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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

20180610 高円寺百景 / 難波ベアーズ

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何かで不意に見た「高円寺百景」の新譜発売記念ライブ。関西公演は難波ベアーズということで、行く以外の選択肢はありませんでした。

 

早めに難波に到着したものの、のんびりしすぎたせいで、会場に着いたのは開演5分前とかでした。今回は、椅子席と立ち見の2パターンあって「高円寺百景なら椅子だな」と椅子を予約して受付を済ませました。そのとき「椅子席は自分で最後や」みたいなこと言われたから、恐る恐る入って様子見たら、空いてる椅子が4つくらいありました。このアバウトさに安心しながら、適当なところに座って開演待ちです。で、5分押しくらいでライブは始まりました。

 

今回の演奏は二部構成で、第一部が旧譜からの曲。第二部は新譜からの曲という構成でした。第一部は比較的耳に馴染みがある曲が多め(ライブ見ながら「俺、4枚目持ってない」とショック受けたりもしてた)。確か、最初は「Becttem Pollt」だったかな。耳に馴染んだ曲のはずのに、生演奏特有の「揺らぎ」みたいのがあって、とても新鮮に聴こえました。数曲やって吉田さんから曲のタイトル紹介がある、そして次の曲へ…という丁寧な進行でした。曲の間は終始和やかなんだけど、曲が始まると、拍子の頭がどこかさっぱり分からない強烈な曲のオンパレードです。踊れる曲と紹介されたものが7拍子だったのには笑いました。メンバーのMCで「飛んでたらどこかで拍子が合う」とか「全部1拍子と思えば大丈夫」みたいなことも言ってたり。実際、曲自体は難解で全く展開が読めないんだけど、あまり深く考えずに自然に耳を任せていくと確かに踊れるし、ポップなんですよね。この辺のバランス感覚は本当に素晴らしかったです。

 

そして、新譜からの曲が披露された第二部。第一部で演奏された旧譜の曲は、比較的ダウナーなものや、ロックテイストなものが多い印象がありました。新譜の曲については、スカッと明るいものが多い印象でした。ヘビィな音色で、激し目の雰囲気の場面でも、一種の突き抜けた明るさや軽やかさがあったように思いました。この辺は、現在のメンバーの資質が現れているのでしょうか。これまでの音源とは違った世界が開けて、とても新鮮でした。

 

で、アンコールです。演奏された曲は「Sunna Zarioki」で、まさかのお客さんがコーラスで参加する客席参加型の演奏となりました。東京ではいきなりやって「練習したかった」という声があったらしく、今回の大阪ではしっかり練習タイムあり。お客さんも思ったより乗り気で、練習、本番と元気よく楽しい感じでした。そして、ダブルアンコールがあって、1曲丸々は無理だったので、できそうな曲(何かは忘れた)の後半部分やって大団円で終わりました。

 

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ちょっと古い映像だけど

 

この日のライブでとても印象的だったのは、メンバーの楽しそうな様子や熱量が自然と客席に伝わってきたことでした。頭がおかしくなりそうな曲ばかりで、普通なら楽譜をなぞるだけになりそうなものなのに、完璧な演奏に加えて生演奏ならではの活きた演奏であって、本当に素晴らしかったし興奮した。そして、楽しかった。アンコールのコーラス参加は、そんなメンバーの空気が伝わったからあんなに自然に行えたのかなと思いました。

 

なかなか頻繁にはライブをしないバンドだけど、毎年1回くらいはライブ観たいな。