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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.7 八十八ヶ所巡礼 ニューアルバム発売記念ーONE MAN LIVEー /渋谷クラブクアトロ

ライブ当日の2週間ほど前、ふいと「八十八ヶ所巡礼のライブはないかな?」とサイトをチェックしたら「新譜が出るとな!?ワンマンライブとな!?ちょうど東京にいるじゃないですか!」ということで行ってきました。

初めての場所でしたが、直前に地図で場所を調べ、Twitterで目印を教えてもらったので迷うことなく到着。チケットの番号がそんなによくなくて、30分くらい遅れて行ったので自分が着いたころには一通り客入れが終わった後でした。チケットを渡し、物販で新譜を買ってからひとつ上のフロアへ。ドアと開けると7割くらいは埋まっていて、人気の高さが伺えました。渋谷のクアトロはフロアが正方形で、邪魔な柱も無くてすごい見やすかったです。やっぱりドリンクはクアトロサイズの小さなものでしたが…。

定刻を5分ほど過ぎ、怪しげなオープニングSEとともにメンバーが登場。まずはKatzuya Shimizuさんのギターハーモニクスが響いたんだけど、音に芯があって恐ろしく大音量。そこにマーガレット廣井さんのベースが乗り、高い声のボーカルが。賢三さんのぶっといドラムが加わり、バンドサウンドが完成しました。忍び寄るような怪しいサウンド。異様なくらいの大音量で、久しくこんな強烈なサウンドは聴いていないなと感激でした。

MCはないに等しく、曲が終われば次の曲のカウントが始まり次の曲へ…。ひっきりなしに大音量の音の洪水が攻め立ててくるようでした。鬼のようなタッピング、ギターソロでは背面弾きや歯弾きも飛び出し、ギターのもつポテンシャルを150%くらい引き出しているKatzuyaさんの圧倒的なバカテクギターが延々と炸裂し、マーガレット廣井さんのベースはゴリゴリ。賢三さんのドラムはあの筋肉質な腕で丸太で叩いてるのかと思うくらいぶっとかった。しかも、ぶっ通しで叩いているのに全然よれないという…。

約2時間ほど経ったところで、「8分間休憩する…」という言葉を残し、メンバーが一旦引っ込みました。

休憩後出てきての最初に「霊界ヌ〜ボ〜」を持ってくる粋なスタート。休憩で少し落ち着いた空気を一気に元に戻す。そこからはやっぱり延々と続く驚異的な音の洪水。もうかなり時間が経っていたし、ふと時間を見ると22時前。もう、3時間近くひたすら演奏している…。この後、人と会う予定があったから、ここで会場を後にしました。このライブの直前に約束したんだけど、多めにみて3時間くらいで終わるやろうと思ったのが間違いでした。結局どれくらいやったんだろうとTwitterで見てみたら、4時間くらいやっていたらしいです。最近のバンドでワンマンでこんなにやる人たちはDMBQくらいしかいなかったから「なんだこの人たちは?」と思いながらも嬉しかったです。完全に常軌を逸している。天晴れです。

聴いているお客さんもノリノリという感じはなくて、少し身体を揺らすような感じ。いつもこうなんでしょうか。ふいにPVとかでよく知っている曲が始めると「おおっ!」て歓声が沸いて盛り上がる。お客さんの反応はそんな感じでした。たぶん、あっけにとられてるんだと思う。自分もそうでした。バンドからは圧倒的な音の洪水を浴びせられて集中力や忍耐力を試されているようでした。

このバンドはバンド名や曲のタイトル、音の気持ち悪さ(それが快感なんだけど)からイロモノっぽく見えるけど、曲の構成も面白いし、しっかり基礎ができているブレのない演奏で安心して聴けるところが凄いと思いました。意外にもオーソドックスなところも多いんですよね。

あと、Katzuyaさんは自分の立ち位置のところに扇風機を置いていたのか、ずっと風を受けて髪をふわふわさせてギターを弾いているのが面白かったです。すっごいバカテクギターを炸裂させながら髪はふわふわしてるという…。