10.23 BOROFESTA　2011 /KBSホール

やっぱり今年も来てしまったボロフェスタ。3日連続ライブ行って記憶がぐちゃぐちゃなんでツルっと書きます。

当日の朝にきちんとタイムテーブルを確認するダメダメっぷりを発揮し、12時から奇妙礼太郎トラベルスイング楽団があることを知って焦る。11時くらいの時点で寝起きのまんまの格好。超特急で準備して、阪急と地下鉄を乗り継いで丸太町へ。地上へ出ると、時代祭と重なって烏丸丸太町の公算は混沌としていた。ま、無視してKBSホールへ。なんとか12時少し前に会場に着くことができて、ホールの中へ。少し待ったら始まりました。

「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団」はとてもゆるくてよかった。聴いてて笑顔が溢れるような幸せな感覚に包まれたライブだったと思う。礼太郎さんの声はかなり好きだ。唯一の問題は礼太郎さんの名前を見るとおかんを思い出してしまうことだ。

そこからホールの後ろの方で「ときめき☆ジャンボジャンボ」を観て「チッツ」までの時間に「あらかじめ決められた恋人たちへ」をチラ見。ちょっと押してたせいでほとんど観れなかったのが残念だった。

地下ステージへ移動して中に入ってみたら、お客さんが数人しかおらずあせった。最終的には入れない人が出るくらいでしたが。狭い空間で少し窮屈そうだけど、精一杯飛んだり跳ねたりするメンバーの様子に心打たれた。それにしてもここはホントに熱かった。倒れる人が出るんやなかろうかってくらい。

そこからは次の「N'夙川BOYS」まで1時間ちょっと目当てがなかったので御苑のあたりをウロウロ。職場のすぐ側だけど、ほとんど言ったことがない空間。とても静かでまったりした空間だった。2時間くらい間があったら昼寝したくなるような感じでした。

またホール内に戻り、後ろの方で「DE DE MOUSE」の演奏を聴きながら半分寝てた。演奏が終わり、夙川のメンバーが登場。それまでの1.5倍くらい集まったんじゃないかという人の数で、人気なのがよくわかる。僕は「あ、先週もマーヤ＆シンノスケBOYS観たんだな〜。」などと思ってた。

「N'夙川BOYS」はロックンロールが持つ一番純粋でキラキラした部分を凝縮したような素晴らしいライブだった。とにかく体の奥底から湧き上がる感情がそのまま表に出てるような感じ。『物語はちと？不安定』では途中でシンノスケBOYSがステージ横のスピーカーに乗り、そのまま隣のセンターステージで演奏。さらに客席へダイブし、赤いカールコードがどこまでも伸びていき、気が付いたらもうひとつ隣でメインの10mステージにいました。あっぱれでしたわ。元のステージに目を向けるとマーヤさんがタイコ持って客席にダイブしてた。あらーっと思ってたらリンださんもダイブし出した。…というわけで、一時ステージ上に誰もいない状態になっていた。気が付いたら笑顔で観てたわ。

次は「ソウル・フラワー・ユニオン」。リハーサルやから聴かんといてなって言われてもそれは無理な話です。フジロックのときのようにそのまま1曲目へ。『荒れ地にて』、『風の市』、『満月の夕』といった比較的スローテンポな曲が中心だった。『荒れ地にて』の間奏「ギター、…俺！」ってギターソロに行くのホンマ好き。

後半は『平和に生きる権利』、『極東戦線異状なし!?』、『神頼みより安上がり』、『海行かば山行かば踊るかばね』とどんどん盛り上がってくる感じだった。『神頼み…』聴いてると笑って踊ってとにかく楽しい。そこからの『海行かば、山行かば…』で会場中をダンスフロアに変えてしまってみんな踊りまくってた。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」ってその通りすぎる。

大トリは『ZAZEN BOYS』。前回観たのは2004年のフジロックだと思う。あの時はチラ見くらいで、ばっちり観たのは結成して初めて大阪でライブやったとき以来か。1曲目が『Si・Ge・Ki』でいきなりゾクゾクきた。初めてこの曲を聴いたときの衝撃は凄くて、ファーストアルバムを心待ちにしてたときの気持ちが蘇ってきました。そんなこと思ったのもつかの間、『HIMITSU GIRL'S TOP SECRET』へ。この頃にはそんな昔の記憶はなくなって今のZAZEN BOYSの音に圧倒されてました。出てくる音も曲のキメも完全に変態的。観ている方も集中力がギンギンに高まっていて、身体の内の方からじわじわと盛り上がってくるのを感じた。他のバンドとは違う感覚のスイッチを押されているようだった。個人的には吉田さんのベースがヤバいと思いました。手の動きがキモイくらいに凄かった。

アンコールでボロフェスタ主催者のひとり、ゆーきゃんと『東京音頭』で〆てくれたのはよかったな。なんか粋なことするやんっ！て嬉しくなってた。緊張するゆーきゃんに向かって向井さんが言った「君、声か細いね」が忘れられない。