。2人だけで、こんなにいろんな面白い音楽が聴けて本当に楽しかったです。絶妙な距離感からくる意味不明さや歪さも独特だったし。
 
 

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CDも無事購入。この日しか売らないって言ってたけど、ありえないくらいありましたよ。アンプの上に鎮座されていたのも在庫だろうし。来月、今日の続きをすると言っていたので、そこでも販売されるのでしょうか。