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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

7.22 ねじ梅タッシと思い出ナンセンス 1stフルアルバム『包丁とギターの調和』レコ発(ねじ梅タッシと思い出ナンセンス、音沙汰、おとぼけビ〜バ〜) /京都メトロ

おとぼけビ〜バ〜が久しぶりにライブするってことで観に行ってきました。3月に観たねじ梅タッシと思い出アンサンブルのライブがよかったので、そちらも楽しみだったと言えるでしょう。

直前で仕事が鬼のように忙しくなり、行けるかどうか危ぶまれてました。ギリギリまで頑張ってから終わってないけど放り出してメトロへ向かう。メトロは職場から徒歩で15分くらい。ラクに行けるのは嬉しいのですが、スーツのサラリーマンにはこの湿度は厳しく着いたころには汗が滲んでいました。着いたらとにかくビールだったと言えるでしょう。ビール飲む向こうでDJモタコさんがフリーダム選曲で会場を暖めておる。…などとやってるうちに1杯目飲みきり、ライブが始まりました。


■おとぼけビ〜バ〜

この日はギターのよよよしえさんが不参加で、3人編成でのライブでした。初めてらしいです。

まずは「ふたりのひみつ」から。まさかのバラード始まり。全然予想してないスタートに驚いた。前回のレコ発で最後の最後にやった曲で、そこからの繋がりもあったのかな。次は「おとぼけビ〜バ〜のテ〜マ」。曲が始まったときの勢いや戦車みたいに突っ切っていく感じに「あー、これや!」と感じました。よしえさんのコーラス部分は、ドラムのぽっぷさんがされてました。ヒステリックな感じもある歌い方で自分は好きやと思った。その後の曲でもコーラスをするところもあって新鮮でした。

あっこりんりんさんのMCで、ベースの西川ちさんが次回のライブで抜けるって話もあって、ちょっと湿っぽい空気になってしまったり。なんとか盛り上げようとするも、何ともならない不思議な空気で演奏されたのは「悶々葛藤最前線 〜恋は命がけ〜」。なんだかヤケになってたようなところもある演奏で面白かったです。同じ曲を演奏してもそのときの精神状態で微妙に聴こえ方が変わるのは生演奏の醍醐味やと思う。そこから新曲へ繋がり、「ちゅっちゅソング」へ。そして、そのままラスト2曲の予定が急遽1曲増やして「パワフルブス」をやることに。ギター抜きのベースとドラムだけというレアな演奏に、あっこりんりんさんが客席ギリギリまで出てきて叩きつけるように歌う。後のMCで「(マイクの前に)ずっといなアカンのがきつい」というようなことを言っていたので、ストレス発散やったんやろか。勢いはそのまんまに、2曲「ぶりっこ撲滅」と「すきすきダーリン」をサクッとやっておしまい。

よしえさんがいなくて、メロディアスな曲はあんまりなくてリフやコードで押し切る曲が多くて、なんとなくパンキッシュなライブだった印象がありました。出音がやけに大きくて、薄っぺらかったり物足りない感じがなかったのもよかった。ちょこちょこトラブルもあったりしたけど、そこも演奏の勢いに変えてどんどんテンション上がっていってたのもよかったです。観てたこっちも楽しくなりました。


ライブが終わり、DJモタコさんの時間へ。いきなり「ギザギザハートの子守唄」かけたり、オシリペンペンズの「ハンバーグ(自分らの曲)」かけて歌いだしたりして自由すぎる。動きも面白くて、全然飽きなかったです。 そして、小田島等の紙芝居が始まる。いろいろ仕込んできていたようですが、押してて時間があんまりなかったみたい。結局5分くらいしかなくて、しかも紙芝居ではなく漫談みたいな感じでした。そうこうしているうちに、音沙汰のライブが始まりました。


■音沙汰

SEBASTIAN Xの永原さん(Vo)と工藤さん(Key)のユニット。SEBASTIAN Xってなんとなく名前知ってるだけで観たことなかったから、どんなものか全く予想つかずでした。ステージ前にはけっこうな人が集まっていたので、かなり人気はあるんだな〜という印象。

底抜けに明るい声で始めに歌ったのは「スーダラ節」でした。サビを皆に歌わせたり、前のお客さんにも歌わせたりして壁を感じさせない楽しい空気を生み出していました。客席からも自然と笑い声と歓声が起こってた。その後もいくつかカバーも混ぜながらライブは進んでいきましたが、伸びやかな声とスッと耳に馴染んでくるメロディーが気持ちよくて思わず笑顔になってくる。終始アットホームで和やかな楽しいライブでした。

SEBASTIAN Xの新譜から「DNA」って曲をやってくれたんだけど、本当にいい曲でSEBASTIAN Xもちゃんと聴かないといかんなと思いました。


また始まったDJモタコさんのプレイ。ついにはDJブースを飛び出して客席でカンフーアクションをする始末。もう、なんでもいいです…。ねじ梅のセッティングが終わり、祝辞アクトのゆーきゃんさんの祝辞が始まりました。そっと置いていくように、やさしく丁寧に言葉を紡いでいく。内容もねじ梅への愛情が感じられるものでとてもよかったです。たっぷり5分弱…用紙2枚に渡るガチ祝辞でした。


■ネジ梅タッシと思い出ナンセンス

サザンの「真夏の果実」に合わせてタッシさんが魚をさばいている。さすがは板前さん、テキパキと無駄のない動きだったのでしょう。自分はまったく料理できないからわかならかったけど、多分無駄のない動きだったのでしょう。そして、メンバーが出てきてそろそろ始まるかという雰囲気。1曲目の前にタッシさんのMCがありました。共演者への感謝の言葉で、会場がやわらかいいい雰囲気になりました。

正直、新譜はまだ聴いていなかったんで曲目はよくわからなかったんですが、人懐こいメロディーに素朴な歌声が素晴らしいです。ちょっと音をはずしてしまうところもあるけど、そこも含めて魅力的な歌声だと思う。ジョーさん、マコさん、フルヤさんもみんないい具合に垢抜けてなくて親しみがもてる。ギターソロなんかで前に出てくるところはかっこいいんだけど、他では絶妙にダサかったりするパフォーマンスも好きだと思いました。そんな楽しい中に時折感じる哀愁がいいスパイスになっていた気がします。自分が好きな泣きながら笑えるような素晴らしいステージでした。こういう人間味溢れるバンドは大好きなんですよね。


最初は久しぶりにおとぼけビ〜バ〜観れてよかったなって感想だったんですが、音沙汰の明るいライブも楽しかったし、ねじ梅タッシと思い出ナンセンスが最後に最高のライブを見せてくれて大満足のイベントでした。地味にDJモタコさんの存在も大きくて、普通のDJは絶対にかけないような曲目ばかりで全く飽きなかったです。途中で飽きることなく楽しい時間が過ごせたのはこのせいだと思います。「金太の大冒険」かけるDJなんて初めて観た。