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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

3.20 サンヘドリン スプリングツアー 「好」の5W1H /心斎橋CONPASS


存在感ありすぎな写真。すごくカッコいい。


ぼえ〜っとTwitterを眺めていたら、サンヘドリンが関西に来るということでびっくりしました。行きたいなと思いながらも、それまでの激務の傷跡が残るような仕事の状況で、半ば諦めていました。

しかし、半日かかると思っていた仕事が2時間くらいで終わったり、今週中に来る予定だった仕事が来なかったりでいけそうな空気感が。当日の定時直前はソワソワしながら、頼まれごとをされないようにサッと片付けて心斎橋へ向かいました。

途中、寝過ごしたりしながらもなんとか開場から少し経ったころに到着。照明は落とされ、真っ暗なフロアへと足を運びました。暗がりの中でなんとなく人がいるような気配を感じますが、よくわからず…。目が慣れてきてある程度識別できるようになってきたところでステージを見てみたり。そうこうしているうちに開演時間になりましたが、メンバーは現れず。そのまま20分ほど待ったところでライブ開始となりました。


■第1部
初めはお互いが探り合うように音を出していきます。各パートバラバラなような繋がっているような灰野さんのバンドならではの独特の間合い。次第に吉田さんのドラムが速度を上げていき、ナスノさんのベース、灰野さんのギターも合わせるように爆音超高速フレーズの応酬。いきなりピークがやってきたような気がしました。何かに取り憑かれたように身体を仰け反らせながらギターを掻きむしる灰野さんの姿が凄かった。

そこからどこの民族でもないような民族音楽っぽい展開があり、ねっとりヘヴィな展開へ。この辺はある程度フレーズなんかを決めて演奏しているようでした。なもんで、とても聴きやすかったです。

この第1部は吉田さん、ナスノさんという鉄壁すぎるリズム隊の上で縦横無尽にギターを弾く。ギタリスト灰野敬二を堪能することができました。


■第2部
前半はナスノさん側で観ていたので、今度は灰野さん側へ移動して観ていました。初めはナスノさんが机の上にセットしていたカシオレーターかな?機材で音を出す。吉田さんは丁寧にリズムを刻む。灰野さんはノイジーなギターを轟音で被せていました。灰野さん側に移動し、このギターの音をストレートに全身で浴びれたのはよかったと思った。

このセットでは、前半のようなフレーズという概念がほとんどなく、静寂と轟音のコントラストがはっきりと鮮明に出ていたように思います。轟音部分は耳が壊れるくらいに。静寂部分は息づかいまではっきりわかるくらいに。そして、灰野さんの地の底からの断末魔みたいなギターの音が怖く、そして美しかった。最後とノイズパートで昇天しそうなくらいよかったです。

アンコールは短めでさっくりと。1セットそれぞれ50分弱くらいの濃密な演奏でした。



あまりの凄さに声が出ないというのはこのことを言うのでしょう。終演後、何一つ言葉を発すること無くそそくさと帰っていくお客さんの姿が印象的でした……。来て本当によかった。これは観なかったら後悔してました。今までのいろんなものがひっくり返された感じです…。



暗くてほとんど見えないですね…。