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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

6.1 31年目のカーネーション「タンジェリンとハイウェイ '14」ツアーサポート:張替智広(Dr)、佐藤優介(Key:カメラ=万年筆)Special Guest:矢部浩志(MUSEMENT、Controversial Spark、ex.カーネーション)/梅田シャングリラ


カーネーションのワンマンライブに行ってきました。

自分は数年前に一度観て、それ以来あんまり追ってはいなかったんだけど、ここ最近の盛り上がりやサポートでカメラ=万年筆の佐藤優介さんが参加されているということで興味が湧いている状態でした。3月に下北沢でトリビュートイベントに行って、それがとてもよくって「長丁場のライブもどんなのか観てみたいな」と思っていたときに知ったこのワンマンライブ。ほとんど興味だけで行ってみました。なので、曲タイトルもほぼわかりません。全然知らない人が観たカーネーションのライブってことで…。

開場時間を少し過ぎたあたりで到着。場内に入ると既に前列はお客さんで埋まっている状態でした。段差の上で観ようとも思ったけど、そこもほぼ埋まっていたからもうちょい前に空いてたスペースで観ることに。真ん中より少し右側で、佐藤さんのキーボードがよく観えそうな位置にしました。

ほぼオンタイムで客電が落ち、ライブはスタート。直枝さんと大田さん、張替さんが出てきて1曲目。ぶっとい音のベースにずっしりとくるドラムが気持ちいいグルーヴを生み出し、直枝さんのギターの音と歌声が甘く響く。その辺のバンドでは絶対出せないような色気があるサウンドにいきなりノックアウトされました。これはめちゃくちゃかっこいい!

3曲程演奏し、ゲストキーボードの佐藤優介さんをステージに呼び出す。ひょっと出てくる姿が可笑しい。以前に観たときより髪の毛が少し短くなっていて、けっこう顔がはっきり見えたんだけど、想像よりもとても若く、おっさんがこんなこと書くのもアレですが、可愛らしくてびっくりしました。

演奏はさすがという素晴らしさで、曲を支える気持ちいいバッキング。時折出てくるメロディーやソロパートはばっちりで、バンドサウンドに彩りと広がりが出ていました。前半はこの4人で40分程度、少し休憩を挟んで第二部へと移ることになりました。


第二部では、ビシッとキメたスーツ姿で出てきた直枝さんと大田さん。そして、張替さんに代わって元ドラマーの矢部さんが登場。MCなく1曲演奏をしたんですが、最前列の人で思わず泣いていた人もいたみたいです。曲終わりのMCで大田さんが言ってた。自分はさっぱりわからなくって、矢部さんの方が軽やかさというか聴いていて気持ちいいドラムかな〜、とか思ったりしてました。

3曲目くらいで佐藤さんも出てきて一緒に演奏。で、佐藤さん始まりの曲のイントロを弾き始めたときに何かに気づくメンバー。どうやら曲順間違えたらしい。めっちゃ謝る佐藤さんだったけど、直枝さんは全然気にしない感じで「そっちからやろう」とフォローしていたのが凄く好感持てました。大田さんも「今のは忘れて」とお客さんに言っていて、さすがな風格でございました。で、何事もなかったように仕切り直しての演奏。この流れは本当によかったです。こういうのってライブの醍醐味ですね。

第二部後半では張替さんも出てきて、矢部さんとのツインドラムでの演奏もありました。ドラムの音がグッと前に出てきてめちゃめちゃパワフルな演奏で最高でした。本編最後は「Edo River」。直枝さんの甘い歌声がオシャレな雰囲気を作り出しながらも、確かなグルーヴを感じることができて溶けそうなくらい気持ちよかったです。

アンコールでは、まずは直枝さんの弾き語り。アコギの弦を押さえつけるように演奏する瞬間の音がめっちゃ好みでした。んで、1曲やってからのラストは「夜の煙突」でした。こんなの盛り上がらない訳ないでしょう!というくらいの盛り上がりでライブは終了しました。気がつけば21時前で、休憩はあったにせよ、ほぼ3時間みっちりやってくれました。

カーネーションの楽曲は溶けそうなくらい甘くオシャレなものから、骨太でハードなものやノリノリで何も考えずに楽しめるものまで幅広くて本当によかったです。3時間全然退屈な瞬間がなかった。また、「30周年でトリビュートもあったけど、僕らは先に行かなきゃいけない」というようなことをMCで言っていて、その姿勢がすごくかっこいいなと思いました。



ついでに。



興味半分で来たところもあった自分は、ライブが終わる頃にはすっかりファンになっていました。