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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

企画したイベントが終わった

遅くなりましたが、2週連続開催となったイベント。TONESのvol.3とvol.4が何とか無事に終わりました。出演して下さった皆様、スタッフの方々、何よりご来場いただいたお客様本当にありがとうございました。2週連続になったのは、ハコを押さえにかかったら、借りれる日がたまたまこのタイミングだけだったのです。深い意味はありません。
 
全然趣向の違ったイベントだったんだけど、楽しんでくれたのでしょうか。両方とも来てくれた人はいたんだろうかな。そんな人がいらっしゃれば、友達になって下さい。多分、話が合います。…なんてことは横に置いておいて、それぞれ簡単に振り返ってみましょう。
 
 
まずは、「TONES vol.3」です。
出演者などはこんな感じでした。
 

4/8(土)@京都nano

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出演:
URBANフェチ
COUNNT PHANTOM
B玉
ANISAKIS
ばけばけばー
 
各々持ち時間30分でございました。
バンドの感想はこんな感じかな。簡単やけど。
 
 
ばけばけばー
ドラムが替わって初めて観ました。バンドのドラマーが替わるってことは、バンド全体のアンサンブルの根っこが変わることになるので、どうなるかと思っていたんですが、全然違和感なくて驚きました&安心しました。立ち位置が変わって、メンバーが動きやすくなってる感もあって、演奏の勢いも含めて、とても良いライブだったと思いました。
 
このメンバーでの新曲も本当に楽しみです。
 
 
 
 
 
ANISAKIS
2年ほど前に名古屋で観て以来でした。退廃的な雰囲気も醸し出しながら、パンキッシュな側面も見せるサウンドは凄く耳に残ります。あと、湿っぽくもありながら硬質な音像が最高に好き。「なんとかフィッシュ」聴けて嬉しかったです。
 
 
 
 
 
B玉
細かいことをいろいろ言っても仕方ない。とにかくエネルギーで溢れかえっていたステージでした。流血もものともしないパフォーマンスは、耳ではなくて心臓に響いてきた音でした。で、意外に泣かせる曲もあるところがニクいですよ。
 
 
 
 
 
COUNT PHANTOM
やっぱり凄く良かったです。プログレ、ガレージ、サイケなど様々な素養をちらつかせながら、歌謡曲っぽいメロディーがポップな印象を強く耳に残してくれます。古き良きサウンドをしっかり受けながら、今のサウンドに昇華させた曲たちが本当に凄いです。そして、今井さんのベースはロックバンドのベースの中でも最高峰なのでは、と思ったり。
 
 
 
 
 
URBANフェチ
変拍子織り交ぜた面白い構成の曲なのに、ちょいちょい泣かせるメロディーを挟んでくるところがニクいわ。爆音で最高のエンターテイメントやったです。惜しいのは、俺が酔い過ぎていて、よくわからなくなってたことのみでした。ごめん、俺は酔っていた!
 
 
 
 
 
この日のイベントは、進行していくにつれて、どんどん爆音になっていくのが笑えました。そして、nanoでマーシャル祭りとなったのは珍しいのではなかったでしょうか。楽しかったです。最後、俺は泥酔してどうやって帰ったか全く覚えてませんでしたが…。
 
 
この企画、最初は「COUNT PHANTOMとばけばけばーの対バンがもう一回観たいな」だったのでした。何てことをふんわり思っていたら、去年の秋に事故ってしまい、両足骨折&1ヶ月入院だったんだけど、最初のオファーは病院からしてました。「入院暇じゃーい!イベントじゃーい!!」って感じで。どこでやるのがいいかなと思いながら、いろいろ考えていたんですが、そこでハッと浮かんできたのがnanoでした(もう一つ候補のハコがあったんだけど、何度問い合わせメール送ってもエラーになってしまったので諦めてしまいました…)。
 
自分の中ではnano=モグラさんです。モグラさんと言えば京都の音楽好きな人で知らない人はいないんじゃないかっていう「ボロフェスタ」の主催のひとり。自分も大学生の頃、10年くらい前からメンツの良さに惹かれて毎年のように足を運んでしまうフェスで、西部講堂で観たDMBQゆらゆら帝国、最前列ど真ん中で食い入るようにZUINOSINなんかは本当に衝撃的だったし、KBSホールに移ってからも、出演者のメンツを見るたびに「今年も行ってしまうのかー!悔しいけど行ってしまうなー!」ってなってしまう珍しいフェスだという印象なのです。去年も退院してすぐだったけど、杖ついてKBSホール行ってた。いろいろあって、前夜祭だけだったけど。
 
そんな方のところでイベントを組むのだし、nanoにはあんまり出てなくて面白がってもらえそうな組み合わせを意識しました。程よく音楽性も散っていながら、良いメロディーのバンドって根っこのところは共通してたかなと思います。
 
 
で、次の週にやった「TONES vol.4」です。
出演者などはこんな感じ。
 

4/15(土)@京都アバンギルド

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出演:
柴田聡子
SaToA
 
最初のSaToAは30分。柴田さんと渚にては60分ずつのステージでした。
簡単な感想はこんな感じかな。
 
 
SaToA
やっぱりメロディーの良さと個性的な3人のコーラスワークが素晴らしくて素敵でした。音も本当に瑞々しくキラキラしていて良いんですよね。で、あの拙い感じのグルーブ感というか、慣れ過ぎていない感じが本当に素晴らしくて好きです。新曲も素晴らしくて、新曲が良いバンドは無条件に好きな自分としては、この上ない幸せでした。
 
 
 
 
 
柴田聡子
可愛らしさ、儚さ、狂気、面白さ、いろいろな要素がたったひとりのシンガーソングライターから感じることができる。そんな数少ないミュージシャンのひとり。歌の表現の幅が広がっていて、ついつい魅入ってしまいました。新曲が泣きそうなほどに良い…。いや、本当に。
 
 
 
 
 
昔のことは正直知りません。ただ、今の渚にては「このメンバーでなければ」というものを強く感じさせるサウンドでした。竹田さんのドラムがなければ、山田さんのベースがなければ、吉田さんの鍵盤がなければ、そして柴山さんのギターと存在がなければ成立しない音楽。そんな境地に到達した、他のどこにもない音楽でした。シンプルだからこその説得力と吉田さんの鍵盤ソロで天国に連れて行かれた…。そんな多幸感に溢れた時間でした。
 
 

www.youtube.com

 

最近の音源などはあまりアップされていないので、是非新譜を買ってみて下さい。

 
 
こちらの企画は、「京都で渚にてのライブが観たい」からスタートしました。ふとした時にそう思って、サイト見てみたら新譜のレコーディング中だったこともあって、聞いてみたら何とOKでした。それが去年の秋、事故ってしまう直前。渚にてがライブするならどこがいいかなって思うと同時に「アバンギルドしかないだろう」ってことで、そこに決めました。で、対バンどうしようかなと思ったときに「どうせなら、絶対にない組み合わせがいいな」って思ってSaToAに声掛けて、「その2組と一緒にやるなら…」って考えたときに「柴田さんしかいない!」ってなって、運良く決まりましたのでした。柴田さんが決まったときに、イベント全体のピースがカチッとハマった感覚があって、「お客さんにも出演者さまにも、スタッフの方にも新鮮さを感じてもらえる」いいイベントになりそうと本当に思えました。
 
どちらのイベントも「ちゃんとした人」はこんな組み合わせをしないのかもしれません。活動歴20年を超える渚にてと2、3年くらいのSaToAが共演するなんて、正気の沙汰ではないのかも。柴田さんだってそうです。でも、表現の根っこに共通する何かを感じたので、観てみたかった。それは、vol.3でも同じです。
 
演者がステージに立てば、長くやっているとか、年齢とか、性別とか、楽器編成とか、そんなものはどうでもよくて「お客さんが楽しませることができるか」という価値観しか存在しなくなります。自分がお客だったから、変なしがらみを無視して(全体のバランスみたいのは考えたけど)「観たい!」だけで組み合わせられた気がします。少しでも楽しんでもらえたら、企画した人間としてはこんなに嬉しいことはありません。
 
いろいろと、うざったらしいことも書きましたが、イベントの企画はこれからもしようと思うので、誘われてしまったら是非出て下さいね!そして、来て下さいね!