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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

TONES vol.2(SaToA、ミラーボールズ、数えきれない+仙石彬人、DJクリオネ) /京都アバンギルド

もう1週間か。先週末の土曜日、自分が主催したイベント「TONES vol.2」が終了しました。出演いただいたSaToAの皆さま、ミラーボールズのお2人、数えきれないの皆さまに仙石彬人さん、そして素敵なBGMを用意していただきましたDJクリオネさん、ありがとうございました。そして、いろんなイベントがある中でこのイベントを選んでいただいたお客様、本当にありがとうございます。
 
 
SaToA

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SaToAはやっぱり素晴らしかった。眩しい程にキラキラと輝いた音と個性的な3人のコーラスワークの美しさといったらなかったです。そして、メロディーが身体に沁み渡るようにスッと入ってくるところも大好きです。女性特有の可愛らしさや優しさ、その向こうにある1本しっかりと芯の通った強さのようなものも感じられて本当にいいバンドだなと思いました。初めて生で聴けた「ためいき」はしっとりと会場の雰囲気にとてもマッチしていて良かったです。後半の「TEGAMI」から「TREES」は鳥肌ものでした。
 
これからは、しばらくバンドでのライブはお休みして、音源制作に入るみたいで、そんなタイミングのライブに出ていただけて感激でした。
 
 
そんなSaToAの次に出演されたミラーボールズ。京都では4年振りのライブ。アコギ2本とボーカルというシンプルな編成ですが、1曲目のイントロからそれまでの空気が一変してミラーボールズの世界ができていたところで震えました。ここから演奏が終了するまで、ずっとステージに釘付けでした。
 
恵子さんの歌声と真二さんの淡々としながらも熱いパフォーマンス。ステージのお2人を観ていると、一緒にデュオを組んでいた2人が夫婦になり、お父さんとお母さんになった…。そんな変化を経たからこその関係性が見えてきました。演奏中の近いような遠いような何とも言えない距離感。でも、ステージから聴こえてくるのは2人でひとつのようなばっちり息のあった演奏。そんな姿がとても綺麗でした。自分の人生でこんな素敵な関係になれる人はいるんだろうか…。そんなことをふいに思ってしまったり。じっと聴き入ってくれたお客さんが多かったように見えて、そこも嬉しかったです。
 
MCでの「北斗の拳」のくだりは最高でした。そんなところも含めて素晴らしくて、けっこう泣きそうになっていたりしました。感情をぐわんぐわんに掻き乱されてしまいました。「ジミー」が生で聴けて感激したな〜。
 
 
 
 
数えきれない+仙石彬人

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そして、最後に演奏していただいた数えきれない。今回はTIME PAINTINGで仙石彬人さんも一緒のステージでした。数えきれないのちょっとストレンジでいて、とびきりポップな楽曲と仙石さんのまるで生きているような映像。幻想的でいながら、どこか無邪気な感覚があるのは、この2組が混ざったときならでは。ライブ中、ずっと心奪われていました。こちらもSaToA同様、メンバー3人の美しいコーラスワークが魅力ですが、別の魅力がありました。ちょっと可愛らしさが多めにあったかも。で、順番に歌っていったりするところなんかは、やっぱり面白いです。「数」とか歌詞もちょっと変わっていたり、聴いているとサイケな気分になったりと引き出しがとても多い。「足音バスにのる」のトリップ感と切ない感じとか本当に素晴らしかったです。
 

www.youtube.com

(映像がちょっと古いのしかないね…)
 
 
で、外してはいけないのが、DJクリオネさんこと、じゅんじゅんさんによるBGM。MAHOΩやya-to-iのボーカルやいろんな展示やモデルと様々な活動をされていますが、クリオネ名義の音源もすごく可愛らしくて大好きです。
 
そんな感じでやってみたこのイベント、思っていたよりもたくさんの方にお越し頂けて本当に嬉しかったです。惜しむべくは、ついつい飲み過ぎて、自分がずっとフワフワしていたしていたことかな。だから、せっかく来てくれたお知り合いともあまりお話できず…。適度に酔って、もっともっと気持ちよく観ていたかったかもしれません。何はともあれ、なんとか無事にできて良かったです。
 
 
ここから先は自分の話を書きたいだけなので、読みたい人だけ…。
 

6/18イベントやります

好きでよくライブを観に行っている自分ですが、昨年7月に思い立って企画イベントをしました。
で、1年近く経ってまたやりたくなったので、またしても企画しました。
詳細こんな感じです。
 
2016.6.18(土)TONES vol.2@京都UrBANGUILD(http://www.urbanguild.net/
 出演:ミラーボールズ、SaToA、数えきれない、仙石彬人[TIME PAINTING]
open 18:00、start 18:30
adv 2,000円、door 2,500円(+1drink)
開場〜終演までは場内禁煙です
 ご予約は会場、各出演者まで(会場スケジュールは近々掲載されると思われます)。
それかotakebi@gmail.comまで(お名前と枚数をお教え下さい)。
 
 
 
昨年12月に1回目のイベントに出て下さったCOUNT PHANTOM企画で久しぶりにミラーボールズを観て、もうむちゃくちゃ良くて感動でした。年が明けて、ふつふつと「京都で観たいな〜。京都ならアバンギルドやな〜!」って思って、いてもたってもいられなくなり、オファーしました。最初にオファーしたときはドキドキでしたが、ご出演いただけることになって嬉しくて楽しみでいっぱいです。
 
 
 
 
 
今回、京都でのライブは約4年振りで久しぶりってこともあって、持ち時間長めです。
 
で、SaToAですよ。セカロイさんからのアナログリリースや、最近出たRhyming Slangコンピへの参加など活躍されている素晴らしいバンド。
 
 
 
 
自分はこの曲から入ったクチですが、もう眩しいくらいにキラキラした楽曲とコーラスにいつもやられています。Rhyming Slangコンピに収録されてる「ためいき」もイントロからやられました。
 
 
そして、アバンギルドといったら数えきれないでしょう。少なくとも自分の中ではそうです。ちょっと変だけど、楽しい楽曲たち。時折響く歪んだ音や、サイケデリックな展開が一筋縄ではいかないところもありながら、めっちゃポップで凄いいいバンドです。
 
 
 
 
 
さらに、数えきれないのライブでは音源のジャケットビジュアル等も担当された仙石彬人さんがTIME PAINTINGで参加していただけることになりました。
 
 
 
 
この後ろの映像ですね。OHPで曲に合わせてその場で創り出される幻想的な映像は、なんだか画が生きてるみたいです。本当にいつも感動させられてしまいます。
 
という感じで、めっちゃ考えて組んだイベント。この組み合わせは他ではなかなかないんじゃないかな、と自画自賛してたりします。アバンギルドはご飯も美味しいので、そちらも楽しみですよ。自分はアバンギルド行くときは半分ご飯目当てです。
 
今のところ、21時過ぎの終演を予定しているので、ちょっと遠くからでも、もしよろしければお越しいただけると本当に嬉しいです。
 

おとぼけビ〜バ〜 ワンマンライブ /京都磔磔

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5月にUKツアーも決まってる何年もずっとライブに通っているバンド、おとぼけビ〜バ〜のワンマンライブ。しかも磔磔ということで、平日だったけど仕事ほどほどで行ってきました。
 
平日ってこともあって20時開演。「磔磔は21時音止めだから、1時間で全行程終了かー、らしいなー。」なんて思いながら到着したのは開演15分前。受付待ちでけっこうな行列ができていて、中に入ってみたらお客さんめっちゃ多くてびっくりしました。ライブ後のツイートなんか見たら147人だったみたいですね。1時間のワンマンのために平日にもかかわらずこんなに人が入るなんて、なんか感動的やったです。で、開演時感ほぼちょうど、いつものSEに合わせてメンバーが出てきました。
 
大きな拍手で迎え入れられたメンバーはいつもの衣装で登場しましたが、なんだか緊張しているよう。ワンマンだし、区切りのライブとなることもあってか、仕方がないのかも。そんな中で「さわらんといて」からライブは始まりました。そこから「おとぼけビ~バ~のテーマ」、「ちゅっちゅソング」と初期の楽曲が続く。で、何曲かやった後で演奏されたのは、このバンドでは珍しいミドルテンポでサイケデリックな「ビ~バ~につれてって」。この楽曲がライブ全体のいいアクセントになっていたような気がしました。突然テンポアップしてちょいヒステリックな感じになるところが、抑えきれなくなった感情が爆発したようで面白い。んで、前半最後は「ウルトラミラクルス~パ~サイヤサイケフェスティバル」。イントロでひろたさんのベースが炸裂してて、本当にかっこよかった。この辺でお客さんのテンションも徐々に上がってきているようでした。
 
後半は「パワフルブス」で客席乱入があったりしながらお客さんのボルテージも上がっていって、新譜に収録されてる新曲3連発。この新曲たちは歌詞はエグいんだけど、なんか純なところがあって好きです。曲も目まぐるしく展開が変わっていって、相当面白い。そんな新曲からの本編ラスト「あきまへんか」へ。この辺りでこらえきれなくなった前方のお客さんのモッシュ大会となり本編終了となりました。
 
 
 
 
ここまでで40分。15曲くらいやってましたが、40分。アンコールで1曲やって、それでも50分くらい。もちろんまだ満足しきってないお客さんから「あと8分!あと8分!」と音止め時間を配慮したダブルアンコールを求める声が。「8分あったら3曲できる!」とか無茶言ってた気がします。結局、ダブルアンコールで「あきまへんか」もう1回やったのかな。楽しすぎて、もう、あんまり覚えてない…。そんな感じで全部含みで55分くらいで終わりとなりました。
 
 
 
 
 
このバンドは演奏の上手さもさることながら、バンド全体のエネルギーがドンッと前に前に押し出されるように迫ってきていつも圧倒させられます。この日はお客さんの空気もすごく良くて、祝福ムードが漂いながらも楽しそうに暴れていたりする姿が印象的でした。そんなお客さんを煽るよよよしえさんやあっこりんりんさんの姿やバンドの演奏する様子を観てると「愛して殺そう」とされてるような気がしました。この日はよしえさんの方で観てて、えげつないファズにやられまくったから、そんなことを強く思ったのかもしれません。
 
アッという間の時間だったけど、濃厚で本当に楽しかったです。

3.21 「アバ☆フェス」(赤犬、溺れたエビの検死報告書、BALZAC、mezcolanza、and more) /味園ユニバース

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赤犬さんがライブするのかー、BALZACも気になるぞ。あ、溺れたエビの検死報告書も出る。追加でmezcolanzaですか!行くでしょう!!という流れで行くことになったこのイベント。結果、味園ユニバースというカオスな空間でアイドル、バンド、プロレスが入り乱れる非常にカオスなイベントでございました。基本、バンドのレポです。
 
mezcolanzaの出番が13時からということで、その少し前に会場へ。お客さんの入りはそこそこという感じ。ユニバースのケバケバしい照明と内装、客席後方に鎮座するプロレスのリング、前の方ではアイドルさんのライブとヲタ芸というごちゃまぜ感あふれるカオスな空間に心が踊りまくりでした。
 
そんな空間をウロウロしながらmezcolanzaの限定セットを買おうと思ったけど、しっかり売り切れで、がっくりもしながらステージ前へ。20分押しくらいでメンバーがリハーサルのために登場。その様子を見ながらライブの開始を待っていました。
 
 
mezcolanza
結成当初からずっと気になっていて、昨年シェルターで観て以来の2回目です。メンバーは成瀬心美さん(Vo)、ハジメタルさん(Key)、カトウタロウさん(Gt)、西浦謙助さん(Dr)、岡野いずみさん(Ba)の5人。個人的には、ミドリ(初期のころ)で何度かライブを観ていたハジメタルさん、相対性理論進行方向別通行区分で何度もライブを観ている西浦さんや15年くらい前に大阪で観たビークルのカトウさんが成瀬心美さんと結びつくとは、とびっくりでございました。
 
前回もかかっていたSEがかかり、お揃いの黒いTシャツで登場したメンバー。前回は可愛らしい衣装だった成瀬さんも今回はロックっぽい。後方でベースを抱える岡野さんがスタイル良すぎでびっくりした。Twitterでセトリがアップされていたので、その順番で簡単に感想でも。
 
1.相合傘
ライブのオープニングに相応しいミドル~アッポテンポ気味なポップソングでした。Aメロ、Bメロとじわじわと盛り上がり、サビで一気に爆発する展開は王道だけどやっぱり気持ちいい。お客さんの掛け声とかも含めて「ライブが始まった~!」って感じに溢れていてよかったです。あと、岡野さんのベースがめっちゃゴリゴリで笑えるくらい良かったです。
 
2.ドラマチックヒロイン
動画が公開されていたり、こないだのCDにも収録されている楽曲。ハジメタルさんのピアノの音と全体的にハネるリズムが可愛らしさとワクワク感でいっぱいで聴いてて楽しくなってきました。自分は歌詞がほとんど入ってこない人間ですが、ちょくちょく耳に入ってくるフレーズがいじらしくて好きです。
 
 
 
 
 
3.Dream Wonderland
全体的に遊園地にいるような楽し気な曲でした。楽しいんだけど、曲の中にちょくちょく寂しい感じもあって、そういうところが良かったです。観覧車やメリーゴーランド、売店なんかで感じる距離感や感情みたいのが頭に浮かびながら聴いてました。
 
4.Glory Days
ちょくちょく聴こえてくる歌詞が、次に向かっていくというような気持ちがよく表れた曲だと思いました。卒業式とかで聴いてみたい楽曲。自分がもっと若ければ、グッと前向きな気持ちになれそうです。
 
5.非恋愛シンドローム
ぐっさポップな1曲でした。ハジメさんのシンセの音や、カトウさんのギターソロの突き抜けた感じなんかが本当に良かったです。ちょっといたずら心なんかも感じたり。
 
6.シュラ!シュラ!バー!
先ほどの曲とは打って変わって、ハジメさん、カトウさんの悲し気なイントロ。そこからフラメンコ、ラテン調の曲が展開されていきました。個人的にはこういう曲調は大好物なので、ライブ中で一番テンションが上がっていたかもしれません。
 
7.リアリーラブリースケアリー
こちらも動画が公開されている曲。アップテンポで4つ打ちがむちゃくちゃ気持ちいい。西浦さんのドラムのパワフルさと疾走感が最高で、テンションが上がっていってサビでコールもできたりして、ライブの最後に爆発できる曲でした。
 
 
 
 
という感じで、ライブ全体的にはもの凄くポップでいい曲ぞろいでした。各楽曲がいろんな顔を持っているんだけど、全楽曲ポップスの魔法にかかったような感じで、聴きやすいものに仕上がっていて本当に楽しかったです。ハジメタルさんとカトウさんの楽曲のセンスと西浦さんのパワフルで疾走感あるドラム。岡野さんのベースは細い指から奏でられてると思えないくらい音が良かったです。最初にも書いたけど、なんか、ゴリゴリで、好きな音過ぎて笑ってしまいました。
 
 
まだまだこれからライブを重ねていくと音もいい具合にまとまってくるだろうし、素晴らしいバンドになりそうです。というか、早くアルバム出してほしいー!
 
 
強烈なプロレスからの赤犬。メンバーのリハーサルが終わり、いつものジングルからのスタートでした。そして、ナイトサバーズの面々、タカアキさんの登場で盛り上がるフロア!
 
まずは和田アキ子よろしく!な「リボルバー」からのスタート。ワンコーラス演奏されて「タカアキのズンドコ節」へ。キャッチー過ぎるメロディーにサビの破壊力がとんでもない楽曲。
 
そのままタカアキさんの面白ろMCから「デラノーチェ北浜」へ。ナイトサバーズが客席へお邪魔し、チークダンスを踊るこの楽曲でユニバースの場内がアダルティーな大人の社交場へと変わっていきました。自分はよく見えなかったけど、ヒデオさんとロビンさんがプロレスしたりしてたみたい。艶っぽい演奏の奥で起こる笑い…。最高です。
 
そしてタカアキさんはお色直しへ。その間、ナイトサバーズの面々ボーカルで客席を沸かせていました。その後、無駄に壮大な「アモーレ」と続き、意味不明な感動を呼び起こした後の「アンドロメダ大将軍」へ。この辺りで客席の盛り上がりもピークへ。最後の「酔わせてよ神戸」で大団円!
 
高い演奏力と恐ろしいまでの完成度のB級歌謡感にやっぱり感動させられてしまいました。時代錯誤甚だしくて一周して新鮮な感動が得られる…。そんな赤犬さんのライブはやっぱり大好きです。できるなら2時間くらい観たかった。それはまたの機会ですね。
 
今回も本当に楽しい時間が過ごせました。
 
 
 
 
 
ずっと観たいと思っていたけど、ようやく観れました。前方はこのバンド目当てと思われるお客さんが一杯でした。
 
ビジュアルからはメタル系のサウンドと思っていましたが、想像よりもずっとパンキッシュなバンドでした。長年されてるだけあって、演奏の安定感や魅せ方、音圧が本当に凄くてびっくりでした。無心になって踊り狂ってるお客さん観てると、それで感動できる。
 
ずっと「凄い!凄い!」と感激してました。ちゃんと音源を聴いて一緒に騒ぎたいバンドだと思いました。
 
 
 
 
 
公開されてたタイムテーブルから1時間以上押してて、だんだん減っていくお客さんに「ガラガラになっちゃうのかな」と不安に思ったりしてましたが、そんなことはなく、けっこうなお客さんが残ってた。
 
個人的には久しぶりのエビだったのですが、明るくトロピカルなサウンドがさらに進化しててびっくりしました。メンバーにギターがいなかったのが衝撃的でした。以前にも増してダンサブルで原始的なサウンドになっていて、何も考えずに気持ちいいリズムに身体を委ねられるのが本当に気持ちよかったです。ドラムのバスドラが光ったり、見た目にも楽しい。また、広いステージだとヲサを中心にエビたちが自由にワシャワシャと動き回れるので、伸び伸びとパフォーマンスをしているところも良かったです。定番のかっぱえびせん投下や、生け贄の儀式もやっぱり楽しい。
 
40分くらいかな、時間の関係かアンコールはなかったけど、最後の最後にめっちゃ踊れました!
 
 
 
 
 
そんな感じで延べ10時間近くとなったこのイベント。アイドル、バンド、プロレスとはちゃめちゃなごちゃ混ぜ感溢れるもので、お腹いっぱいな感じでした。アイドルのライブやヲタ芸をがっつり観る機会はあんまりなかったし、ましてやプロレスなんか初めてだったけど、すごい楽しめました。プロレスは生で観ると凄い迫力でした。身体はヘトヘトだったけど、不思議と満たされたイベントでした。

 3.13 『帰って来たあふりらんぽ!~再結成ツアー2016~』(あふりらんぽ、マッカーサーアコンチ) /梅田シャングリラ

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とても嬉しい知らせが舞い込んできたある日。あふりらんぽが再結成するという話。自分はバリバリ関西ゼロ世代と言われたバンドたちを観に行ってた世代。もちろん、6年前の解散ライブも行きました。なもんで、この知らせは本当に嬉しかった。
 
で、当日。たくさんの期待を胸に久しぶりに行くシャングリラ。解散ライブを観たこの会場で再結成ライブが観れるというのは本当に嬉しいことです。シャングリラは最近はすっかり足が遠のいてしまいましたが、やっぱりワクワクする会場のひとつです。
 
開場時間にサクッと中に入り、談笑したりして時間を過ごす。最初はまばらだったお客さんも、気が付けば身動きとるのも難しいくらいの入りで、満員というのにふさわしい状況となってました。開演時間を少し過ぎたあたりで、マッカーサーアコンチが登場しました。
 
 
名前は何度も見ていましたが、ライブを観るのは初めて。幕が開き、ちょっと胡散臭いおじさんや女性たちが。まずはダブっぽい曲から。緩やかに会場のボルテージを上げていき、2曲目3曲目と徐々にアップテンポな曲になっていき、本当にいい具合にフロアを温めていました。曲もカラッとしたダンスナンバーが多くてすごい楽しめました。
 
お客さんのテンションを上げながらも、この後のあふりらんぽ登場への期待度を高める。そんなライブで、本当に上手い。このあたりの塩梅の上手さに感激してしまいました。また別のかたちでもライブを観てみたいバンドでした。
 
 
 
 
 
転換が終わり、幕が開くと、大阪らしい不必要にゴテゴテしたステージ。その上でONI、PIKAのやり取りから始まった「ミラクルラッキーガールズ」。やっぱりこの曲からでないと盛り上がれない。そこからは自由奔放なあふりらんぽの世界が広がっていきました。この生き生きとしてパワーがみなぎるような感覚はあふりらんぽならでは。ライブ前半はPIKAさんのマイクの調子がいまいち悪いところも前のままや。けど、それすらネタにしながらやり取りを繰り返し、そのまま次の曲へなだれ込んでいく面白さも相変わらず。「ドドドド」、「あかんこのまま帰さない」、「CAVA」と定番曲を惜しげもなく披露してくれて、会場のボルテージも一気に上がっていました。
 
中盤の「海」でのサイケデリックな展開もよかったし、お客さんのスマホハッシュタグつけてツイートさせてコメントを拾ったりと面白い試みもあったり。こういうステージと客席の垣根を超えたことをやってくれるのもあふりらんぽだと思います。後半は比較的長めの曲でしっかりと世界を作りながらの1時間半くらい。
 
そして、アンコールもとても良かったです。最初は「あふりらんぽ」やってサッと終わる予定だったようですが、客席真ん中のバーカウンターでビールを頼んで即興でパフォーマンスがあったり。こういう予想外、規格外な展開がなんの違和感なく自然に繰り広げられるところが本当に好き。で、そのあと曲にいくまえにONIさんの感謝の言葉。最後の「生きてて良かったって思ったよーーー!!!!」という言葉と涙は自分もグッときまくりでした。そのままやった「あふりらんぽ」の多幸感に溢れた演奏は忘れられないものになりました。
 
そんな感じでアンコール含みで2時間くらい。ONIさん、PIKAさんどちらも音が身体全体から湧き出るような表現をされるミュージシャンですが、2人揃うとその感じが何倍にもなって、凄い無敵感があるから不思議です。その感覚は客席にしっかりと伝わっていて、本当に楽しんでいるんだなというお客さんで溢れている空間は楽しくて涙出そうでした。
 
 
 
 
 
ホンマに最高やったです!そして、これからどんな風な音楽をされていくかも楽しみです。

1.30 「全面照射」特別先行発売 TRANSPARENTZ vs 百々和宏と狂った馬 /秋葉原GOODMAN

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TRANSPARENTZのライブです。半年に1回くらいしかないのと、土曜日でスケジュール的にも行けるので、もちろんって感じで行ってきました。このバンドの対バンはいつも面白いので、そこも楽しみでした。
 
残業続き&前日2時くらいまで職場の人と飲んでたこともあって、お昼に新幹線で東京へ。相変わらず微妙に早い時間に着いてしまったので、秋葉原の街をブラブラしながら開場を待ちました。15分前くらいかな。到着したら、かなりの行列でびっくりしました。
 
場内へ入り、新譜「全面照射」の予約を。それからお知り合いの方たちと談笑し、ふと周りを見てみると、けっこうキュウキュウ。8割くらいは埋まってたのかなと思います。そんな感じで待って、20分押しくらいでスタートしました。
 
 
TRANSPARENTZ
今回もこちらが先行でした。いちお、メンバーは山本精一さん(Gt)、日野繭子さん(electronics)、HIKOさん(Dr)、Issheeさん(Ba)の4人。バーッと幕が開いて目に飛び込んできたのは、けっこうな数のアンプでした。全部で6つくらい。そのうち3台は山本さんが使用って感じ。HIKOさんのカウントからいきなり始まるカオスなノイズ世界が広がりました。
 
今回は山本さんのテンションがかなり高めで、演奏開始3分くらいでいきなり弦が1本切れてました。それでもおかまいなしにギターを掻きむしったり、ペグを回して音程をいじったりして強烈な音を生み出してました。今回はスライドバーを使用する場面が多かった気がしました。音程とかチューニングおかまいなしで、なんか、ストラトがノイズ発信機になってた。髪の毛から汗が飛び散る場面もあって、珍しいなと思ったりです。
 
日野さんに目をやると、胸元が大きく開いた衣装で直視できず。上着でコート着てたんだけど、時折肩が見えるなと思ったら、タンクトップでした。セクシー過ぎる。音は緻密に計算されているのかな、とても艶っぽい色気のある音。冷静に音を構築されていた印象を受けました。
 
HIKOさんのドラムはやっぱり凄すぎる。基本、ブラストビート。バスドラムの連射と音の強さが半端ないです。顔を歪めながらも身体が爆発しそうなテンションでドラムを叩きまくっていました。
 
Issheeさんは各楽器の間を紡ぐように、そして動きのある音は、バンドに大きなうねりを与えているようでした。途中で、背を向けてベースをアンプに向けてフィードバックさせてたところ、最高でした。
 
全体的なところでいくと、今回の演奏はこれまでとは大分雰囲気が違っていました。これまでは、とにかく個性的な4人の音のぶつかり合いから生まれるカオティックな轟音ノイズという印象だったんでした。けど、今回は中盤にエイトビートな展開があったりと、激しく音がぶつかり合いながらも、緩急ついた演奏だった気がしました。そのせいか、これまでよりも音の幅も広がり、混ざり合っているような印象を受けました。アイコンタクトを取るわけでもなかったので、音だけで繋がり、すごく高い次元で溶け合ってるような感じ。この辺は、メンバーが意識的にやったのか、それともライブを重ねていくうちに自然になっていったのか気になるところです。そんな感じで40分くらいの演奏でした。限界の向こう側を見た気がします。
 
早くも次回のライブを期待してしまいますね。
 
 
 
 
百々和宏と狂った馬
メンバーは百々和宏さん(Gt、Vo:MO’SOME TONEBENDER)、有江嘉則さん(Ba:VOLA & THE ORIENTAL MACHINE)、照沼光星さん(Dr:thatta)
の3人。百々さんが出演されているライブは3年くらい前にフジロックで観たモーサム以来かも。別名義でのライブは初めてです。どんなになるかあまり想像もできず、楽しみにしてました。バンド名から、初期モーサムみたいにバキバキなサウンドなのかな、と思ってみたり。
 
幕が開くと、お酒片手に煙草をふかしている3人。フラリと始まる楽曲。曲はカバーも多めなんでしょうか。歌謡曲っぽいのから、ちょっとオールドスタイルなロックが中心だった気がします。誰の曲か、自分はその辺あんまりわかりませんでした。大体の進行は1曲やって、数分MC、その後1曲って流れ。ライブ前に物販で百々さんの泥酔ジャーナルが売っているのをみたからか、そんな雰囲気なんかなと思いながら観てました。気の知れた仲間と緩く酔っぱらいながら音楽を楽しむ…。そんな感じ。

1時間ちょっとで6曲か7曲くらいだったと思うけど、普通に良かったです。終わってからしばらくして「ああ、良かったな」ってしみじみ思うようなライブでした。演奏も喋りも、雰囲気も「なんか良かったな」って書きながら思っています。
 

という感じで、今年の初上京はこの2組でございました。終わった後の打ち上げ込みで、本当に来て良かったなと思える素晴らしいライブが観れました。

1.17 she said "So Lonely but Never Alone"RELEASE TOUR(she said、SaToA、ロンリー、テト・ペッテンソン) /名古屋K.Dハポン

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セカロイのshe saidレコ発。対バンにSaToA、昨年末にCount Phantomのイベントで観たテト・ペッテンソンがめちゃめちゃ良かったので、そこにも惹かれて行ってきました。K.Dハポンも凄い気になってた場所だったので、地味にお得感溢れる感じ。
 
なんとなく旅行気分を味わいたかったので、在来線で名古屋まで。大体遅延しているJRが時間通りの運行で意外でした。ボーッと景色を眺めたりしながら2時間半くらいなんかな、名古屋まで。在来線の場合、米原で乗り換えしているときに遠出した感が好きです。新幹線だと40分で着くので、節操ないんす。名古屋で晩ご飯迷子になった後、結局、会場最寄り駅の鶴舞近くのラーメン屋で味噌ラーメン食べた。なんやか濃厚過ぎるくらい濃厚やったです。
 
で、会場に到着。入ってみると、想像以上に狭かった。演奏スペースとほぼ同じか少し狭いくらいの客席スペース。上にロフトがあって、そちらでも観れるので、上で観てる人も多かったです。開演時間には、ほぼ満員くらいの人となっていました。
 
 
テト・ペッテンソン
女性5人組のバンド。みんな20代なんやろか、若いバンドです。アコギ、リコーダー、鉄琴、木琴、鍵盤ハーモニカなどアコースティックな楽器がほとんど。ドラムも、バスドラはなくて、パーカッションって感じ。可愛らしい声のボーカルと哀愁漂うメロディーが良かったです。ちょっと童謡っぽくもあり、子どもにも聴かせられそうなメロディー。その奥にある暗さや悲しい感覚。こういう音楽は本当に好き。なんとなく、たまっぽい感覚がある。性別も世代も全然違うけど。最初に演奏された「まちがえた」と最後に演奏された「高校受験」って曲が特に好みでした。
 
またちょくちょく観に行きたいです。
 
 
 
 
 
SaToA
今年初めてです。去年の9月に観て以来かな。
 
ライブは「SPROUT」から始まりました。やっぱり瑞々しくてキラキラした音が気持ちいい。曲の後半でパッと開けたような展開になるところも素晴らしいです。そこから「LONELY PLACE」、「RIVER SOUL」とロック要素が高い2曲を。コーラスワークも綺麗で楽しいです。で、MCを挟んで演奏されたのは「手紙」。音源ではパンキッシュなところもあった楽曲ですが、この日の演奏ではガラリとアレンジを変え、透明感あるバラード調に。これが聴けただけでも来てよかったと思えるくらい。そこから「IMAASA」と疾走感溢れる「TREES」でライブは終わり。
 
特にドラムだけど、演奏の押し引きがしっかりあって、表現力が増したような気がしました。初々しさを失わず、ライブ観るたびにどんどん良くなっていて本当にいいバンドです。
 
 
 
 
 
ロンリー
なんだかんだでちょくちょく観ている気がします。イライラではなくて、どうしようもない感覚、そんなのをぶちまげるような演奏に心打たれました。各々の曲がどうとか言うより、なんかわからないけど好きって感じです。
 
 
 
 
 
she said
去年、メトロで観て以来の2回目かも。音のキラキラ感がどうしようもないくらい良かったです。こういう音楽聴いていると、ついつい上を見上げて音の粒子が舞い上がっていくのを見てしまうのですが、そうやって聴くのも良かったです。吹き抜けになっている天井から音が抜けていくような映が見えました。まだ20歳くらいの若いバンド(MCでドラムの方が成人式が…って言ってて、地味に驚愕でした)で、その若さと伸びしろも感じさせながらしっかりした完成度の高い楽曲ばかりで、単純に凄いなーって思いながら観てました。
 
終演後に思わず音源を買ってしまって、家でもけっこう聴いてます。音の質感なのか、澄んだ感じや所々で見える哀愁が冬によく合うんですよね。
 
 
 
 
 
そんな訳で、どのバンドもそれぞれ個性的でよかったです。終演も21時くらいで早めだったのもありがたかったです。雨振ってたこと意外は。そんなことどうでもいいくらい楽しい夜でした。