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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

1.11 U.F.O.CLUB19周年記念「DMBQ・PHEW 2マン!!!」(DMBQ、PHEW) /高円寺UFO CLUB

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行くしかないツーマン。次の日も関東方面で観たいイベントがあったので、併せてって感じで行ってきました。
 
 

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当日は早めに東京入り。こっちのお友だちの皆様と初詣〜おやつ。初詣で引いたおみくじは中吉でした。が、縁談は「途方に暮れて迷う事あり」とのことでした。これらを経て、高円寺へ。開場20分前くらいについて、ビルの入り口で喋りながら待っていました。こういう時間も楽しいですね。
 
赤い照明と壁面のペイントが印象的な店内は、独特のアングラな空気があります。なんとか前の方をキープしながら開演を待っていました。お客さんがどんどんと入ってきて、気がつけば超満員の場内。そして、ステージの幕が開き、先方のPHEWさんのライブが始まりました。
 
 

PHEW

打ち込み中心のライブ。PHEWさんは椅子に座って機材を操作しながら言葉を紡いでいました。打ち込みとはいえ、アナログ機材が多いからか、あんまり聴いた事がないような音の質感。一定のビートを刻みながら、電子音が場内を浸食していくように広がっていました。
 
ずっと閉塞感がある音が続いて、そこからトンネルを抜けたような開放感とともに歌というか朗読というか、独特のトーンで言葉を発するPHEWさんの姿が綺麗でした。凄く癒されるというか、満たされるような不思議な40分でした…。
 
 
 
個人的な感覚としては、昨年のメテオナイトの復活ライブでがっくりきて、年末の味園ユニバースでかなり感激したのを経ての活動再開から3回目のライブ。メンバーは増子さんと和田さん、ベースにユニバースのときの女性という3人編成でのライブでした。
 
ステージの幕が開き、凄い形相でギターを搔き鳴らす増子さん。和田さんはドラムの上に立っていて、「やっぱりDMBQはこれでないと!」と嬉しくなってきました。
 
結論は「最高だった!」です。増子さんは何度も足を蹴り上げ、身体を仰け反らせながらギターを弾いている。ねっとりした唾液もしたたり、異様なくらい大きい音でねばっこいギター。和田さんはこれまた1音1音が異様に大きな音で、表情豊かにドラムを叩いてました。ベースの方も身体が震えるくらいの強烈な音。どこかしなやかさを感じるのは女性ならではなのかな。
 
会場の照明の関係もあってか、地獄の底で蠢くマグマのような熱量と狂気を感じました。後半のサイケな展開も素晴らしくて、ずっと感動してました。さらに、中盤では10年以上前の作品である「ANNULAR MUSIC」のオープニング曲「Clockwise」が演奏されて泣きそうでした。自分がDMBQを知って、ライブに通い出した頃に発売された作品。そんな思い出も蘇ってきて、観ながら感激してました。イントロのベースフレーズが聴こえてきたときに「もしかして…?」って思ったけど、もしかしたので泣きそうでした。
 
途中で少しのMCとチューニングを挟みましたが、ほぼノンストップの50分くらいの演奏。空中ドラムや、ガスマスクといったパフォーマンス面での激しさはなくなっていましたが、音の凶暴さは以前にも増して凄くなっていたし、増子さんのMOANやThe Floating Guitar Borchestraを通過したアンビエンスな新しい側面もあったのが印象深かったです。アンコールの拍手もあったんだけど、個人的には「それは必要ないんじゃないかな」ってくらいやりきってくれました。
 
ライブ後の「新しいかたちで頑張っていこうと思います」という増子さんの発言もあってか、この日のライブを観て吹っ切れた気持ちになりました。現在のDMBQのすべてを出し尽くしてくれたと思うし、これまでを断ち切る何かを感じさせる素晴らしいライブでした。
 
会場を出て、皆で打ち上げてたんですが、さっきを反芻しながら「ああ…」ばっかり言ってました。最後の一杯でハイボール頼んだら、サイコロ振った目で無料or倍量というゲームやって、倍量飲んでふらんふらんで宿に戻りましたね。
 
 

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