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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

4.20 (なつかしい未来01)2014 APRIl input (KATSUNOVA 、山本精一 、数えきれない 、もぐらが一周するまで) /京都アバンギルド



最初は特に行く予定はなかったのですが、もともとあった予定がなくなってしまったのでふらふらと行ってみました。

開場時間から15分ほど過ぎた頃に到着しましたが、まだリハーサル中。結局、30分ほど押してのオープンとなりました。席に着き、とりあえずお酒とご飯(今回はタコライスにした!)を注文して開演を待ちました。



10分ほど遅れで開演となりました。

もぐらが一周するまで

以前にどこかで観たような気がします。ギターとジャンベの2人組。30分続けての演奏でした。ギターがループフレーズを駆使しながら音を少しずつ重ねていき、その音に浸りながら気がつけば新たなフレーズが生まれていく…そんな繰り返し。ジャンベもグルーヴ感あってとてもよかったです。2人とは思えないような広がりのある音でした。アイコンタクトでパッと展開が変わって行くところも面白かったです。

ただ、全体ではテンポなんかもあまり変わらず、ちょっと単調で後半は飽きてしまうところもありました。



数えきれない

女性3人組のバンドでした。ギターはドラヒップのむーとんさんでした。ギターは12弦。ベースがフレットレスというちょっと変わった感じ。微妙に統一感ある衣装で、佇まいがなんだか可愛らしい。

曲はちょっと頭に引っかかるような奇妙なものが多かったです。変拍子とかもあったり、いきなり展開が変わったりするところが多いからか、そう感じました。ただ、3人のコーラスワークが綺麗だったり、緩いキャラなんかもあって、意外にもスッと聴けてしまうのが面白かったです。

とても気に入ってCDがあったら買いたかったけど、見当たらなかったのが残念でした。このバンドを知れたのが今日一番の収穫だったかも。



山本精一

ソロでの出演だったし、アバンギルドだったのでてっきり弾き語りかと思っていました。が、ステージ上のドラムやアンプがすべてどけられ、ステージ上にはローランドJCが2台ポツンと。脇から出てきた山本さんはステージ左側に置かれた椅子の前に大量のエフェクターを並べてセッティングを始めました。これはもしかして…。

セッティングの途中でスタッフさんに耳打ち。最前列にいた自分を含めたお客さんに「アンプから大きな音が出るから、ダメだったら下がってください…」と。これは間違いなく轟音ノイズの回や!

程なくしてセッティングも完了し、スタッフが改めてお客さんに注意を促す。「アンプから大きな音が出るので、ご覚悟を…」と言ったときに何人かのお客さんが後ろに下がったのが印象的でした。で、会場に子どもさんがいたのを知っていた山本さんは「子ども子ども!」とお子さんについても注意を促すように指示していました。で、ステージは真っ暗、椅子に座っている山本さんに薄く照明があたるという中、少し間を置きいきなり耳を劈くような轟音ノイズの嵐が始まりました。

山本さんは椅子に座りだいたい下向き加減で掻きむしるようにギターを演奏。残像が見えるくらいの高速ストローク、時折、身体を仰け反らせたり、エフェクターのつまみをいじったりしながら一心不乱にギターを掻きむしっていました。

この日のノイズはとにかく狂気的でした。ノイズの粒子が会場を包むというのではなく、ただただ凶暴な音でした。音の密度も凄くて、演奏が終わりぐったりしながら時計を見たら、10分くらいしか経ってなかったです。演奏が終わり、興奮したお客さんから惜しみない拍手が送られたのも印象的でした。

これは本当に凄かった。


KATSUNOVA

チェロにバイオリン、ギターやマイクをつないだカリンバなんかという編成の3人組でした。ギターとかを演奏されていたのは、以前にビバラムジカで山本さんと共演もされていた勝野タカシさんですね。

後ろにセクシーなお姉さんの映像が写し出される中で、チェロのボディを叩いてちょっとアフロテイストでパーカッショナブルリズムを刻んでいたりもしながら浮遊感ある演奏。最初は面白がってみていたのですが、途中からさっきの疲れと音の気持ちよさもあってか、寝てしまってました…。



ホント、思いつきで来たイベントでしたが、思いがけず楽しむことができて満足でした。山本さんのノイズはめっちゃよかったな〜。