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企画したイベントや、行ったライブのレポなどが書かれていると思います。

11.23 AGGP Presents Purely Evil #06(OOIOO、Moan、Murder Murder (San Francisco)、GAGAKIRISE、VVDBLK + 村上ゴンゾ + 小野浩輝) /Live & Lounge Vio

昨年末に観たOOIOOガムランの共演が素晴らしく、CD出さないかなと思っていたら本当に出て嬉しく思っていたところ、リリースツアーもあったので「行かねば!」とウキウキしていました。日程を見ていると関西方面は無理そうなのと、DMBQ増子真二さんの新しいユニットMoanが出演するというので名古屋に行ってきました。

11月中旬から仕事が激務で、ぐったりしていたから夕方まで家で寝てました。「そろそろ…」と重い腰を上げて新幹線で名古屋へ。本当は在来線でゆっくり行こうと思ってましたが、ぎりぎりまで寝てしまってました。起きてから1時間半後には名古屋にいるような状況で、なんだかふわふわとしてました。

名古屋駅から地下鉄で3駅ほど、新栄の駅を出てちょっと歩いたところに会場はありました。そのとき初めて知ったのですが、アポロシアターやダイヤモンドホールがあるビルなのですね。「こんなところにあるんだ」とびっくりしたりでした。

開場時間になり、エレベーターで地下に降りるも、いまいちどこが入り口かわからない。ちょっと迷ったけど、なんとか入り口を見つけると数人のお客さんが並んでいました。リハーサルが押しているらしく、ボーっと待つことに。リハーサルはなかなか終わらず、40〜50分ほど押しだったかな。この日は事情があったみたいで、開場時間も遅く、場内に入ったのは21時近くでした。

受付を済ませ、OOIOOの新譜を購入(売り子が増子さんでびっくりしました)。フロアは広く、オシャレで結婚式の二次会なんかで使われていそうな空間でした。お客さんもなんだかオシャレな人が多い気がしました。ライブは21時過ぎにスタートしました。


■VVDBLK + 村上ゴンゾ + 小野浩輝
エレクトロニクスを使ったノイズかな?個人的にはそれほど惹かれずでした。15分くらいで終わっちゃったのもあるかもしれないけど。


■GAGAKIRISE
何年か前に名古屋クアトロで観て以来です。そのときは驚愕のフロアライブを展開してくれて、今回もかなり期待していました。以前よりもジャンキーな感じは薄れて、スケール感あるギターの音だったように思いました。会場がぶっ壊れそうなくらいのハイテンションな演奏で自分もどんどんとテンションが上がっていくのを感じました。

が、持ち時間の短さ(20分強くらい)と会場の雰囲気との相性が悪かったか、完全には盛り上がりきらず。いまいち消化不良に終わってしまった感が…。その辺がちょっと残念でした。


■Moan
DMBQ増子さんとwater faiのマキさんのユニットのようです。増子さんがエレキギター、マキさんはカシオレーターをいろんな機材に繋げてたと思います。お2人は向かい合って座ってました。

マキさんのコーラス、機材の音は自分の身体がふわりと宙に浮いてしまいそうな浮遊感があり、増子さんは少し硬質でとても綺麗なノイズギターでした。胸の方から頭のてっぺんに意識が上がっていき、そのまま倒れてしまいそうなトリップ感のある音。後半はかなりノイジーな展開もありましたが、全体的には陶酔感に溢れた心地よいドローンミュージックでした。

こういう音楽だと、やっぱり増子さんがされているThe Floating Guitar Borchestra Of Boredomsと比べてしまうのですが、こちらの方が人数が少ない分、見た目のインパクトはありませんでしたが完成度は高かったように思いました。

演奏後に増子さんがCDや物販の宣伝をされていて、めずらしいなと驚いたりでもありました。


OOIOO
前回はフロアの中央に円形の長椅子のようなものがあり、メンバーが向かい合って座って演奏。ガムランのお2人は真ん中のスペースで座って演奏で、お客さんはそれを取り囲むように聴くスタイルでした。今回はそんなことはなく、ステージ上での演奏。メンバーの向かい合うような配置と中央にガムランというのは変わりありませんでしたが。

オープニングはOOIOOメンバーだけでAiさんのプリミティブなビートにYOSHIMIさんのぴょんぴょんしたギターが印象的なインスト。そのままガムランのメンバーが加わり、OOIOOメンバーの美しいコーラスとガムランの神秘的な金属音が聴こえてくる展開になりました。そこからはOOIOOワールド全開という感じで、独特のビートにヨシミさんの独自言語による歌。小難しいことなんか一切考えずに、聴こえてくる音にただただ身を任せていました。

演奏された曲は新曲と前からの曲が半々くらいかな。前の曲もガムランが加わることで印象が全然違っていて、とても新鮮で面白かったです。より直感的に聴こえたし、天から光りの粉が降り注いでいるようなガムランの金属音が神秘的音像を作り出していて、心が洗われていくようでもありました。オシャレな空間のはずなのに、演奏が進むうちに森の中だったり海辺だったりと自然を感じられる空間が見えてきて、不思議な体験でした。

本編は大体1時間ちょっと。もちろんアンコールもあって、そこではまさかの「Be Sure to Loop」が演奏されました。これは嬉しかったです。あと、AyAさんの細くて綺麗な指から奏でられるねばっこいベースの音がとても好きだなと思いました。


■Murder Murder
OOIOOの演奏が終わった段階で時間は24時半くらい。さすがにお客さんの大半が帰ってしまい、自分もどうしようかと迷っていましたが「せっかくなんで観ていくか」と思いそのまま残っていました。

ドラムセットにキーボードが2台(片方は床に置いて座って演奏)、それにサックスという編成。前知識ゼロで観ましたが、ぶっ飛びました。サックスの方はほぼ客席での演奏で、暴れまわりながら吹いている。クリップみたいので留められたマイクはもちろんはずれ、そのマイクを口にくわえて絶叫。その後ろでめちゃくちゃなドラムとぶっ壊れたような音のキーボードが鳴り、会場はカオスな状況でした。途中で楽屋からもうひとり出てきて、二人羽織でドラム叩いてたのには吹きました。

ジャズともノイズともわからない音と強烈なパフォーマンスで、20分やったかどうかでしたが、自分の中にくっきりと爪跡を残してくれました。残っていてよかった!本物のアホを観た!と興奮しっぱなしでした。


イベントが終わったのが25時過ぎ、寒い見知らぬ夜の街に放り出された格好になりましたが、本当にいい演奏や面白い人を観れて心はホクホクでいることができました。

で、たまたま前日くらいにJB’sというクラブで「club snoozer」が開催されていると知り、歩いて15分くらいだったのでそこで朝まで過ごしていました。いい感じでお酒もまわり、かなりの盛り上がり具合でこちらも楽しかったです。さすがに3時半くらいに限界がきて、後方のソファで仮眠してましたが。