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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

2.5 Phew (with 石橋英子、ジム・オルーク、山本精一、山本達久、山本久土、向島ゆり子)、Gofish + 稲田誠 /名古屋クラブクアトロ

昨年発売されたカバーアルバム『FIVE FINGER DISCOUNT〜万引き』があまりにもよくて、DOMMUNEとかで見たトークが面白くてライブ観たいと思ってたところに東名阪ツアーの情報が飛び込んできました。日程見たら大阪は金曜で行けない…けど観たいっ!てことで名古屋に行ってみることにしました。おかんの話では「けっこう近いよ」ということだったんで、事前準備ほとんどなし。Twitterで教えていただいたところとかはちょこっと調べてたけど、結局ほとんど何も考えずに成り行きで行こうとなりました。

前日は仕事帰りに友だちの家に泊って、午前中うだうだして昼過ぎに出発するという計画性のなさ。けっこう時間がなさそうな気がしたので、新幹線で行きました。京都から30分強で名古屋まで着いてしまい、あまりの早さにびっくりしました。友だちと分かれて3時間経たずに名古屋の地に居る自分が信じられなかった。

名古屋からちょっと足伸ばそうかとか考えたけど、そこまで時間なさそうだったので、名古屋城か、白川公園あたりでも行くかということにしました。その前に朝から何も食べてないし、やっぱりひつまぶし食べたいよねと思って、ググって一番上に出てきた店に行ってみることに。店調べてたらクアトロの近くにもあるみたいだったんで、ちょうどいいかな〜と思いながら歩き出しました。Google Mapではちょこっと歩いたら行けそうだったのにめっちゃ遠かった。勝手に15分くらいかと思ってたけど、40分くらいずっと歩いてた。どうやら、地図の縮尺を勘違いしてたみたい。何度もタクシー乗ろうかと思ったけど、意地で歩いて行った。

あつた蓬莱軒

着いたの16時前だったのに、ひっきりなしにお客さんがいてすごいな〜と関心。めっちゃうまかったです。その分めっちゃ高かったです。3,000円弱。観光あまりできなさそうだし、名古屋のメインイベントってことでありにしました。食べ方よくわからずに挙動不審になったり、慌てまくりでした。こういうところは量が少ないかなと思ってご飯大盛りにしたら、けっこうな量でおなかも大満足。後でひつまぶしってご飯4杯食べる料理なんやって思って腹いっぱいも納得でした。

その後、白川公園の科学館に行こうと思ったけど、改装中で閉館。近くの美術館も入館時間過ぎてしまって入れず。しょうがないので、パルコのビルうろうろしたりしてました。

そんなんで開場時間ちょっとすぎに到着。心斎橋クアトロは客席が横長だけど、名古屋は正方形に近くて、観やすそう。心斎橋みたいに客席に大きな柱もないし、とても印象よかった。

■Gofish + 稲田誠
稲田さんはいつかサスペリアで観て以来です。予備知識なしで観ました。ひとつひとつ丁寧に音を出しながらしっとりとした世界を表現してました。聴きながらふわ〜っとした気持ちになった。

ただ、自分が歌詞をほとんど追わなくて音やリズムを中心に音楽を聴く人間なので、後半少し飽きてしまいました。

Phew (with 石橋英子ジム・オルーク山本精一、山本達久、山本久土向島ゆり子)
ついに生でPhewさんが観れるってことで大興奮。最前列の真ん中へんでかぶりついて観てた。真ん前観たら一直線上に山本精一さんでなんだかあせった。

Phewさんは黒のベレー帽に、丈がひざくらいまでの長さのちょいダボッとしたトレーナー?にチェックのハーフパンツでパンクガールのような印象を受けました。

1曲目『Love Me Tender』が始まった瞬間にCDで感じた張りつめた空気に包まれました。そこから最後までずっと独特の乾いた、ピンとした空気だった。この空気は曲と曲の間も途切れることなく、時折Phewさんが「ありがとう」って言ってたけど、その間もずっと続いてた。観てる方も張りつめてた気がする。この空気感は個人的な印象では限りなく黒に近い緑といった感じ。けっして明るくないし、単純に楽しいんじゃないけど、ちょっと心地いいというか、安心するところがある不思議な空気感。この感覚は今まで感じたことない新しい感覚でした。

アンコールの最後になりましたが、『青年は荒野をめざす』が聴けてよかったです。このアレンジの激しくも儚い感覚が大好きです。山本さんがキレないかが心配でしたが、大丈夫でした。

2回目のアンコールではPhewさんと山本精一さんのデュオで2曲ほど。『見上げてごらん夜空の星を』が聴けるなんて思わなかった!

Phewさんの凛とした佇まいはほんとかっこよかった。自分のおかんと同じくらいの年齢やのにあんなにかっこいいなんて。それにしてもこのバンドは一体なんなんでしょう。とても強い個性がいい具合に混じり合って、歌に寄り添ってました。みんなバックバンドに徹していて、けっしてでしゃばらず、かといって引きすぎずのバランスがとてもよかった。

個人的には山本精一さんがほんまに「バックバンドのおっさん」みたくなってるのが面白かった。

またこの編成でのライブが観てみたいです。


このバンドの動画がなかったので、PhewさんがボーカルのMOSTの動画載せます。