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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

11.2 『BLUE GHOST TOUR in Osaka』(昆虫キッズ、花泥棒、POST MODERN TEAM 、DJ肉棒) /梅田ハードレイン

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いつか忘れましたが、昆虫キッズ解散というニュースが耳に入り、それまでに絶対観ておきたかった。今回、関西最後のライブ、タイミングが合ったので「これは絶対行かねば!」と行ってきました。同じ気持ちの人も多かったのか、チケットはソールドアウトでした。
 
ハードレインに来るのは何年振りか。すっかり道順も忘れているかもと思いきや、すんなり行けました。開場時間ちょっと経ったころに到着したのですが、人はほとんどおらず…。正直「大丈夫かな…」と不安になるくらいでしたが、次第に人は増えていって、ほぼ身動きがとれないくらいの客入りとなりました。
 
 

DJ肉棒

チッツでベースを弾いている列車強盗さんのソロ。DJと言いながらオケに合わせて歌うスタイルです。何年か前にも観たことがあって、チープなトラックにホモやゲイなど99.99%下ネタの歌詞に異様なくらいキャッチーなメロディーに魅せられて必死でCDを探したものでした。
 
ピンクのボロボロの衣装で登場したDL肉棒さん。相変わらずのひどさで、演奏すればするほど醒めた目になっていく客席。ステージの盛り上がりとは裏腹に凍り付くような空気になっていく場内。最高ですね。自分は大笑いで観ていました。オープニングアクトとしてとっても変な空気を作り上げてライブは終わりました。
 
前聴いたことがない新曲も多かったので、CDでじっくり聴いてみたいです。
 
 
 
 
 

POST MODERN TEAM

セッティングの様子を見ていて、前に観たことがあるバンドだと認識。パワフルなドラムにキラキラした清涼感があるサウンドが印象的でした。MCもほんわか軽いノリで、さっきまでの空気が変わってきた気がしました。聴いていて全然嫌みがないんだけど、後に残るようなインパクトはあまりなかったかな。
 
 
 
 
 

花泥棒

今年の年明けに観て以来だと思います。現在はボーカルギターの稲本さんひとりで、今回はサポートメンバー入れてのバンド編成でした。
 
キラキラしたような上質のポップスに甘酸っぱい詞がとても印象的。ついつい口ずさんでしまうような口当たりのいいメロディーセンスは、ライブを観ながらさすがだと思いました。花泥棒の楽曲を聴いていると、夏の海の映像が浮かんできます。太陽の光をぞんぶんに浴びながら、ふいに感じる爽やかな風みたいなサウンドにどっぷり浸かることができました。
 
メンバー募集中だったりで不安定な状況みたいですが、なんとか立て直してがっつり活動して欲しいなと思いました。
 
 
 
 
 

昆虫キッズ

花泥棒のライブが終わり、大勢のお客さんの中をかき分けてステージへと上がるメンバー。程なくしてセッティングが終わり、関西最後のライブは始まりました。
 
最初の曲は「BIRDS」から。イントロが場内に鳴り響いた瞬間、暗闇の中に見える青く白い光のような音像が一気に広がっていきました。今回は今年発売された新譜「BLUE GHOST」のツアーということでした。新譜の曲はもちろんたくさんあったのだけど、それらの楽曲は旧譜からの楽曲や新曲の間に散り散りに配置されていて、あまり発売ツアーということを意識させないセットだったのが印象に残っています。
 
このバンドの楽曲を聴いていると、都会のビル群だったり、薄く青白い光が見えてきたりと、冷たく凍ったような音像が浮かんでくる。でも、その奥の方では狂気的な感情だったり熱い気持ちだったり、そっと包まれるような優しい感覚があったりして、いろんな感情が交差するところが本当に素晴らしいと思いました。この辺りはメンバーそれぞれの人間性もあるのかな、と思います。
 
高橋さんのクールな見た目とは裏腹に熱いパフォーマンスだったり。本編最後で最前列のお客さんにギターを渡し、ステージに上げ、二人羽織状態でギターを搔き鳴らす様子。終演時にお客さんと握手をする姿に感激でした。のもとさんのベースはガリガリな音なんだけど、女性ならではの優しさが感じられたり。ステージの端で黙々と演奏する冷牟田さんの佇まいもかっこ良かったです。佐久間さんのドラムはパワフルかつ繊細で、MCでのほんわかしたキャラクターがいい味を出していました。こういうそれそれの際立った個性がぶつかり、溶け合って昆虫キッズというバンドのサウンドができあがっているのだと感じざるを得ない素晴らしいステージでした。
 
 
 

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本編17曲、アンコールで4曲と20曲以上。1時間半を超える長時間の演奏で聴きたい曲もほぼ聴けて大満足のステージでした。自分としてはこれで最後の昆虫キッズのライブ。最後なのは残念だけど、惜しむような気持ちはあんまりなくて、充実感に溢れ、清々しい気持ちでだったのは意外でした。メンバーもあんまり感傷に浸る感じではなかったからかも。素晴らしいライブでした。