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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

9.5 『八十八ヶ所でウンザウンザを踊る』 (八十八ヶ所巡礼、バックドロップシンデレラ、フレデリック、打首獄門同好会) /京都MOJO

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前に八十八ヶ所巡礼とバックドロップシンデレラの2マンがあったとき、直前に行こうと思ったらチケットソールドアウトの憂き目にあい、そこから巡礼観たい欲が高まりまくってのこのイベント。平日だったけど、月初ならなんとかなるかと早めにチケットを購入しました。それでも50番台後半やったけど。
 
定時で職場を出て、30分程歩いて会場へ向かう。MOJO四条烏丸から少し西なので、帰り道の途中でもあり、とても便利。開場5分程前に着きましたが、結構な数のお客さんが並んでいました。結局、キャパの9割くらいは入っていたのかな。客層としては若いお客さんが多かった印象。打首獄門同好会のお客さんが多かった気がしました。ただバックにでっかく「獄」と書かれたTシャツがインパクトあっただけかもしれませんが…。で、イベントはその打首獄門同好会から始まりました。
 
 

打首獄門同好会

TLでもしょっちゅう名前を見ていたし、ウチのおかんも何か言っていたなととても気になっていたバンド。ステージ後方にモニターが3つ。どういうことなんやろ?と不思議に思っていたのですが、ライブ中に映像も流すスタイルのようでした。
 
ほぼ定刻でメンバーが登場。全員がお遍路衣装。「八十八カ所巡礼ではありませんよ。といきなり笑いを誘うつかみ。そのままやった曲は「88」。偶然なのか必然なのか、お遍路の曲がレパートリーであったよう。その後も、うまい棒をモチーフにした「デリシャススティック」や二郎モチーフの「私を二郎につれてって」、孫の可愛さ(?)の「まごパワー」とか本気か冗談かよくわからない曲のオンパレード。音はヘビィなギターリフのスラップベースなんかが絡むミクスチャーサウンド。メロディーがキャッチーなために全然重苦しく感じない。それほど目新しさはないけれど、曲に合わせた映像や曲もチーフの面白さ、MCの上手さがあってかとにかく楽しいライブでした。前方ではヘドバンしまくっているお客さんもたくさんでいきなりひっちゃかめっちゃかになってる場内もよかったです。
 
 
 
 

フレデリック

フェスなんかでよく名前を見るので、どんなか気になっていたバンド。若い子には人気があるんだろうな〜というくらいの感じでした。曲のちょっとした奇妙さとかは好きなんだけど、音がペラペラでイマイチ迫力に欠ける。MCでめちゃめちゃ煽ってくるんだけど、なんだか乗り切れない感じがありました。
 
 
 
 
 

バックドロップシンデレラ

なんかモジャモジャ頭のギターが「泳げたい焼きくん」の替え歌を披露。八十八ヶ所巡礼ギター上手過ぎ、ピロピロ弾き過ぎみたいな内容で、場内に笑いが漏れる。で、他のメンバーが出てきて音を出すやモッシュが起こり、場内のテンションが爆発したように上がっていきました。
 
このバンドは曲がとてもよい。自分が好きな、テンションあがる要素がふんだんに散りばめられていて、悔しいが盛り上がらずにはいられない。速いテンポでスカっぽく裏打ちされるとやっぱりね…。飛び跳ねながら、モッシュしたり手を振ったりしてるお客さんも本当に楽しそうでした。深いことは考えずに楽しめばいいような音楽。ライブの後半ではボーカルさんが客席乱入してきたりしてさらに盛り上がったし、これは人気が出る(出ている?)んだろうな〜、と関心しながら観たりもしてました。
 
 
 
 
 

八十八ヶ所巡礼

そしてトリはこのバンド。それまではもみくちゃになるようなバンドばかりで、仕事帰りの自分は少し後ろで観ていましたが、巡礼であればそうはならないかなと前の方へ。ちょっとだけKatzuyaさん寄りの3列目くらいにいました。
 
準備が終わり、オープニングのSEが。まずは賢三さんのみでドラムソロから。全身筋肉かと思わせるような強靭な肉体から放たれる音は、それまでのバンドとは全然違う音量と強さでした。その後、Katzuya Shimizuさん、マーガレット廣井さんが出てきて曲が始まる。もう、全員ありえなくらいのテクニック。でも、それだけではなく、楽曲が面白い。音作りもバンド名の通りの微妙に霊的な何かを感じさせる気持ち悪さもある。紫を基調とした照明もいい感じ。
 
自分は特にKatzuyaさんのギターが好きなので、主にそちらを観ていました。髪の毛がふわふわと舞う中(これってやっぱり扇風機?)、超絶ギターのオンパレードでした。ライトハンド炸裂するところもいいですが、バッキングで刻む音も好き。合間合間で両手を広げてみたり、客席を指差したりと微妙にナルシスト入っているパフォーマンスも面白いです。全然汗かかないし、ライブの熱量を帯びながらも正確に弾きこなす姿はまるでギターサイボーグのようでした。
 
ライブの後半、ベースを床に捨てて客席側へやってきてお客さんの上で叫ぶ廣井さんもかっこ良くて、とてもアグレッシブなところにびっくりしつつも自分のテンションはさらに上がっていったり。
 
アンコール含めて40分くらいかな。先日出した新譜からは「攻撃的国民的音楽」とほかちょっとくらいで、これまでの曲の割合も半分以上あったような気がします。やっぱり「仏滅トリシュナー」や「霊界ヌ~ボ~」は盛り上がりますね。イントロのリフが流れたときの「おお〜!」って歓声がたまらないです。
 
とにかく濃密すぎる音の洪水にまみれた時間でした。でも、まだまだ時間的にも物足りなさがある。音についても、前回クアトロで観たときみたいなエグいくらいの音ではなくて、なんだか軽かった気がしたので、この辺は今度のワンマンに期待ということで。
 
 


八十八ヶ所巡礼 「攻撃的国民的音楽」 - YouTube

 

 


八十八ヶ所巡礼「仏滅トリシュナー」 - YouTube

 

 

 
終わってみれば22時半。なかなかの長丁場でしたが、いいバンドが多くてあまり長さを感じさせないいいイベントでした。