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行ったライブのレポなどが書かれていると思います

10.30 TRANSPARENTZ×坂田明 vs skillkills /秋葉原GOODMAN

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TRANSPARENTZのライブがある。週末にある。秋葉原グッドマン。でも行ける!ということで、行ってきました。
 
かなり早い段階から行くことは決めていて、翌日の仕事も午前休を確保。準備万端というところでしたが、ライブの日の1ヶ月前に事故で両足骨折してしまい、一瞬「行けないかも」と思ったりだったのですが、気合いで治し(ちゃんとリハビリ担当の方の言うことを聞き、着実に治し)、体力的にも「退院翌日に十三でSxOxB観たし、東京くらい行けるやろ」と深く考えずに行きました。お昼に京都出てそのまま秋葉原へ。ちょっとは遊ぼうかとも思ったのですが、眠かったので、ホテルでダラダラしてました。そのまま開場時間くらいに場内へ。
 
グッドマンはステージも広く、高いので、とても観やすくていいハコ。客席もほどよい広さで、好きなところのひとつです。この日は何か他のイベントと被ってしまっていたのか、お客さんの入りは少し悪かったかな。そんなことも少し思いながら、物販コーナーで山本さんのCDとTRANSPARENTZのTシャツを購入。Tシャツは正直、かなり高価でしたが、入院生活でお金を使ってなかったことや、特典で山本さんや坂田さん直筆イラストが描かれた色紙が付くということで、思い切って買いました。自分は坂田さんのミジンコの絵でした。できたてホヤホヤのものを頂きました。そんなことをしていたら、5分押しくらいで最初のskillkillsのライブが始まりました。
 
 
skillkills
数年前に梅田のシャングリラで観て以来かな。多分、その時と編成が変わっていて、ベース、ドラム、ボーカル(というか、ラップ)+エレクトロニクスの3人でした。異様にぶっとい音のベースとドラムが圧巻としか言いようがなかったです。足のこともあったので、後ろの方の椅子に座って観ていたのですが、椅子のしたの戸棚みたいな空間の戸が音の振動で何度も開いてきて、何回も戻す作業をするという状態でした。凄く身体に悪い音圧でした。また、このリズム隊の間の取り方が独特で、普通のビートが突然止まったり、微妙にズラしたりと気持ちよく乗せてくれない。でも、ボーカルのリリックのおかげか、全体で聴くと不愉快ということもなく、乗れるんですよね。ドラムやベースのタイミングとは違うんだけど、乗りながら聴いていて、たまにドラムのスネアとバスドラに「うっ!」ってさせられる。この辺の感覚がとても面白かったです。そして、中毒のようにまた聴きたくなってしまいます。
 
そんな感じなので、音については凄いストイックに追及しているんだろなと思わせられるんだけど、合間のMCでTRANSPARENTZのCDを出して宣伝してたりするお茶目な場面もあって、肩ひじ張らずに観ることができました。前回観たときは、生演奏のヒップホップユニットという印象が強かったんですが、今回はそういう枠組みではくくれないような独自の音楽に行きついているという印象を受けました。むちゃくちゃ凄かったです。
 
 
 
 
 
TRANSPARENTZ×坂田明
skillkillsの演奏が終わり、一旦、幕が閉まってセッティングへ。20分くらいかな、幕が開くとステージ上で準備が整ったメンバーが立っていました。
 
最初に印象的だったのは、メンバーの機材がシンプルになっているということでした。日野さんはピンクのノイズマシーンがなくて、その代わりにテルミンが。山本さんも今回は机なしで、足元にエフェクターが並ぶのみ。そのためか、使用アンプも1台少なかったような…。
 
そんなことをゆっくり思うかどうかのあたりで、いきなりテンション振り切れたような演奏が始まりました。徐々に盛り上げるとか、そんなことは一切ない文字通り振り切れた演奏です。いきなり沸点からのスタート。HIKOさんのブラストビート、いつものストラトをかき鳴らす山本さん。日野さんは冷静だけど、極悪極まりないノイズを。エフェクターとか一切なしで、ノイズの海を突き抜けてくる坂田さんのサックス。まさに「全面照射」という言葉の通りの音でした。そんな各パートの音をしっかりつなぎ留めるようなissheeさんのベース。これがないと、収拾がつかないのではないかと思います。
 
メンバーから発せられる音が会場内を満たしていき、それがうねり出す絵が見えてきて、抜け出せないTRANSPARENTZの世界に嵌っていきました。山本さんはマイクでスライド奏法を繰り出していたりとパフォーマンスでもテンションの上がり具合はよくわかりました。そのテンションが頂点に達したのが、中盤での坂田さんの絶叫でした。水を飲み、マイクの前に立ってからの恐ろしいまでのテンションの絶叫。耳ではなく、心臓をえぐり取られそうな勢い。自分もだけど、坂田さんが死なないかなとちょっと不安になるくらいの尋常じゃないくらい。ブチ切れた絶叫に反応するようにバンドの音のうねりは渦になり、場内を侵食していくよう。
 
後半に差し掛かると、前回のライブでも感じた違った側面からのアプローチもありました。HIKOさんのリズムパターンが変わっていき、それに呼応するように他メンバーの音も少しずつ表情を変えていく。沸点を迎えたままの状態でメンバーが反応していくのが面白かったです。なんか、アフロビートっぽい瞬間もあったりで、新鮮でした。あくまでノイズというところを軸に、こういう瞬間が出てくるというのは「バンド」ならではのことなのかな。
 
そして、終盤。メーター振り切れたままで、どうやって終わるのか…。これまでは、徐々にメンバーがはけて行ったりやHIKOさんだけが残って終わったりなど、終わり際もいろいろでした。今回はバンッと全員が同時に終わりました。何度かタイミングを図っていたり、終わったと思ったらHIKOさんがドラムを叩きだしたりで、この辺はちょっと笑みがこぼれてしまう瞬間でした。
 
そんな感じで50分くらい?終わった瞬間は「それほどでもないかな」と思っていましたが、ホテルに戻ってからの耳鳴りで「相当やられていた」ことを自覚し、このバンドのライブはまだ終わっていないのだなー、と思いながら、クタクタになって寝てしまいました。メンバーがみなさん多忙なので、なかなかできないだろうけど、定期的に続いて欲しいバンドのひとつです。東京まで来て本当に良かったなー!