開場時間を少し過ぎた頃に到着。フロア端の椅子は埋まっているくらいで、客入りはそれほどでも。その後はパラパラとお客さんがやってきて、最終的には4割強くらいだったかな。開演時間を10分ほど押して最初のバンドが出てきました。
Cycosis
メタルやハードコアという感じか。統一間のないメンバーのルックスが面白かったです。ハードロックみたいなフレーズもあったり、ブラストビートだったりとけっこういろんなことをやっていた印象でした。嫌いな感じではないんですが、そこまで惹かれることはなかったかな。
SEから好みでした。ステージに立つメンバーの姿を観たときにちょっとドキドキしました。
ライブは「チカリ」から始まりました。切れ味抜群の寺田さんのギターに太くてしなやかなrinaさんのドラムとゴリゴリの石本さんのベース。バンドとしての音がきっちりとまとまりながらも前へと飛び出してくる。そこに乗っかる寺田さんの伸びやかなボーカルが素晴らしいです。ライブのパフォーマンスも、ステージ中央に用意されたお立ち台に頻繁に寺田さん、石本さんがやってきてお客さんを煽る。小さな身体でシャープにストラトを鳴らす寺田さんの姿は凄い輝いていました。
「Twinkle Rollers」、「響いているなら」など良質なメロディーが印象的なものや、「ダ・カーポ」みたいな暴れられる曲もあってどの曲も好きです。2月からやっているらしいけど、新曲も本当によかった。全体的にちょっと切ない気持ちにさせるメロディーや音色なのも、自分の感性とぴったりマッチするんですよね。この辺はJITTERIN'JINN世代としては、やっぱりたまらないものがありました。
30分くらいのステージでしたが、本当に心打たれたし、また絶対に観に行きたいと思わせてくれる素晴らしい演奏でした。
YOUTH ANTHEM
ずっと聴いていたんだけど、正直、あんまり惹かれず…。
the原爆オナニーズ
4月に名古屋でMOSTとツーマンで観て以来だと思います。セッティングのとき、SHINOBUさんのギターがレスポールやって、それでとりあえずテンション上がりました。この日は珍しく?枯葉作戦始まりではなく「Dog Eat Dog」始まりでした。ライブが始まってしまえば、前に出てきて全力で踊って暴れて、タイロウさんに向かって叫ぶだけなので、一緒なのですが。
40分くらいのステージ、昔からの曲も新曲も同列で聴けてしまう凄さ。少しずつ変わってはいるんだけど、一本芯が通ったような強度を持つ楽曲ばかりなので、そんな風に聴こえるのかも。最初に書いたように、客入りは決して多い訳ではなかったですが、その分濃いライブだったような気がしました。お客さんひとりひとりの盛り上がりが半端なかったです。で、原爆のライブは高齢の方の方が盛り上がっていて、その様子が本当に好きです。まちがいなく50は超えているであろうおじさんもダイブしたり、ステージに上がって叫んでいたり、自分もあの歳になってもああやって楽しんでいられるかな、楽しんでいたいなと思ったり。そう思ったら、横ではその人の子どもくらいの年齢の若い方が一緒に暴れていたり。本当に素晴らしい光景だと思います。
原爆のライブは、夢中になってるからあっという間に終わってしまうので、ライブ中の記憶はほとんどないんだけど、終わってからしみじみとそんなことを思うのです。来年1月に磔磔に来るらしいので、これは絶対行きます。