この前、名古屋にうてなキャンプ観に行ったときに「今度京都来る」って教えてもらって知ったイベント。ふらふら〜っと行ってきました。
今回のアバンギルドは客席サイドと中央にもテーブルがあるまったり系。それぞれのテーブルでみんな楽しそうに会話を楽しんでおられました。自分は直前にご飯を食べてしまうという悲しいミスを犯してしまい、飲んでばかりいました。それはそれで全然よかったですが。飲んだくれているとライブスタートしました。
国分と博士とマーシー
ステージ上には巨大なアナログシンセサイザーが鎮座しており、1曲目はそいつの電子音にステージ中央に座った2人が筒をこすったり、石のようなものを叩いたりしながらの演奏でした。どこかの民族の一夜って感じの不思議な音楽でした…。そして、次の曲はドラムとベースにシンセサイザーという編成で1曲。ぶっといベースの音がなんだか黒くて、不気味に響くシンセサイザーの電子音が気持ち悪くて好みな感じでした。ただ、ドラムのリズムがちょっとよれる瞬間があって、気になりました。
面白い音楽だと思いました。
marcoheibei
K∞ * N∈∈
PCの打ち込みに合わせて歌うスタイルでした。これまでの民族的な空気を見事にぶち壊す攻撃なパフォーマンス。基本、椅子に乗って歌うか、ステージ上を走り回っている感じ。途中から衣装を脱いでふんどし1枚みたいな…。
音はノリノリのパーティーチューンが多かったです。ハードコアっぽいのからヒップホップまでなかなか幅広い楽曲。イメージ、オオルタイチさんの音楽を荒く下品にしたような感じ。クラブとかでやったらめっちゃ盛り上がりそうな気がしました。
小林うてなと急げヘリコプター
まさかのトリでした。今回、うてなさんはスティールパンなしで、打ち込みの操作とボーカル。みどりさんはパーカッション。コーノさんはベース。
中心から少しズレたような打ち込みの音が鳴り、シンセの音が会場内を満たしていき、うてなさんの世界が広がっていくのを感じました。2曲目では、ボーカルにもエフェクトをかけていてダンサブルな楽曲。踊れるんだけど、どこか異質な感じがするのが不思議でした。
その後に演奏された楽曲もどこかで聴いたような感じがまったくせず、このメンバーでしか成し得ないような独自の音楽。音の質感とかはとてもシリアスかつ異質な感じなんだけど、けっこう踊れてしまうようなところもあって、その辺のバランス感覚がまた素晴らしいと思いました。うてなキャンプとアレンジを変えて楽しげな感じだった「小麦粉」も面白かったです。アンコール込みで40分くらいのステージだったかな。
グッと集中していた演奏とは裏腹に、曲間のMCでのつかみどころの無さも面白かったです。ライブ後半になってみどりさんが「衣装着け忘れた」ってヘリコプターの帽子(タケコプター?)をかぶったりする可愛らしいところもあったり。
うてなキャンプのバンド演奏も各プレイヤーの間を感じ取れたりしてよかったけど、バンドの枠にとらわれずに多彩な音色を楽しめるという別の魅力があるので、急げヘリコプター名義のライブも続けて欲しい。完全に別物でした。
また観に行こうと思います。というか、行きます。