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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

12.1 ROVO 10th Album "PHASE" Release TOUR !!(ROVO、オオルタイチ、Harp On Mouth Sextet) /梅田シャングリラ

ROVOの新譜リリースツアー、最初は京都だけ行くつもりだったけど、東京からのお知り合いが来られることもあって、勢いにまかせて行ってきました。

開場時間ぴったりくらいに到着。並んでいるのは20人くらいか。思ったよりも少なくて意外な印象。入場もそれほど待たずにさくっと入れました。とりあえず、ビールを飲みながらお話したり物販見に行ったり。何故かお菓子が売っていたのでついつい購入。外国製のミルクチョコレート。日本語と英語とよくわからない言葉が書いてあります。中央にはでっかく「ROVO」の文字が。どこかで見つけてきたものか、オリジナルで作ったものかはよくわかりません。200円と安かったし、これは「お土産にしてくれよ!」というメッセージなんでしょうか、謎です。そんなことをしてたらあっという間に開演時間になりました。


■Harp On Mouth Sextet
特に意識はしてませんが、何度か観てます。やってる音楽の方向性や見た目のインパクト、後ろの映像も組み合わせた全体の世界観は大好きなんです。ただ、個人的にはそれ以上の何かを感じられないんです。


オオルタイチ
RoToRと同じくひとりの打ち込みスタイルでした。温かみを感じさせる音使いと、民族音楽の要素も入り混じったメロディーが気持ちいいです。要素の昇華具合が独特で、完全にオオルタイチワールドを作り出してました。ご本人もステージを飛び跳ねながら歌ったりで、こちらも盛り上がってくる。知らず知らずのうちに踊りまくってました。

何故か聴いていると幸せな気持ちになれる不思議なミュージシャンです。


ROVO
もしかしたら、まだライブ観てない人は読まないほうがいいかも(なんとなく)。

会場に入ってからほとんどずっとビール飲んでたから、けっこう酔ってきてました。そんな状態でのROVO。これはヤバいです。

セッティングが終わり、幕が開く。楽屋への扉の向こうでは腕を組んで待っている 芳垣さんの姿が見える。どんどん高まる緊張感と高揚感。で、メンバーが登場。山本さんはサブのギターを抱えて登場でした。ちょっと可笑しい。

程なくして益子さんのセンセの音が響き、1曲目『Batis』へ。この曲はどこまでも続いていくようで、始まりを感じさせる。これから始まるROVOの世界への入り口のような感覚を覚えました。そして、曲終わりから岡部さんと芳垣さんのドラムデュオが印象的な『Compass』へ。少し暗めだけど、勝井さんのバイオリンの音が暗闇の宇宙空間を羽ばたくフェニックスのようで大好きな曲。新譜の中でも一番聴いてます。このメロディーだけで5時間は聴ける。そこから『MIR』、『ECLIPSE』へと続き、長めのドラムセッションへ。2人ともまさに対決!というような感じで、圧巻でした。そのままの流れで『NA-X』のフレーズを叩きだす2人。「このタイミングでこの曲をやっちゃいますか!」と、とても興奮しました。ここで会場のボルテージは1度目のピークを迎えたと思います。

そこから『Sino+Dub』で少しクールダウン。クールダウンといっても、落ち着いたのは前半の少しだけで、後半は夢中で踊ってた。さらにたたみかけるように『D.D.E』へ。ひたすらハイテンションな演奏で、全然休ませてくれない。頭は何も制御できずに、ステージから放たれる音の洪水にひたすら身体を任せて踊っていました。ふと気が付けば、勝井さんが「ありがとう」と言ってメンバーが去っていきました。

もちろん、アンコールもあり。新譜の最後の曲の『Rezo』をやってくれました。さっきまでのハイテンションの演奏とは対極の穏やかな曲。目をつぶって聴いていたら、立ったまま寝てしまいそうになりました。これまた別次元に連れて行かれた気がします。

迫田悠さんがVJをされていた頃は、あの映像と音とが溶け合って、完璧なステージで別次元に連れて行かれるところが素晴らしかったですが、最近の豆電球を中心としたシンプルな照明でのROVOの演奏は、肉体的でまさにライブバンドだと認識させられるようなものでした。

今回はとにかくセットリストの並びが最高でした。『NA-X』で1回ピークにもっていって、一瞬緩ませておいてからの『D.D.E』とか。で、MCもなくほぼぶっ通しだったんで、このライブ1本が1曲というか全体で大きなうねりのようなものを感じました。

ちょっと残念だったのは、立ち位置のせいか、勝井さんのバイオリンがあまり聴こえなかったところか。


ライブの後は、お知り合いの皆様と打ち上げへ。朝まででも話せそうな感じだったけど、終電のために途中で帰らないといけなかったのが惜しかったです。それにしても、あんなところにあんなお店があったとは…。

いや〜、行くことにしてよかった!また観たいです。