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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

4.19 杏窪彌(アンアミン)自主企画『アゴが落ちるほど素敵なお寺でライブしたい』(杏窪彌(アンアミン)、水野しず、ラブリーサマーちゃん) /町田 簗田寺

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今回、4/18〜4/19で3本程イベントに行ったのですが、その最後のイベントでした。アンアミンのレコ発企画。久しぶりにアンアミンが観たかったのもあるし、そのライブがお寺であるなんて楽しそうじゃないですかって感じで行くの決めました。
 
前日まで場所とか全然調べてなかったんだけど、調べてみて想像よりかなり遠くてびっくりしました。新宿から電車で30分くらい、そこからバスで20分くらいで何やかんやで1時間くらい。お昼間にお知り合いとご飯食べてそのまま行ったんだけど、ちょっと迷ったりして開場から少し経った頃に着きました。
 
場所はおもっきりお寺でした。お寺ライブだから当たり前なんだけど、お寺でした。都会の喧騒から離れた静かで落ち着いた空間。靴を脱いで本堂の畳に腰を下ろし、開演を待つ。始めはポツポツとしかいなかったお客さんも、次第に増えていって、かなりの盛況振りとなっていました。で、定刻通りでスタートでした。
 
 
ラブリーサマーちゃん
全然知らなかったんだけど、前日に会ったお知り合いが「気になっている」とのことだったので、自分もちょっと気になったり。
 
ふっと出てきたのは、テレキャスターを抱えた可愛らしい女性。ちょっとたどたどしい感じのギターの弾き語りでした。第一声で一気に持っていかれてしまいました。アニメ声っぽいんだけど、とても澄んでいて少しハスキーな歌声で、ちょっと「やらかした」ような歌詞にやられてしまいました。相対性理論っぽいと言えばそれまでなのかもしれないけど、どこかに毒っぽさも持ち合わせていて、そんなところにも惹かれてしまいました。中盤にやっていたZAZEN BOYS「Kimochi」のカバーも凄いよかったです。
 
 
 
 
 
水野しず
漠然と噂しか聞いていなかったのですが、何か凄かったです。巫女さんのコスプレにルーズソックスで登場した水野さん。独特のテンション感、空気感の喋り。持ち曲が2曲しかないらしい…。とりあえず1曲。歌詞を観ながら、歌詞の意味はよくわからない、基本音ははずれている。でも何かひっかかる…。何なんだろう。
 
その後は「水野しず総選挙2015」というあのグループの総選挙的な催しでした。とはいえ、水野さんひとりなので、自分の中の内面をキャラクター化してその中から投票で選抜するということらしい…。なので、誰が選ばれても「水野しず」という素晴らしい催しらしいのです。
 
で、いくつかある中で7人のキャラクターが紹介され、拍手で投票となりました。結局、選ばれたのは「選民君」、「スパルタ仏教」、「しらけ」の3人。とんでもないな…。他に紹介された方もとんでもないものばかりでした。この3人でアイドルユニットを組むらしいのです…。凄い世界観…。この3人の即興楽屋コント(?)がすごい面白くて、だんだんとハマってしまった。殺伐とした楽屋の一幕…。
 
次は「この世で一番ダサいもの」の話だったんですけど、けっこう深い話で面白かったです。毒を持ちながらも可笑しく話ができるところが地味に凄いと思ったりでした。ちなみに一番ダサいものは「お金」とのことでした。この辺はなんかわかる気がする。
 
最後にZZガンダムの「アニメじゃない」を歌っておしまい。もちろん、基本音ははずれていました。とりあえずわかったことは、この人は面白いということでした。ただ、何の人なのかは結局わかりませんでした。
 
 
 
 
 
杏窪彌(アンアミン)
セッティングが終わり、MINさんがひとりで登場。オケに合わせて「歴史 De Dance」を振り付きで歌う。やはり可愛らしい。曲の後半で他のメンバーも出てきてダンスに参加。そしてバンド編成での1曲目は新譜から「我愛バナナ」でした。あっけらかんと、カラッとした曲調のこの曲で場内は一気に楽しい雰囲気に包まれていました。その後も「愛・アイヤー」でお客さんからの合いの手が入ったりして和やかながら会場は盛り上がっていました。で、「チャイナタウン抗争、恋愛沙汰」でも盛り上がりをみせて、MCへ。
 
MINさんの台湾語かな、のセリフがあった後でドラムの幹さんが翻訳するシュールな感じ。面白いですね。
 
MCが終わり、「台湾海峡、冬景色」が演奏されました。ここはしっとりと。お客さんもじっくりと聴き入っていました。で、「ホっと茶のうた」で文字通りホッとした優しい空気が生まれ、ちょっとのMCの後は新譜のタイトル曲「アゴが落ちるほどおいしい恋をしたい」、「不夜城アンアミン」、「夏天(しゃーてん)」とノリのいい3曲で本編は終了。タイトル曲の「アゴが落ちるほどおいしい恋をしたい」はアンアミンらしい歌謡曲っぽいテイストを残しながらも、間にラップなんかもあって展開が面白い曲です。歌詞もご飯と恋を掛け合わせたような面白味のあるもの。全体的に聴きやすくまとまっているセンスもさすがです。
 
アンコールでは「名前の歌」が演奏されていました。この歌は、名字をメロディーに載せて歌い上げるもので、後半は本日のお客さんの名前を読み上げるパートが。やっぱり自分の名前が歌われると嬉しいものでした。メンバーのお客さんに対する気持ちも伝わってくる。最後の最後は「ジャイアントパンダにのってみたい。」でした。曲の間奏でメンバー側からのお誘いもあって、これまで座っていたお客さんも立ち上がって皆で一緒に振り付けしながら歌う流れに。前の方で小学生くらいの男の子が楽しそうにマネしてたのが印象的でした。
 
 
 
 

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終演後は、次の日普通に仕事の関係で、そんなにゆっくりできずに京都へ。ちょっとだけだったけど、お知り合いの方とお話できたのが嬉しかったり。
 
お寺という珍しい空間で、ドラムはフルセットでなくて、一部電子ドラム。アンプも小さめだったのですが、音のバランスもけっこうよかったし、木造の建物独特のふくよかな音像だったりで音的にも楽しめました。
 
そんな感じで、和やかながら楽しい時間が過ごせて大満足のイベントでした。