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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.20 『cero 2nd album ''My Lost City''発売記念ツアー』 /梅田シャングリラ

昨年秋ごろからTLでよく名前を見かけるようになった。何人かはヤバいくらいに夢中になっている。そうなると聴かずにはいられない。ちょうど新譜が出るのか、買ってみよう。なんじゃこりゃ!?めちゃめちゃよいじゃないか。ライブ行こう…。という経緯でちょいと行ってきました。今回の公演は前売りでチケットソールドアウト。開場時間の少し前に着いたけど、かなりの人の数でした。

思ったよりもサッと中に入ることができて、ロッカーも空いていた。これは本当にありがたかった。先週のオールナイトの疲れが残りまくっていて、体力的にきついところもあったので、ゆったり観れる場所を探す。さすがに、中央バーカウンター前の特等席は空いてなかったので、ステージ向かって右側の端の方で手すりにもたれながら観ることにしました。

自分が入ったときはそれほどでもありませんでしたが、開演時間まで途切れることなく人が入ってきて、気がつけばぎゅうぎゅう状態。元々開放されてなかった上のバーカウンター前も開かれてそこまで一杯の人で埋め尽くされてました。

開演時間を5分くらい過ぎてオープニングのSEが鳴り、メンバーが登場。すこし間を置いて、水中都市を思わせる浮遊感たっぷりの音、そこからやさしく奏でられるホーンで「水平線のバラード」のメロディー、そして高城さんのボーカル。いきなり泣くかと思った。そこから、ライブ(冒険)始まりを感じさせる「マウンテン・マウンテン」へ。始まりはこの2曲というのは予想していたけど、予想していたのにこんなにワクワクして心躍るんだろうか。

もう、ceroの作り出す世界に夢中になってしまったと言える状態でした。で、前半のハイライト「船上パーティ」にさしかかる。間奏部分をどうするんだろうと思っていたら、音的にはけっこうきっちり再現していました。さらに、舞台袖からチャンバラしてる人が。曲終わりのMCでひとりはBIOMANだって知ってびっくりしました。活動再開したneco眠るで観る前にこんなところで観ることになるなんて。このチャンバラ、味わい深くて楽しかったです。で、BIOMANはこの後登場はしなかったけど、MCで散々イジられてました。オーガニック系の雑誌で「農業、バイト、DJの3本柱」と紹介されてたみたいで、よくよく考えると謎な組み合わせだよなと思ったりしました。

もう曲順は覚えてないけど、「cloud nine」、「21世紀の日照りの都に雨が降る」、「大洪水時代」、「Contemporary Tokyo Cruise」とかかな。新譜の曲はたぶん全部やってたんかな。

個人的に後半のハイライトはアルバムのタイトル曲「マイ・ロスト・シティー」でした。赤い照明の下で、変拍子でズッシリとくるビートはCDで聴いたときとは違ってかなり肉体的な印象。いい意味で裏切られた感じでちょっと嬉しくなりました。

んで、本編最後は「さん!」でとても清々しい気持ちになって割れんばかりの拍手の中、メンバーはステージを降りて行きました。楽しい気持ちもありながら、「今なら人にやさしくできそう」と思えるような幸せな充実感がありました。もちろんアンコールにも応えてくれましたが、もう満たされすぎてどの曲やったか覚えてません。

曲によって楽器を持ち替えて編成が変わったりで、楽曲中心のライブという感じがとてもよかったです。持ち替えでライブの流れが切れてしまうような感もありそうですが、高城さんのゆる〜いMCが挟まることで、いろいろ緩和されてた気がして、流れが切れるというよりマイペースに楽しくやってるという感じで、観ていて楽しかったです。

新譜がよかっただけに期待していたところもあったけど、正直、軽い気持ちで来たところもありました。終わってみれば「本当にいいライブだったなー」と思える2時間が過ごせました。幸せな気持ちが体に沁みこんでくるようなライブでした。

また行こうと思います。