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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.16 井手健介、柴田聡子、OA:トンチャイ・K・ウィーラセタクン /喫茶ゆすらご

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今年最初の柴田聡子さん。場所も気になっていたけどずっと行けなかった喫茶ゆすらごです。
 
ゆすらごは少し交通アクセスが悪い(大通りの間の路地にあるので、最寄り駅から歩いていくのはきつい。基本自転車な感じ)。だもんで、車で行ってきました。側までは迷わず行けたんですが、京都の路地独特の一方通行地獄に迷い込んでしまって泣きそうでした。
 
なんとか到着して中に入ってみると、町家を改装したのかな、京都らしいレトロな雰囲気な店内でした。畳の感触とか懐かしいな。チケットは売り切れとのことで、最初はまばらだったお客さんも、気がつけば一杯になってました。いっぱいといっても50人くらいなので、アットホームな空気でとてもいい雰囲気。今回の出演者みんなギター弾き語りで、合わないはずがない。
 
 
トンチャイ・K・ウィーラセタクン
甘い声で、フォークやボサノバっぽい曲に変な歌詞が乗ってました。メロディーもいいし、演奏も上手いのに、「タロイモ太郎」とか「サカナは炙ったイカでいい」とかいう歌詞で全部台無しにしてた。しかも、淡々と歌っていたから、お客さんも笑いを堪えている様子。この台無し感がとても良かったです。本当面白かった。
 
 
 
 
 
柴田聡子
柴田さんのライブを観るのはいつぶりだろう。1年は経ってないけど、半年は経ってると思う。アコースティックギター弾き語りで、こういう空間だとすごい映えるなー。
 
最初の曲は「悪魔のパーティー」から。新譜の中でも特に好きな曲からのスタートでめちゃ嬉しかったです。こういう少し深緑な音色の曲は大好き。そこから2曲ほど演奏して、おもむろにMCへ。お客さんに「薄めにしてもらっていいですか…」と言って光るメガネをつける柴田さん。突拍子もないこの展開に爆笑の場内。友だちが作ってくれたそうで、その紹介。このメガネにちなんだ曲を作ったということで、「やります」と。そのメガネを外して歌おうとされましたが、お客さんからの声に負けてメガネつけたままで歌ってました。照明も暗くして、暗い中で柴田さんのメガネだけが光る…。シュールな映だったなー。
 
その後は普通に歌ってました。40分くらいかな。ほとんど知らない曲ばかりで、知ってるのは最初の曲と最後にやった「ニューポニーテール」くらいでした。どんどんできる曲。そのどれもが素晴らしくて、びっくりする。あと、ギターの弾き方が変わったような気がしました。けっこうパーカッシブに弦を叩くような感じの演奏になってて、前はこんな感じやったかなと思いました。
 
常に変わり続ける柴田さん。その時、その瞬間瞬間が切り取られたような歌に感動しました。涙流す感じでなくて、しみじみと感動してた。
 
 
 
 
 
井手健介
完全に初めてです。クラシックギター弾き語り。ちょっと頼りなさそうな外見と優しい歌声に少しずつ惹かれていきました。後半2曲かな、新譜で柴田さんがコーラスで参加されたってことで、一緒にされていて、めっちゃ良かったです。声の混じり方が、耳が気持ちよくてとろけそうでした。約40分。ゆすらごの空間と歌が溶け合っていて、素晴らしかったです。
 
で、アンコールでは柴田さんと井手さん2人の共演。カバーで3曲ほど。最後の最後がまさかのマッキーのカバー。井手さんのギターと、そろばんをパーカッション代わりに、コーラスをする柴田さん。演奏はちょっとぎこちなかったけど、そのぎこちなさの微笑ましい感じとお客さんの笑顔で本当に幸せな空間ができあがっていたと思います。
 
 
 
 
 
終わってみれば、22時近く。真冬の京都の街の外れで行われた幸せなホームパーティーって感じで楽しかったです。