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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

20180616 YATSUI FESTIVAL! DAY1(渋さ知らズwith小島麻由美、集団行動、おとぼけビ〜バ〜、ザ・クロマニヨンズ、人間椅子)

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東京ではあったんだけど、自分的にとても熱いメンツが多かったこともあって、行ってみました。追加出演者が発表されるにつれて、ワクワクするイベントは結構久しぶりな感じです。

 

一番手の「渋さ知らズ with 小島麻由美」が絶対観たいこともあったので、気持ち早めに会場付近へ。早めにとは言え、チケット発券も渋谷へ着いてからしたし、リストバンド交換もどこでやってるか調べておらず、適当感溢れるスタートでありました。観たバンドの感想を簡単に。

 

オープニング

渋さ知らズのためにO-EASTへ。会場内はほとんど身動き取れないくらいの満員状態で、ステージ後方でやついさんが場を暖めてました。お客さんのノリも良くて、自分の気持ちも徐々に上がっていくのがわかりました。で、開会宣言ということで、神谷明さんのアニソンなどを堪能し(これ、地味に嬉しい瞬間でした)、イベントはスタートしました。

 

 

渋さ知らズ with 小島麻由美

最初に登場しましたが、個人的には一番楽しみにしていたくらい楽しみだったアクト。小島さんの楽曲を、渋さ知らズのオケで演奏するとどうなるか、楽しみなところでした。

 

前半は、渋さ知らズの楽曲メドレーという感じ。耳に馴染みやすいメロディーと、ソロパートがギュッと濃縮されたような演奏でした。片山さんのテナーサックスがメガトン級で凄かったなー。

持ち時間の半分を過ぎても小島さんが出てくる気配がなく、ステージでは不破さんはじめ、一部のメンバーの酔いがめちゃ回ってる印象。MCによると、リハーサル終わりで10時から飲んでたみたいで、本番に遅れてくる人や、ちょいちょい中座(トイレかな)したりするメンバーがいたり。で、不破さんの酔い具合がかなりひどくて、曲や演奏に集中できなくなってくる自分がいました。

 

後半にようやく小島さんが登場。その頃には、不破さんが大分やばいことになってて、曲やろうかってときに「漢字?カタカナ?どっち?」みたいなグダグダっぷり。結局「眩暈」と「パレード」の2曲が披露されました。小島さんの佇まいや仕草、そのすべてが異常なくらいの可愛らしさと艶っぽさで感激だったんだけど、不破さんが凄い絡んでくるし、かなりやりにくそうでした。最後にやった「パレード」も、間奏部分が収集つかなくなってたし。ジャズマンってあんな感じなんだと言えばそうかもしれないんですが、正直かなりキツかったです。「with」って書かれてるくらいだから、もっと小島さんの楽曲やるのかなとも思ってたし、肩透かし感が強かった。

 

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集団行動

ずっとライブが観たいと思ったいたんですが、このタイミングでようやくみれました。1stと2ndの楽曲を良い具合に散りばめたセットだった印象でした。音源だと、そんなに体温感じないそつのないイメージがあったんですが、予想外に熱いパフォーマンスで面白かったです。真部さんが参加されているバンドは、相対性理論進行方向別通行区分Vampilliaといくつか観ていますが、ライブの真部さんは比較的淡白な印象を持っていました。が、全然違ってた。汗が飛び散る感じの熱い演奏で、こちらも意外で良かったです。西浦さんのタイトでパワフルなドラムの素晴らしかったな。そして、「真部さんの作る楽曲は、好み過ぎて最高」ということを再確認させてくれたステージでもありました。

 

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その後は、栗コーダーカルテットをチラ見したりしてました。ピタゴラスイッチのテーマ聴けたのは嬉しかったな。それから、この日の個人的メインのひとつ、おとぼけビ~バ~のライブへ。

 

おとぼけビ~バ~

最初は普通に「お、出るんやん!」くらいだったのですが、後にドラムのぽっぷさんがこの日のライブで抜けるということが発表されて、何がなんでも行かなくてはという気持ちでした。

 

前のバンドが終わって、前方には海外の方も含め、沢山のファンが詰めかけてました。セッティングのために出てきたメンバーはいつも通り。サッとセッティングして、やついフェス側が作ったSEでメンバーが登場しました。

 

この日の曲目は、ライブの定番曲+αでいつもよりも少し長めでした。順番忘れたけど、「すきすきダーリン」、「おとぼけビ~バ~のテーマ」、「ぶりっこ撲滅」、「ウルトラミラクルス~パ~サイヤサイケフェスティバル」、「愛されルーレット」、「いまさらわたしに話ってなんえ」、「ラブ・イズ・ショート」、「いけず」、「親族に紹介して」、「新曲(もうその話なんべんも聞いた

)」、「あきまへんか」、「あなたわたし抱いたあとよめのめし」とかだった気がします。

 

初めて聴いた新曲は、「何でそんな言葉が出てくるの?」って聞きたくなるようなもの&爆裂サウンドで最高でした。で、ストレートにだけいくのではなくて、ちょっとフックを効かせているところなんか本当に面白いです。

 

この日でメンバーの脱退があるからといっても特別なことはせず、普段通りのパフォーマンス。それでもやっぱり、ぽっぷさんの感情高ぶってることがはっきりと見て取れる表情を観ていると、「このメンバーでの演奏は最後なんだな」ということを改めて感じないではいられませんでした。そういう感覚は、お客さんにもしっかりと伝わっていて、「感傷的にならないようにいつも通りに」と思おうとするんだけど、それが余計に感傷的になってしまう、そんな空気が漂っていた気がしました。メンバーはもっとだったのだろうな、とも思ったり。前に押し寄せてきたお客さんの盛り上がりで、前方にある柵が倒れそうになるし(途中でスタッフ出てきて支えてた)、モッシュなんかもあったりで、感情を盛り上がりで返すお客さんは素晴らしいなと思ったりしたのでした。ぽっぷさんの表情やあっこさんの視線、広田さんの笑顔、よしえさんのどちゃくそ感やダイブ、どれも最高に輝いてました。

 

バンドのサウンドも、タイトでありながら、戦車のようにくだらないものをなぎ倒してくれる強さを持ったもので、そこに色々な感情が渦巻いていて、凄い化学反応が起こっていた気がしました。泣きながら笑うって、そんな感じでした。結構長いこと観てる気がしているんだけど、間違いなくこの日のステージが過去最高でした。本当に!

 

で、ライブ終わって、はけようとするぽっぷさんに他のメンバーがねぎらいの花束を持ってきて投げつけるように(と言うか、投げつけてた)渡してたのは、照れ隠しみたいで「らしいな~」と泣けてきました。

 

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次のライブも決まってるみたいなので、また観に行きます。シーズン2も楽しみであります!

 

という素晴らしいライブを観たあと、柴田聡子さんを観なくてはと会場に向かったんだけど、入場規制で入れずに断念。ということで、すっごい久しぶりなクロマニヨンズを観に行きました。

 

ザ・クロマニヨンズ

めっちゃ人が多かった。一番大きなハコなのに、こちらも入場規制だったという噂が。客席内は、お客さんギュウギュウ過ぎで、まともに観れそうなスペースがありませんでした。色々と頑張った結果、バースペースの入り口あたりで観てました。多分、10年振りくらいに観たと思います。はっきり覚えてるのは、1st出したときのツアーなので。

 

そんな久しぶりに観たクロマニヨンズ。ステージには何も変わらないメンバーがいました。ヒロトさんの佇まいと歌声、マーシーの立ち姿やギターを搔き鳴らすときの仕草、全部があのときのまんまだった。中学生でハイロウズにハマって、毎年6/9ロックの日)に発売される新譜を楽しみにしていた青春時代。夜中のラジオを聞きまくり、初めて行ったライブもハイロウズだった。ライブのチケットがなかなか取れず、ようやく取れてから当日を心待ちにしていた高校生の気持ちが一気に蘇ってくるような感動がありました。もちろん、バンドも変わっているんだけど、やってることの芯は全くブレずに、パンク・ロックンロールの感動がそのまま伝わってくるステージ。バンドって、ギターってこんなにカッコいいのかと優しく教えてくれるような、細かいことなんかどうでもいい、ライブ観たあとで無性に爆音で楽器を鳴らしたくなる感情だけがすべてそんなステージでした。

 

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ほんで、この日最後は人間椅子のライブへ。

 

人間椅子

リハーサルしているときはお客さん少なめで、どうなることかと思ったけど、演奏始まれば大入りでした。

 

ライブは「相克の家」から始まり、いきなりヘヴィでどす黒い人間椅子ワールドへ。和嶋さんの民謡チックなフレーズも炸裂したり、ナカジマさんのパワフル過ぎるドラムや鈴木さんのゴリゴリのベースも素晴らしい。今回はフェスということでもあり、持ち時間が40分ということなので、それほど休憩をするでもなく、本編最後の「針の山」まで畳み掛けるように次々と曲を披露してました。

 

ライブを観ていて特に感じたのは、長年真摯に音楽に取り組んできたからこそのサウンドの素晴らしさでした。ギターのザラザラした音質でありながらも、芯があって、クッキリと聴こえるところや、むっちゃ重くてゴリゴリしたベースの気持ち良さ。1音1音がズシンと響いてくるドラムの太さ。確かなテクニックとパフォーマンスでしっかりとお客さんを魅了するところなんかは、その辺のバンドでは逆立ちしても無理だと思います。本当に感動しました。

 

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という感じでございました。正直、こういうサーキット系のイベントは、入場規制の連発で、観たいバンドが観れなかったりすることが多く、あんまり好きじゃないんです。今回もそうだろうなと思っているところはあったんですが、たまたまか、入場でストレス感じることはほとんどなくて、かなり練り込まれたステージ割&タイムテーブルだったんだなと凄い関心しきりでした。

 

面白かったから、来年も行きたいイベントです。