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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.24 JUKE JOINT TOUR2016(KING BROTHERS、TADZIO、COUNT PHANTOM、folk enough) /栄Partyz

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西宮の狂犬、キングブラザーズが主催する極力音響のチカラを頼らずに開催されるライブイベント「JUKE JOINT」。今回も各所のメンツもとても良くて、非常に興味深いものでした。その中でも、名古屋のメンツが個人的に飛び抜けていたのと、週末だったことから名古屋公演に参加してみました。
 
会場となるParty'zは初めての場所。GoogleMap先生の案内が微妙で、かなり迷ってしまいましたが、なんとか到着。地下への階段を下りて、受付を済ませる。手前側はロビーみたいな感じで、物販があったり、お客さんたちが楽しそうにお話ししたり。で、ガラス張りの壁の向こうがライブフロア。かなり狭い&天井が低くて圧迫感がある。けど、それがライブハウスっぽくて好印象でした。ステージ上にはカウントファントムの機材があり、フロア端の区切られたスペースにはfolk enoughの機材が並べられています。フロアライブなのか、これは期待感しかないです。と、そんなこと思っているうちに開演となりました。
 
 
folk enough
観るのは昔のボロフェスタ西部講堂時代)以来なので、何年ぶりになるのか…。メンバーはかなり替わったのかな。どうしてもドラムの女性の印象が強くて、そこは替わってなくて、ちょっと安心だったり。
 
なんというか、このバンドは緩さと緊張感のバランスが本当に素晴らしい。そして、各パートの間みたいなものも独特で、カッコいいな~ってずっと観てました。今回は生音だってこともあって、ドラムのちょっとした音の強弱なんかもリアルに伝わってきたし、さっき書いたような間やアイコンタクト、そういった生々しいものがこのバンドのヤバさをストレートに伝えてくれた気がしました。
 
ライブの後半で、ベースの方が手を振り回したときに照明の目隠しがぶっ飛んで、すっごく明るくなったアクシデントも、もともとあった演習のように楽しめたし、そこでテンション上がるお客さんも間違いないなって思える瞬間でした。
 
 
 
 
COUNT PHANTOM
なんか聴き慣れないイントロからのスタート。新曲でした。複雑な楽曲展開や、休符の挟み込み方にプログレっぽいものを感じながらも、全体で聴くと非常にポップでキャッチーな楽曲になっているところがやっぱり凄い。ロックミュージックが持ってるキラキラしたものがすべて詰まってるようで、のっけから「最高やな!」と再確認させられました。3曲目にも新曲があって、こちらはポップ要素強めで、むっちゃキャッチーでやっぱり最高でした。サビの歌詞やメロディーが反則的。
 
そして、既存曲もアンプやドラムの音そのままで、各パートの音がぼやけることなく、くっきりと聴こえてきた印象です。イマイさんのベースのうねり方が半端なかったし、ミズウチさんのファズも恐ろしいくらい。アツミさんのドラムも切れ味抜群で、良かったな。いつもは楽器の音に埋もれがちなメンバーのボーカルもしっかり聴こえ、前に出てきていて、そこも良かったです。このバンドは歌詞が面白いものが多いからしっかり聴きたかったりします。
 
相変わらず、MCなしの25分くらいのライブでしたが、観るたびに確実に良くなっているバンドってやっぱりいいですね。
 
 
 
 
 
TADZIO
突然の活動休止発表があって、個人的にはすんごい残念すぎる女性2人組のハードコア・ポップデュオ。今回はフロア中央に2人向かい合うかたちで機材をセットしてのフロアライブでした。ベアーズでもこの形式のライブを観たことがありますが、このバンドはこういうジャンキーなシチュエーションが非常に良く合います。
 
セッティングに時間がかかったみたいだったけど、いつもの仮面をつけたお2人が登場し、爆音のギター・ドラムが場内に鳴り響く。「もっと前来いよー!」という煽りに反応してお客さんもジワジワと前のほうへ。気が付けば自分はドラムギリギリのところまで来ていました。
 
多分、40分くらいだったかな。いつも通り、MCなんてなしでひたすらに曲を演奏し続ける。「Pig」で仮面をふっ飛ばす。後半でパート入れ替えがあったりと、大枠の流れは同じなんだけど、やっぱり興奮してしまう。長めではあったんだけど、あっという間に終わった印象でした。活動休止するというのに、いつも通りのライブで、なんだか安心しました。休止は残念だけど、TADZIOらしいなって。
 
美しい女性2人が「ビッチ!!」や「ファッキュー!!」連呼しながら強烈なガレージサウンド演奏してる姿は本当にヤバい。また、どぎついことを言ってるんだけど、声が可愛らしいから、そこまでどぎつく聞こえないところも、とても好きです。曲もそれぞれしっかりしたリフがあって、非常に聴きやすくてかっこいいんですよね。
 
また、ほどほどの時期に活動再開して欲しいです。
 
 
 
 
 
入口あたりで談笑していたら、ライブが始まりました。前半は新曲があったり、後半に「Big Boss」、「マッハクラブ」で締めだったかな。時間の関係か、トリだけど本編30分くらいのライブでした。
 
会場の天井がめっちゃ低いことを逆手にとって、「天井まで届かせろ」って感じの煽りでお客さんの上を泳ぐマーヤさん。生音やし、正直デカさという意味での迫力はあんまりなのですが、アンプから出てる音は何だか音に芯がある気がして、その音を聞いていると、ステージからまき散らされるギターやドラムの音が何倍の大きさにもなって聴こえてくる不思議。これは面白い体験でした。
 
短い時間だからこその嵐のようなライブ、最高でした!アンコールでは、ドラムもフロアに持ってきて、ガチのフロアライブ。こちらも最高やったです!
 
 
 
 
 
どのバンドもマイクを使ったのはボーカルくらいで、他の楽器はアンプ直の音で展開されたこのイベント。だからこそのフロアライブとか、自由度の高さもあって、むちゃくちゃ臨場感ある凄いイベントでした。是非とも定期的に実施して欲しいな~!今回ので、一気にはまってしまいました。