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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

12.28 ギターウルフ&DUM-DUM presents『宇宙戦艦ミソノFEVER』 /味園ユニバース

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メンツが最高に素晴らしいのと、会場が最高に素晴らしいから、行ってきました。自分はこれが今年のライブ納めとなりました。
 
当日は午前中に職場の大掃除をしてから年末の挨拶を済ませてそのまま大阪へ。早めに到着して近くでご飯食べた。行きたかったうどん屋は満員だったんで、適当に。適当に入ったお店で食べたカレーうどんも美味しくて、大阪を感じたり。そんなで開場してから少し経って場内へと。
 
入り口のケバケバしい照明の階段を降りた先に広がるフロアは何度来てもやっぱり興奮します。イベントはメインの宇宙戦艦 STAGEと、フロア後方に設置されたFEVER STAGEの2ステージ制で、交互に演奏が続くスタイルでした。FEVER STAGEはフロアライブで最前列くらいしかメンバーがよく見えないんだけど、だからこそヤバそうなことが起こる予感がする。
 
お客さんの入りも結構あって、開場間もないのに場内は盛り上がっていました。自分も荷物を置いて、フロアでお客さんの盛り上がりと共に開演を待っていました。で、定刻通りに開演です。出演バンド多いので、それぞれ簡単に。
 
 
 

ロッキン・エノッキー +浦朋恵&ザ・ロッキン・バリトーンズ

初めて観たけれど、本当に楽しいライブでした。オールドスタイルのロックンロールやR&Bが中心で、なんだか逆に新鮮。ほどほどに緩く、何より楽しそうに演奏してるメンバーの姿に自分も思わず身体を揺らしてしまう。浦朋恵さんのぶっといバリトンサックスよかった。モニターに足を乗っけたりしながら演奏し、歌うエノッキーさんは「あんな風に歳をとっていけたら素敵だろうな〜」と思いながら観ていました。
 
 
RED SNEAKERS
ワッツーシゾンビの山本テルトシさんがいるってことで、気になっていたバンド。テルトシさんは相変わらずバッキンバッキンなドラムで、後半にはドラムの上に乗って投げキッスなんかも。ステージ映えするな〜、と思いながら観てました。音も大きいんだけど、正直、楽曲があまり好みではなくてあまり惹かれなかったです…。
 
 
 
 
 
フロア前方は黒山の人だかりでした。自分は次のおとぼけビ〜バ〜を前で観たかったから、後ろの方から眺めていたんですが、盛り上がりが凄かった。ライブ前のサウンドチェックからフルスロットルで、「サウンドチェック」っていう曲を演奏していた感じ。
 
CDは何枚かあるので、なんとなくライブの感じはわかっているつもりだったけど、それよりも3倍くらい強烈なステージでした。速いテンポで攻めまくるガレージパンク。前に居てたら最初の10分で汗まみれになること必至だったと思う。曲もわかりやすくて、頭空っぽで楽しめそうなのもいいですよね。またちゃんと観たいと思いました。
 
 
 
 
 
おとぼけビ〜バ〜
演奏された曲はたぶん、
 
1.おとぼけビ~バ~のテ~マ
2.ぶりっこ撲滅
3.ちゅっちゅソング
4.さわらんといて
5.あなたがフォーリン・ラブしたのはわたしがきらいな女の子
6.あきまへんか
7.ウルトラミラクルス~パ~サイヤサイケフェスティバル
 
 
音が固まりになってガツンとくる感じがやっぱり好き。今回は大好きな「ちゅっちゅソング」もやってくれたし、珍しく「愛されルーレット」も演奏されて嬉しかった。この曲のリフはめっちゃ頭に残る。一瞬入る休符とか、好きです。すっごい独特の歌詞も面白い。7曲ほどで20分くらいのステージでしたが、いつも通りぶちかましていました。ラストの「ウルトラ…」の盛り上がりは本当に楽しかったな〜。合間にあったよしえさんのMCも面白くて笑いまくったし、スカートなのにマイクスタンドに足をかけて歌うあっこさんのセクシーなとこもよかったし、みんな個性的でいいバンド。
 
楽しかったです!
 
 
 
ビ〜バ〜のライブが終わってから、飛び出すように宇宙戦艦 STAGEへ。なんとか中央2列目確保で、サウンドチェックの様子を見ていました。向かって右手に増子さん。アンプ3台使用で、ギターは最近ずっと使っているもの。中央は和田さんのドラム。そして、左手はベース。前回、メテオナイトで観たときは男性でしたが、今回は女性でした。WATER FAIの人かな?MOANで一緒にされてたし。自信はないです。松居さん、龍一さんはやっぱりおらず、そういうことなんだとはっきり分かってしまって少し悲しかったり。そんなことを思っているうちにサウンドチェックが終わり、メンバーは一旦舞台袖へ。少し間を置き、再度メンバーが登場し、ライブは始まりました。
 
ライブは30分ほど1曲。前半はスローテンポで重たいリフが印象的な展開。轟音にまみれ、どっしりとした音と、ハードなリフにメンバーは変われど「これが自分の待っていたDMBQの音だ!」と涙を流しそうになってしまいました。そして、中盤は増子さんソロの延長のようなドローンサイケの世界へ…。先ほどのハードな轟音のせいか、ベースアンプがトンでしまうハプニングも。焦ったスタッフが必死で修復を試みる。アンプヘッドを交換することでなんとか立て直しができたみたい。よかったです。
 
後半は、少しノイジーな轟音ギターの暗黒世界が広がっていきました。和田さんはドラムを蹴散らしながら叩いていき、半壊状態のドラムセットでむちゃくちゃ重たい音を出していました。ライブ終了後、少しの間「何てものを観てしまったのだろう…」と呆然としていました。今回のライブはそれくらい凄かったです。
 
 
 
 
 
少しのDJタイムを挟んでのライブ。DJタイムの間、フロアの中央でむちゃむちゃに踊っているモタコさん。めちゃめちゃすぎる。んで、なんか流れでライブが始まりました。
 
これまでのライブの影響か、この日のモタコさんはバイオレンスぎみ。演奏前の嘔吐、ライブ中の客席乱入は当たり前で、終いにはPA卓前のでっかい椅子を持ち上げようとしたり。そんなパフォーマンスなんだけど、どこか面白さがあるのはやっぱりモタコさんの魅力なんだろうな〜。お客さんも楽しそうに観ているのが面白いです。
 
演奏は、ドラムが道下さんになって、かなり直線的になった印象がありました。キララさんのギターは相変わらず独創的で面白いし、こんなバンド他にはないよな〜と思いながら楽しく観ていました。久しぶりに「這う」も聴けてよかったです。
 
 
 
 
 
N'夙川BOYS
ここ何年かニアミスばっかりで全然観れていませんでした。4年振りくらい?気がつけば凄い人気で、ステージ前には凄い数のお客さんが集まっていました。自分は後ろから観ていましたが、盛り上がっていた。
 
知ってる曲は「Candy People」や「物語はちと?不安定」あたりの初期のものしかなかったんだけど、バンドをやるってことの楽しさや喜びがとても伝わってくるステージで感激しました。ロックンロールバンドのキラキラした感覚がいつまでも損なわれずに続けられてる奇跡的なバンドだという気がしました。
 
 
 
 
 
FEVER STAGEのトリ。これはトリにふさわしい強烈なステージでした。1曲目の「わたし keep'on ええ感じ」から客席は狂ったように踊りまくっていて、気がつけば自分は前に出て観てた。フロアライブということもあって、危険を感じたのか、スタッフが出てきて必死でこれ以上前にいかないようにと押さえてたのも印象的。そこからも「DOしてる?」や「からっぽだから」とかテンション上がらない方がおかしいだろうって曲の連続で、ライブが進んでいくたびに自分の中のトリガーがひとつひとつ外れていくのがわかりました。セイヤさんも「照明を明るくして下さい」とか「メインステージに負けないくらいの爆音にして下さい」って煽るようなことを言っていたのもあると思います。
 
そして圧巻だったのはライブの最後で演奏された「THIS IS レボリューション」。これは死ぬかってくらいの盛り上がりで、なんだかお客さんの目が据わってたような…。間奏でドラムセット解体し、メインステージ寄りのところでの演奏。お客さんに囲まれながら興奮状態で狂ったように踊りまくるお客さんの姿に鳥肌が立ちました。必死でアンプや機材を前に持っていくスタッフさんは大変そうでしたが(笑)。そして本当の最後の「クルクルパー」ここまでやっておきながらさらにこの曲を持ってくるワッツーシゾンビは最高や。
 
3年前のフジロック苗場食堂や同じ年か翌年の京都精華大学で観たお客さんが暴徒化したものが印象に強く残っているんだけど、今回のライブはそれに匹敵するくらいかそれ以上に凄いライブでした。まさに「やってやってやりまくって」ました。
 
 
 
 
 
ワッツーシゾンビで燃え尽きたので、後ろで観ていました。後ろで観ていても気持ち悪くなるくらい爆音でした。レポや感想を書くってこと自体がおこがましいくらい。とっくにメーターは振り切れてる。ていうか、ぶっ壊れてる。他の人では絶対に真似できない。その領域まできている3人のステージはとても美しかったです。
 
 
 
 
 
そんな訳で、7時間くらいの長丁場のイベントでしたが、退屈する瞬間がほとんどなくって本当に楽しいライブ納めとなりました。地味にタイムテーブル通りに進行していてストレス感じなかったのもよかったです。こういうイベントだと、押しまくってゲンナリすることが多いんだけど、そんなの全然なくて、長かったけどライブ以外で疲れることなくてよかったです。