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行ったライブのレポなどが書かれていると思います

10.25 黒やぎ白やぎ /千駄木Bar Isshee

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この日は急遽、六本木スーパーデラックスに進行方向別通行区分を観に行くことになり、行ってきました。2部構成の1部めで買いたかった新譜が買えた&マスターボリュームがコロコロ変わるPAでいまいち集中できなかった(自分の位置的な問題かもしれませんが。ライブ自体はよかったのですが。)こともあって早々に退場。
 
進行のライブが長ければそのまま帰る予定だったのですが、そんな状況だったので、来る前に想定していたプランのひとつ、進行方向別通行区分@スーデラ→小林うてなデュオ@シブカル祭り→黒やぎ白やぎ@千駄木Bar Issheeを決行したのでした。結果的には、この選択肢で間違いなかったと思います。
 
千駄木というところは全く未開の地であり、正直どこにあるのかさっぱりわからず…。調べてみると渋谷からは地下鉄で30分くらいかかるらしい。なかなか遠いなと思いながらも向かってみました。
 
駅を出て地上に出てみると、おもっきり住宅街でした。下町感溢れる住宅街でした。せっかくなので近場をウロウロしてみましたが、特に何もなく、落ち着いた町並みが広がるばかり。散策もほどほどにBar Issheeへ。駅から徒歩1分でめちゃ近かった。
 
入り口のドアを開けると、机が2つほどとバーカウンター。座って観ると10人強で満員となるのかな。(追記:実際は座りでも20人は入るとのことです!)小ぢんまりとはしているけど、落ち着いてゆっくりできそうな雰囲気がありました。店内奥のスペースにはドラムセットとベースアンプが鎮座していて凄い迫力。で、ドリンクチャージを払って椅子に座る。一番前に座ってしまったから、ドラムセットまでの距離が1メートルなくて、とても近い距離感にワクワクしたりしながら開演を待ちました。予定時間を少し過ぎたあたりでおもむろにライブは始まりました。
 
今回の黒やぎ白やぎはヒカシューのリズム隊である坂出雅海さん(Ba)、佐藤正治さん(Dr)のユニット。ヒカシューのライブでは、がっつりとバンドの土台を支える強靭なリズムを作っていましたが、上モノがなくなってどのような演奏になるのか…。とても気になるところ。
 
最初の曲はタオルを被せたタイコでミュートぎみに叩いたり、小物をたくさん使った多彩な音の駆使したドラムにそれほど音数の多くないベースが絡む間を活かした感じでした。ぽつりぽつりと浮かんでは消えていくような音像と、少しく暗めなベースの音が黒い不穏な空気を作っていました。後半に向かうにつれて佐藤さんのドラムの音と手数が増えていき、グッとテンションが上がる瞬間が快感でした。佐藤さんの独自言語(?)のボーカルもよかったし、坂出さんは冷静にベースを引き続けている対比も面白かったです。続く2曲目はやけにファンキーな曲。和音を使ったベースとお2人の言葉にならない言葉のボーカルが印象的でした。ベースのフレーズがはっきりしていたからか、さっきよりも曲の輪郭がはっきりしていた気がしました。音像は最初の曲のようにとても黒かったのが印象的でした。
 
ここでMCタイム。「休憩する?しない?」みたいな会話や、ヒカシューのニューヨーク公演を話題にさっきまでの演奏とは裏腹な緩いやり取りが最高でした。結局、休憩となりました…。
 
後半最初の曲は、さきほどまでとは全然違って突き抜けるような爽快感が印象的な曲でした。坂出さんのベースがこれでもか!ってくらいうねりまくり、佐藤さんの速くて力強いドラムが最高でした。途中のドラムソロも興奮を抑えきれないくらいやった。で、本編最後は最初の方はインプロっぽくもあり、プログレっぽくもある展開。そこから次第にテンポが上がっていき、坂出さんのハードなリフへと昇華されていく流れがとても気持ちよかったです。
 
アンコールは短めだけど、どちらも手数が多く、ハードな音が印象的で濃密な楽曲でした。さっきまでの興奮がそのままもっと上のレベルまで持っていかれたような強烈な演奏でした。個人的にはこの曲が一番好きでした。
 
 


KuroYagi ShiroYagi Demo 黒やぎ白やぎ - YouTube

(古い映像しかなかった…)

 

 
ドラムとベースという2人だけでここまで多彩な表現ができるのかと脱帽するしかないステージでした。シンプルで攻撃的なロックから、不穏なインプロまで何でもあり。表現の幅が広すぎて、新しい音が鳴るたびに新鮮な驚きの連続でした。
 
ほぼマイクを通さない生演奏の状態で聴けたのも大きかったのかもしれません。会場の空気まで含めてしっかり感じ取ることができたような気がしました。