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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.9 青葉市子、山本精一 /難波ベアーズ

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行ってきました、今年のベアーズ初めと山本精一初め。去年最後のベアーズも山本精一さん観たから、年末年始も山本さんだったと言えそう…。
共演の青葉市子さんは、数年前にここで観て以来かな。
 
多分、人が多いだろうと予想して開場10分くらい前に到着。入り口階段いっぱいに人が並んでいて、その後もどんどん人がやってきました。開場が押したこともあって、入り口前には並びきれずに、別の場所にも列ができていたみたいです。そんな状況だったので、場内はすんごい人でした。前方は床に座り、後ろのお客さんは立ち見。身動きとれないくらいに人が入ってました。普段ベアーズで見ないひとも多かったから、青葉さんファンが多かったのかな。いつも通り少し押してライブが始まりました。
 
 
アンプ2台使ったエレキギターの弾き語り。椅子に座って「ここの店長です…。普段見ない人が多いですね。こんなところですけど、よかったらまた来て下さい…」と店長らしい?発言から演奏は始まりました。曲は「まっすぐにみちをはずすわたしには」、「サナギ」など童謡に収録されているものが多かったです。後半は「鼻」もやっていたかな。
 
不思議な歌を淡々と歌い、ループやディレイ、リバーヴなんかで立体的な音像のギターで独特の世界。自分も含め、多くのお客さんが目を閉じて、その世界に浸っているのが印象的でした。演奏時間は40分くらい。蜃気楼のような時間でした…。
 
 
青葉市子
セッティングが終わり、お客さんが多くてしんどそうなのを感じられたのか「ステージの上でも観たらいいよ」ってことで、10人程ステージに上げてました。こういう気遣いや自由な感じ、凄く好きです。クラシックギター1本。ポンチョみたいな衣装の青葉さんはふわふわした雰囲気でとても可愛らしい。
 
ライブはとにかく圧巻でした。ひんやりとしながらも、温かさも感じる歌声とギター1本でこんなに世界を作れるのかというくらい豊かな表現力。最初から最後まで惹き込まれっぱなしでした。すっごい情景が浮かんできて、まるで映画を観ているような感じでした。中盤くらいにやってた「機械仕掛乃宇宙」のカバーなんて特に凄くて、感動超えて畏怖の念を覚えるくらいまででした。
 
なんか、どの曲も「演奏してる」って感じではなくて「滲み出てる」みたいな感覚で観てたのが印象的でした。
 
 
 
 
 
青葉市子+山本精一
青葉さんの演奏が終わって、少し休憩をはさんでから2人の共演。お互いの曲を1曲ずつ。山本さんの方は「童謡」でした。もちろんよかったんだけど、お互い世界ができあがっているからか、化学反応的なところはあんまりなくて、乗っかるような感じの演奏でした。青葉さんのギターのマイクが調子悪くて、ノイズが混じってしまっていたのは少し残念でした。1曲終わってから楽譜を小さく折ってマイクにかましてからはマシになっていましたが。
 
最後の曲を演奏するため、楽譜を探すんだけど見つからず。青葉さんが「楽屋に忘れてきたかも…」ってことで山本さんが探しに行くんだけど、どうしても見つからず…。どこにいったのかと2人とも真剣に探しているとき、青葉さんがふと「あ、マイクに挟んでました」と。さっきマイクに挟んでた楽譜がそれだったみたいです。そんなやり取りもあった後に演奏さえたのは山本精一&Phewの「ロボット」でした。2人とも楽譜を見ながらたどたどしく演奏している様子はなんだか微笑ましかったです。演奏後、アンコールの拍手が鳴り止まず。「何をやろうか」ってことだったんだけど、もう一回やろうということで、もっかい「ロボット」を演奏してました。2回目で少し慣れたのか、山本さんはアドリブでギターソロ入れたりしてた。
 
最後の最後、鳴り止まない拍手からのダブルアンコールでは、青葉さんがソロで1曲演奏してこの日のイベントは終了となりました。
 
この日は山本さんもよかったけど、やっぱり青葉市子さんでした。ライブが終わって、ボーッとしながら家に帰り、しばらく他の音楽は一切聴けない身体になってしまいました。気がついたら、来月ムジカジャポニカでのライブも予約してしまったし…。