θ

企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

6.21 The Summer Solstice 2013(UA、SAICOBABA、The Floating Guitar Borchestra、Fernando Kabusacki、DJ威力) /神戸cafe Fish!

カブサッキさん来日ツアーの参加2日目です。場所は神戸、でも他の出演者の豪華さに行く以外の選択肢がありませんでした。今週2回目の午後休を取って行くことになりました。

会場のcafe Fish!は三宮から徒歩で10分くらい。自分の家からの時間を見ると1時間ちょっとで着きそう。一旦家に帰って支度しても余裕だと思って帰宅。ご飯食べて昼寝。そして寝過ごし、開場時間にはどう頑張っても着かない流れとなりました。定番のミステイクと言えましょう。

そんなこともありながら、電車の乗り換えはスムーズに進み、18時前に到着。外から中が丸見えな空間で、面白そうな場所でした。けっこう人が並んでいる&受付に時間がかかっているでなかなか入れなかったですが、なんとか中へ。DJ威力さんの選曲した音楽が流れ、楽しい雰囲気を感じながらとりあえずビール飲んで、辺りをウロウロしてました。ステージには全出演者の楽器がズラリ。四角じゃない建物の造りや吹き抜けの天井の開放感がよかったです。


■Fernando Kabusacki
この日は完全にソロ。ゆっくりと紡ぐように音を作っていく。この人の生み出す音はなんでこんなに綺麗で瑞々しいんだろう。どんなに歪んだ音を出しても、音の粒子ひとつひとつが生きているように会場を包み込んでいたように思います。

そんな素晴らしい演奏を聴きながら、自分は後ろの方で一緒に来た友だちとご飯を食べていました。ご飯を食べながら、少し喋ったりしながらカブサッキさんの演奏を聴く…贅沢すぎますわ。


■SAICOBABA+The Floating Guitar Borchestra
まずはU-zhaanさんのホルンとヨシミさんのトランペットからスタート。前フリが全然なくて、「ホントに始まってるの?」という感じではありました。そこからヨシダダイキチさんのシタールが加わる。U-zhaanさんもタブラの演奏に切り替え、本格的な演奏へ。タブラのトラディショナルな音にシタール倍音たっぷりのサイケデリックな音が混ざり合い、ヨシミさんの感情、感覚をそのまま表にだしたような声が響き渡る。赤と緑の原色で、サイケ感あふれるシーンもあれば、砂漠をイメージできるようなカラッとした場面もあったりで面白い。

途中からDMBQの増子さんが登場。3人の演奏にギターで絡んでいく。音階をあまり感じさせない広がりあるドローンとした音でした。途中からはBorchestraの面々もステージに現れ、演奏を始める。この間、SAICOBABAのメンバーはお休みで、Borchestraのみの演奏でした。大人数だからできるあっちこっちで音が生まれる奇妙な展開。ただ、SAICOABAとの絡みもなく、水と油のようだなとがっくりしだしたころにSAICOBABAが加わってきました。そこからは宇宙空間でタブラシタールが鳴り響いているようなトリップ感があって凄かったです。特に最後の10分くらい。少しずつテンポが上がっていって、増子さんのギターとダイキチさんのシタール、ヨシミさんの声が会場を走り回り、大きな渦のようなものを作り出す。この10分間のトリップ感覚は麻薬のように病み付きになりそうでした。


UA
ごっついお久しぶりに観ました。今回のバンドメンバーは先ほどから続けて登場のヨシダダイキチさんとドラムに楯川陽二郎さんの2人。内橋さんのいないUAというのは初めてだったし、シタールUAの歌がどう混じりあうかとても興味深かったです。結果は大正解だったと思う。シタールの音色にUAの自由で屈託のない歌声はとても合っていました。楯川さんも触れるように優しくドラムを演奏していて、とてもよかったです。

UAはそんなにMCで喋ることもなく、大体は淡々と歌っていました。途中で1曲曲紹介をするも、その曲は次の次の曲だったようで、ダイキチさんに言われてサラリと誤魔化していたのが可笑しかったです。久しぶりのUAの歌で感激して、やった曲はあんまり覚えてません。「躍る鳥と金の雨」はやったか。本編最後は「TIDA」でした。シタールとドラムだけで思わず身体を揺らしたくなるグルーヴに大満足でした。

で、アンコールでは他の出演者を読んでのセッション大会。みんな楽しそうでよかったな〜という感じでした。


終わってみれば22時くらい。お客さんの数も多すぎず少なすぎずで丁度よかったし、ロケーションも面白くて(演奏している出演者の後ろで会社帰りのサラリーマンや帰宅途中の学生の姿がチラチラ見えたりと不思議でした)楽しかったです。