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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.12 ノイズ新年会(kishidashin(JOJO広重+NASCACAR中屋浩市)、山本精一、クリトリック・リス、ノイズシイナリンゴ(白波多カミン、須原敬三、821、あや、クノ)) /難波ベアーズ

下北沢でライブを観た後、元々予約していた難波で行われるこのイベントへ向かいました。急いで小田急線に乗り、新宿で山手線、品川で新幹線に乗り込みます。小田急とJRの乗り継ぎの自動改札で見事に腹を強打し(自動改札の近くの窓口で山手線の切符を買わないとダメみたい)、東京の恐ろしさを感じながら急いでおりました。結局、東京で食べたのは、明け方富士そばのきつねうどんだけでした。以前に東京に来たときは、たまたま入った店が関西風うどんの店で、関西人が関東で関西風うどんを食べるという体たらくだったので、それに比べれば進歩と言えるでしょう。

新幹線の中では調子に乗ってお酒を飲んでしまい、猛烈な睡魔に襲われて、夢と現をさまよっている間に新大阪の駅へ。NAVITIME先生に何度も到着時刻を聞きながら難波に着いたのは19時。「ベアーズなら大丈夫!!」とかなり失礼な期待をしもって早足で会場まで。想像以上に埋まっている会場に入ってすぐに1組目が始まりました。


■ノイズシイナリンゴ
ステージにはいくつもの点滴の袋が。さらに『本能』をもじってか、メンバーは白衣やナース姿で登場。楽器隊一番最後にマスクにパジャマ姿で出てきた須原さん(患者)がハマリ役すぎて会場に笑い声が広がる。まずは強烈なノイズギターから。ノイズ新年会らしいっ!悩殺ナース姿で拡声器を持ったボーカルの白波多カミンさんが登場し、1曲目『本能』のイントロが始まる。佇まいとかも本物を意識していた感じがします。歌い出しで声が通らなかったのか、すぐに普通のマイクで歌ってましたが。

アウトロでカミンさんはお辞儀をして一旦退場。その間、須原さんが強烈なノイズギターを演奏していました。で、 涼宮ハルヒのコスプレ(この作品、よく知らないのでキャラはわかりません)に衣装チェンジしたカミンさんが再度登場。そして『歌舞伎町の女王』へ。間奏の口笛パートはさっぱりでしたね。この辺りで「一体このライブは何なんだろう?」どんどん頭に「?」が湧き上がってきました。そしてちょい変化球か、シーナ・リンゴプロデュースの『少女ロボット』が始まる。この頃にはなんだか面白くなってきました。で、最後は『幸福論』です。ハルヒコスプレで拡声器です。もう、何でもいいです。他では絶対ダメだろうけど、ベアーズだから何でもいいです。

この頭に浮かんだ「?」がノイズだったのでしょうか。とりあえず、細かいことは置いておいて、カミンさんのコスプレがめっちゃ可愛かったからいいのではないでしょうか。メンバーも楽しそうだったし!


■クリトリック・リス
お次はクリトリック・リス。なんだかスギムさんがソワソワしている。「山本さんが来てません」とのこと。本当は次は山本さんだったんでしょうな。

いつもとは違ってスーツ姿のスギムさん。「就職活動帰りか?」と思っていたんですが、そのままの格好でライブが始まる。1曲終わって、お客さんからも軽くブーイング。しかし、この格好は2曲目のために必要なことやったんでしょう。曲というよりひとり漫談でした。個人的には超絶にツボでした。なんかね、ノリノリで感情こもってて面白かったです。

その後はいつも通り、服を脱いでのライブ。もちろんハイテンションです。後半にやった『バンドマンの女』と『かっちゃん』は本当にいい曲と思う。上手い下手ではなくて、感情がこもりまくっていて泣きそうになってくるのです。

今回のライブは「?」に始まり、笑いから涙、感動へと感情を昇華させて最後はグダッて終わるという。ある種「らしい」ライブだったのかな。ちょっといつもとは違った趣きのあるライブだったように思いました。


■kishidashin
準備が完了し、前のスクリーンに映像が映る。勝新太郎が出てる時代劇。時代劇は全然詳しくないので作品名まではわかりません。15分くらい経った頃にJOJO広重さん、ナスカカー中屋さんとあとひとり出てきて映像に音を重ねていく。JOJO広重さんはもちろんノイズギター。中屋さんは発信機みたいので音を作っていた。

「漢」を感じさせるいなせな映像と、そこに流れるまさにノイズ(雑音)の組み合わせが絶妙でした…が、いかんせん映像が長い長い。多分、1時間くらいずっとやってました。エンドロールが流れて「終わりか?」と思わせておいてやっぱりまだ続くってことも何度もあって、集中して見てはちょっとリラックスの繰り返し。さらに、立ち見だったのと移動の疲れがドッと出てきて立ったまま寝てしまいそうになってしまいました。10回はあっちの世界に逝きそうになりました。

時代劇が終わり、ガラリと雰囲気変わってエヴァの映像へ。そして、ずっと脇にいてた白波多カミンさんが『翼をください』を歌う。「今までの長い映像はこのための前フリだったのかーー!!!」と納得したのがまちがいで、最後の締めでカリオストロの城の後半〜有名なエンドシーンとカミンさんによる『炎のたからもの』の生歌。

映像に生演奏を合わせたり、個々の要素は面白かったです。が、全体的には謎に溢れたライブでした。


※この動画の20分くらいにかかってる曲って何かわかる方がいたら教えて欲しいです。会場でもかっこいいなと思ってました。


山本精一
正直、「このまま来ないのでは?」とも思ったけど(この人ならそれもありうる気がする)、出てきてくれました。ソロで何をするのかと思っていましたが、エレキギターの弾き語りでした。

今回はオリジナル曲なしの替え歌オンリー。かなりヤバすぎて詳細は一切書けません。とにかく言えるのはレアなライブだったということです。


ということで、東京〜大阪のハシゴをして来た「ノイズ新年会」ですが、ベアーズらしい・・・というかベアーズでしかできないイベントだったと思います。家に帰る頃には体力を使い果たしてしまい、死んだように眠ってしまいました。なかなか辛かったですが、山本さんの替え歌が聴けただけで、ハシゴした甲斐がありました。