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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

11.27 「ようこの夢は夜ひらく〜20周年リサイタル名古屋篇」(渚ようこ、ミラーボールズ、DJレコゲバ) /新栄Vio

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ふわふわとTwitterなどを見ていると、渚ようこさんのライブがあるとの情報が流れてきました。ほんでもって、オープニングアクトミラーボールズという素晴らしさにより行くことを決めたのでした。場所は名古屋だったけど、そういうことは気にせずに行くことを決めたのでした。
 
当日は雨、これでもかというくらいに雨。骨折により、杖を持つ生活をしている自分は、右手に杖、左手に傘という感じで名古屋へ向かいます。この恰好はかなり恥ずかしい&邪魔だったので、折り畳み傘を買おうかとけっこう思ってます。
 
会場となるLive Lounge Vioは新栄駅から徒歩数分のところ。何度か行ったこともあったので、そんなに詳しく調べてなかったのでした。そしたら、めっちゃ迷った。ちゃんとした出口で駅を出れば大したことないのに、なんとなく選んだ出口は逆やって、そこから「多分こっちや!」と向かった方向は明後日の方向。結局、Google先生の力を借りて開演10分ほど前に到着しました。
 
少し暗く、落ち着いたバーカウンターがあったり大人っぽい空間。今回は椅子席あり。場内ではDJレコゲバさんのかける歌謡曲が流れ、比較的年齢層高めでオシャレなお客さん。すごくいい雰囲気でした。開演時間ちょうどでオープニングアクトであるミラーボールズのライブが始まりました。
 
 
真二さんは白のワイシャツに黒のズボン。恵子さんは黒のドレス。いつもの衣装でした。演奏が始まると場内の空気がギュッと締まる感覚があって、ミラーボールズの世界に吸いこまれていく感覚があります。新しい曲や昔からの曲など、幅広くセレクトされた曲目だった気がします。最新レコードにも収録されている「東京の子供たち」も良かった。今回のライブの中では特に「スピカ」で心えぐられました。
 
けっこう前半で真二さんのジャンプが飛び出したりして、けっこうテンションも高めだったかも。途中のMCで恵子さんが「いつもライブ前に元気ドリンクを飲むんだけど、今回は安めの飲んじゃって、吐きそう」って言ってたけど、そんなの全然感じさせない素晴らしい演奏だったと思いました。
 
ミラーボールズは、曲も歌も素晴らしくて、CDやレコードなんかで聴いてもいいんだけど、やっぱりライブで観ておきたい。ステージ上でのお2人の関係がわかる絶妙な距離感、その姿の美しさが本当に好きすぎて、観てていつも泣きそうになってしまいます。
 
また観にいかなければ。
 
 
 
 
 
10年ちょっとくらい前にアングラポップにハマってしまったときに存在を知って、ずっと観たい観たいと思っていながら過ごすこと何年も。ようやくライブを観ることができました。しかも、バックバンドは松石ゲルグループで文句のつけようがなかったです。
 
今回のライブは2部構成で、第1部が30分ちょっと。第2部とアンコールで1時間くらいだったかな。最初に松石ゲルさんからライブの構成や諸注意の説明があって、そのまま演奏スタート。少したってから渚ようこさんが登場しました。初めてみた渚ようこさんは、スラリと背が高く、スタイルも良し。黒めな衣装に身を包んでステージに立つ姿は、本当にカッコよくて艶っぽかったです。そんなようこさんの歌は、艶めかしいというよりもパワフルな印象で、感激しまくりでした。
 
曲目はオリジナル曲とカバー曲が6:4くらいかな。カバー曲といってもアレンジが変わったりもしていることもあって、自分には全部オリジナルのように新鮮な感激をもって聴くことができました。第1部で特に印象に残っているのは2曲目に演奏された「新宿マドモアゼル」かな。ずっと聴きたいと思っていた曲だったから、ライブで聴くことができて本当に嬉しかったです。そして、曲ごとに歌の表情を変えるようこさんと、必要以上に目立つことなく、でも変幻自在の演奏でしっかりと歌を支える松石ゲルグループの演奏に圧倒されているうちに第1部は終了。あっという間でした。
 
少しの休憩を挟んで、第2部が始まりました。松石ゲルグループの演奏が始まり、ステージ端のドアに目をやって、ようこさんが出てくるのを待つお客さん。そうしていたら、逆サイドのバーカウンターに照明が当たり、そちらを見てみると、バーカウンターの中で水色の衣装に着替えて歌うようこさんの姿がありました。びっくりしたし、うん、バーカウンターがめっちゃ似合っていた。ちょっとオシャレなVioのバーカウンターも、この瞬間は場末のスナック感が出てました。そのまま2曲くらい演奏されたのかな。そして、客席を通りながら歌を歌い、ステージへと戻っていくようこさん。ちゃんとお客さんとも握手を交わしながら。こういう歌謡曲ならではのマナーみたいのを目の前で体験できて、そういうところも本当に面白い。そんな感じで始まった第2部ですが、こちらも濃厚で幅広い楽曲たちに魅せられっぱなしでした。ゲバゲバ歌謡曲や、ドローンとしたサイケ、ヤクザ映画みたいな世界、大学生当時の自分が本当にハマって、観てみたい体験したい音楽の世界がこれでもかというくらいに散りばめられていて感動しまくっておりました。
 
アンコールも2回ありました。2回目のアンコールで、ようこさんがメンバー紹介をし、それに拍手で応えるお客さん。そのままの流れで歌い上げた最後の楽曲は、歌謡ショー独特のカタルシスがあって、そっと自分の気持ちが高ぶっていくのがわかりました。
 
 
 
 
 
ようやく、ようやく観ることができた渚ようこさんのライブ。会場の雰囲気、演奏、歌とすべてがマッチしていて、最高の時間が過ごせました。ほんで、時間も迫っていたので、あんまりゆっくりできずに京都にとんぼ返りとなりました。