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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

10.16 いいにおいのするイベントの10周年(Vampillia、Vampillia×戸川純、world’s end girlfriend & POLTERGEIST ensemble、MASONNA、O.A. : VMO)

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かねてより、とんでもない組み合わせのイベントである「いいにおいのするイベント」の10周年イベント。Vampilliaはもちろんですが、戸川純さん、MASONNAと気になる人も多く、ついつい行ってしまいました。
 
開場時間を少し過ぎたところで場内へ。今回はMASONNAを俯瞰で観てみたいという気持ちがあって、2段目(梅田クアトロは元映画館だったかで、客席フロアが3段くらいになってる)の真ん中あたりをキープしました。平日だったこともあってか、最初はフロアの3割も埋まってなくて、正直大丈夫かって不安にもなったけど、気がつけばほどよく埋まっていて、他人ながらひと安心です。
 
 
VMO
ライブ前にミッチーさんが出てきていろいろ説明。ライブの照明は全編ストロボ、振り付けの指示、合図したらメンバー担いでフロアを練り歩いてくれ、など。そしてメンバーが登場。よくは見えなかったけど、ほぼVampilliaメンバーだったと思います。
 
ライブはとにかく凄かった。打ち込みメインで轟音ノイズ大会。まだまだお客さんの入りはまばらなフロアに飛び込んできたり、担ぎ上げられたりでパフォーマンスもカオティックでした。
 
 
こないだの久しぶりのライブは行けなかったから、かなり楽しみにしていました。ノイズメーデー以来5ヶ月ぶりか。今回は珍しく?ベアーズではないこともあって、あえて真ん中らへんで音を楽しむことにしました。
 
クアトロの広いステージで黙々と機材を固定するマゾさん。この時間の緊張感とワクワク感はこの人でしか味わえないものです。程なくしてセッティングが終わり行ったん楽屋へ戻る。
 
少しの間があり、遂にMASONNA登場。絶叫とともにノイズが撒き散らされます。クアトロの音響のせいか、凄いクリアなノイズ。けど、思ったより音は大きくない。そして、いきなり機材トラブルで音が出なくなる。まだ開始10秒くらい。どうなるかと思ったけど、なんとか持ち直して再度絶叫とノイズの洪水が。
 
ステージ上でマイクスタンドを振り回すMASONNA。そのまま客席に投げ込んできそうなくらいのテンションだったので、思わず身体を伏せてしまいました。それくらい狂気的なものを感じました。
 
全編で2分にも満たないライブ。だけど、終わってみると異様な疲れと満足感があるライブ。最高です。ただ、やっぱり近くで観た方がよかったかな〜。MASONNAのライブは音のみではなく、狂気的なパフォーマンスもあってこそなんだと感じました。
 
 
 
 
world’s end girlfriend & POLTERGEIST ensemble
初めてでした。バイオリンやチェロなんかもあって、美し過ぎるくらい美しい音像と映像。移り行く景色は、まるで、映画を観ているような気がしました。個人的には、ちょっと各パートが長かったかな。
 
 
今回は真部さんもバッチリ参加。その代わり、吉田達也さんがおらずに他のドラマーの方が。ギター×3、バイオリンにベース、ツインドラム、ボーカル×2という編成だったか。
 
ライブ前のお約束、ミッチーさんのソロタイム。108つのネタからお客さんが選んだものを披露するやつ。前列にいた外人のお客さんを指名して「7」をリクエストされました。ま、前に観たのと同じでしたが…。どんなのかは会場で観た方がよいです。かなりくだらないけど、自分は好きです。
 
この茶番を観た後で、気持ちの切り替えもできぬままに本編が始まる謎さ。これがVampilliaと言えばそうなのかも。本編も混沌の中に潜む美しさみたいのを感じさせる素晴らしいものでした。モンゴロイドさんはフロア中程でハシゴに登って暴れ回ったり、暴力的なところや綺麗な旋律が悲しい気持ちにさせたり、聴いている方の気持ちをぐちゃぐちゃに掻き乱して最後は暗いトンネルから抜け、突き抜けたような清々しい気持ちになって終わるところが素晴らしいです。
 
 
 
 
 
戸川純さんは名前はずっと見ていたんだけど、大御所感が凄過ぎてこれまで触れずにいた存在でした。先ほどのライブから、セッティングをし直してそのままの流れで始まりました。
 
正直、最初は「変なおばさんが出てきたな〜」くらいで、歌も上手い訳ではないし、何なんだろうと思っていたんです。が、気がつけばめっちゃ惹かれてました。音のズレ具合とかたまらない。これが正しいのだと無理矢理思わせるくらいの何かがある。歪な正しさがあったように思いました。こんなに存在感のある人はそうそういないです。
 
かなりあっけに取られながらある種最低で最高なライブでした。
 
 
 
 
 
で、アンコールは戸川さんなしで「endless (massaka)summer」でした。ここはバーニング真部タイムがあって胸熱でした。はっちゃけてたな〜。
 
 
 
 
そんな感じで、4時間くらいの長丁場のイベント。たくさんの混沌に触れられた素晴らしいイベントでした。これからも面白いイベントに期待すると共に、Vampilliaも追い続けていきたいです。